あなたは今日の誕生花(たんじょうか)をご存知ですか?
誕生花とは、365日それぞれの日をイメージして選ばれたお花のことで、フラワーギフトをするときの参考にもなります。
大切な相手にプレゼントするお花は、とても悩むものです。
そんな時、相手の誕生日にちなんだお花はぴったりの贈り物になります。
ところが、調べてみると同じ今日の誕生花でもいろいろなお花が選ばれているのです。
それはなぜでしょうか?
そもそも誕生花はいつ、どこで始まったのでしょうか?
今回は、誕生花の由来や誕生花の選び方、月ごとの誕生花や花言葉を紹介します。
あなたがイメージする誕生花との違いも楽しみながら、ぜひ最後までご覧ください。
今日の誕生花は?そもそもの『誕生花』の由来は古代ギリシャ
誕生花とは、誕生石のように1年365日それぞれの日にちなんで決められたお花や、1月から12月まで各月の気候やイメージに合わせたおすすめのお花のことです。
お花をプレゼントする際に相手が生まれた日や月の誕生花を参考にしている人も多くいらっしゃいます。
『誕生花はいつ頃から?』起源と歴史について
誕生花の起源には諸説ありますが、代表的な由来はギリシャの人々の思想だと言われています。
ギリシャ神話には、神々にまつわる伝説とともにさまざまな花が登場しています。
女神アフロディーテが誕生したときには、神々からバラの花が贈られ、水の妖精がひまわりに姿を変えて…。
それを身近に感じていたのがギリシャの人々です。
花と神々はとても近しい関係で、ギリシャの人は花や木々に神秘的な力を感じていました。
このような考え方から、「それぞれの月や日に開花を迎える花には神の意思が宿っている、何か意味がある」という思想を持つようになります。
「自分が誕生した日に咲く花に、神はメッセージを込めているのではないか。」
そう感じたギリシャの人々が、その花を愛でたりプレゼントしたりしたことが、誕生花のはじまりだったと考えられます。
日本で「誕生花」が広まったのは、誕生日という概念が庶民に広まった第二次世界大戦後だとか。
古来より日本では、旬を大切にし、ギリシャの人々と同じように草花を愛でる文化がありました。自然に神の力が宿っているという思想もあります。『誕生花』という考え方が定着する土壌はすでにあったのです。
『今日の誕生花の花言葉は・・』誕生花と花言葉の違い
大切な人へお花を贈る場合、『誕生花』を知っていると、より素敵なフラワーギフトになります。
しかし、『誕生花』を調べていると、同じ日に対して複数のお花が設定されていて戸惑うことがあります。
『誕生花』が複数あるのはなぜ?選び方は?
『誕生花』は、花の開花時期や見ごろの時期に合わせて決めることが多く、それは当然国や地域によって異なります。
また、各月に対するイメージも違い、選ぶ人の好みにも左右されてしまいます。
そのために『誕生花』が複数あって当たり前なのです。その中で、どれが正しくてどれが間違っているというものではありません。
では、どの『誕生花』を選べば良いのでしょうか。
それはずばり、あなたが自由に選べば良いのです。複数ある『誕生花』から、贈る相手が好きなお花や何か思い出のあるお花はありませんか?
もし何もない時には、花言葉からふさわしい花を見つけましょう!
花言葉からえらぶ誕生花
フラワーギフトを考える人は、花言葉に注目してお花を選ぶことが少なくありません。
あなたがお花をプレゼントしたい相手にふさわしい花言葉や、相手に伝えたい気持ちを表している花言葉からいくつもある『誕生花』の中からプレゼントする花を決めてみる方法も素敵ですよ。
花言葉には印象が良くないものもある
『誕生花』に選ばれているお花の中には、あまり印象の良くない花言葉がついているお花もあります。
花言葉は、同じお花でも色や本数によって全く異なる意味をもつこともあります。
もし相手がお花や花言葉に詳しい人だったら、せっかくのプレゼントのせいで微妙な空気になるかもしれません。
あなたが贈りたいお花の花言葉の中に、相手が気にするようなものがあった場合は、「なぜこの花を贈ったのか」「この花言葉を伝えたかった」などのメッセージを添えてみてはいかがでしょうか?
お花のプレゼントにはメッセージカードがつきものです。素敵な一言を添えてプレゼントしてみましょう。
『今日の誕生花を贈りたい』各月の誕生花を知ろう!
フラワーギフトの参考として、12ヶ月それぞれの代表的な誕生花を紹介しましょう。
同じ月に複数の誕生花や同じお花が別の月の誕生花に選ばれていることもあります。
その場合は、前述したようにあなたが自由に選んでくださいね。
1月の誕生花
・シンビジウム
花言葉…飾らない心・素朴・誠実な愛情・高貴な美人・華やかな恋
シンビジウムは洋ランの一種で、寒さに強く冬の鉢花としてよく知られています。
植物を育てるのが好きな人は喜んでくれるのではないでしょうか。
花びらのグラデーションが美しくとても上品な印象が素敵なお花ですね。
他の誕生花には、スイセン・椿・オンシジウムなどもあります。
2月の誕生花
・フリージア
花言葉…感謝・友情・期待・親愛の情
フリージアの開花時期は3~4月ごろです。
早春の香りを届けてくれるフリージアは、ピンクや黄色、オレンジや紫など鮮やかな花色は、心が浮き立つような気分にさせてくれます。
花言葉は、白は「あどけなさ」黄色は「無邪気」赤は「純潔」紫は「憧れ」となっていますので、贈る相手のイメージに合わせた色を選んでみてください。
他の誕生花には、スイートピー・梅・マーガレットなどがあります。
3月の誕生花
・チューリップ
花言葉…思いやり・博愛
まさに春の花にぴったりのチューリップ。
博愛という花言葉は、3人の騎士からプロポーズされた女性が、争いを避けるために自分の姿をチューリップに変えたという伝説が由来となっています。
幅広い年齢層に愛されているチューリップは、水栽培も可能ですので、お花の世話が好きな人におすすめです。
色別の花言葉は、赤は「愛の告白」ピンクは「誠実な愛」紫は「不滅の愛」ですが、白は「失われた愛」黄色が「望みの無い恋」ですので、恋人にプレゼントするときは花色の選択に注意しましょう。
他の誕生花には、スイートピー・アイリス・スミレなどがあります。
4月の誕生花
・カスミソウ
花言葉…永遠の愛・清らかな心・純潔・幸福・無邪気・感謝など
小さなお花が可憐に咲いているカスミソウは、ドライフラワーにしてインテリアとしても楽しめます。
永遠の愛という花言葉から、結婚式のブーケなどとしても人気が高く、華やかな花束には欠かせません。
他の誕生花には、桜・カラー・アルストロメリア・チューリップなどがあります。
5月の誕生花
・カーネーション
花言葉…無垢で深い愛
5月の第2日曜日が母の日だということから、5月のイメージが強いカーネーション。
レースを重ねたような愛らしい姿で人気の高いお花です。
花言葉は色によって全く異なりますので、母の日のプレゼント以外にもおすすめです。
赤の花言葉は「母への愛」白は「純粋な愛」ピンクは「美しいしぐさ」紫は「気品」青は「永遠の幸福」です。
黄色のカーネーションは明るくてきれいなのですが、花言葉は「軽蔑」なので、花言葉に詳しい人へのプレゼントには避けた方が無難です。
他の誕生花は、スズラン・バラ・牡丹・アヤメなどです。
6月の誕生花
・バラ
花言葉…美・愛
フラワーギフトの定番となっているバラは、甘い香りとゴージャスな姿が多くの人々の心をとらえてきました。
人気の高さは、盛んな品種改良にも現われており、現在では2万以上の品種があります。
花言葉はどの色も、愛に関するものですが、黄色のバラには「嫉妬」という花言葉がありますので、選ぶときには注意しましょう。
あじさい・クチナシ・トルコキキョウ・グラジオラスなども6月の誕生花です。
7月の誕生花
・ユリ
花言葉…純潔・無垢・威厳
凛としながらも清楚なたたずまいのユリは、1輪だけでも十分に存在感のあるお花です。
ユリは、その豊かな香りからも女性へのプレゼントとして人気があります。
しかし、病人や飲食店などへの贈り物としては、香りが強すぎるので避けましょう。
色別の花言葉は、白は「純粋」赤・ピンクは「虚栄心」オレンジは「華麗」です。
黄色のユリには「偽り」と「陽気」という互いにかけ離れたイメージの花言葉があります。
黄色いユリをプレゼントするときは、花言葉に対するメッセージをつけてみてはいかがでしょう。
他の誕生花には、ダリア・クレマチス・ヒマワリなどがあります。
8月の誕生花
・ヒマワリ
花言葉…あなただけを見つめている・熱愛・愛慕・崇拝
夏のシンボルとも言うべきヒマワリは、映画や絵画のタイトルにもされているように、世界中で愛されているお花です。
太陽のような姿のヒマワリは、お部屋に1輪あるだけでぱっと明るい雰囲気を作ってくれます。
最近では、ミニヒマワリも登場していますので、花束としても人気があります。
他の誕生花には、アサガオ・睡蓮・アマリリス・都忘れなどもあります。
9月の誕生花
・トルコキキョウ
花言葉…すがすがしい美しさ・優美・優雅
シルクのような柔らかな雰囲気を持った花びらが特徴的なトルコキキョウは、その華やかな姿から、バラと並んでフラワーギフトによく使われるお花です。
切り花は、長持ちしますのでアレンジメントやウエディングブーケとしても人気があります。
色別の花言葉は、白は「あなたを想う」青は「思いやり」ピンクは「優美」紫は「希望」などどれも素敵な言葉です。
リンドウやフヨウ、ダリアなども9月の誕生花です。
10月の誕生花
・ガーベラ
花言葉…希望・常に前進
鮮やかでかわいい花色が人気のガーベラは、花束のアクセントとしてよく使われています。
いかにもお花といった形が男女問わずに好まれ、それぞれの花言葉も前向きなので、フラワーギフトとしても使いやすいお花です。
白は「希望」ピンクは「崇高美」赤は「神秘」黄色が「親しみやすさ」オレンジには「冒険心」などの花言葉があります。
他の誕生花には、秋桜・サフラン・ダリアなどがあります。
11月の誕生花
・シクラメン
花言葉…清純・きずな・愛情・内気・思いやりなど
花が少なくなる冬に鮮やかなグラデーションで彩りを添えてくれるシクラメン。
一般的には、鉢植えでのプレゼントが多いので、ガーデニングやお花を育てるのが好きな人におすすめです。
他には、サフラン・スプレー菊・ガーベラなどの誕生花があります。
12月の誕生花
・ポインセチア
花言葉…祝福する・聖なる願い・幸運を祈るなど
12月になると、花屋さんには一斉にポインセチアが並びます。
まさに12月の花です。
といっても、あの赤くて花のように見える部分、実は葉が変形したものです。
クリスマスカラーのポインセチアが、家々のポーチや庭に並んでいるのが見えると、いよいよ今年も終わるんだなという、変に浮き立つような気分になる人も多いのでは?
12月の誕生花には、ほかにカトレア・アンスリウム・カランコエなどもあります。
まとめ
素敵なお花のプレゼントを演出するなら、ぜひ誕生花を参考にしてください。
もしも相手の誕生日がわからなければ、お花を贈る今日の誕生花を選んでみたり、相手との記念の日の誕生花を送ってみたりしても良いでしょう。
花言葉のメッセージも添えれば、もっと素敵な贈り物になるはずです。
お花はただそこにあるだけで、いつもの暮らしに彩りを添えてくれます。
そんなお花を特別なフラワーギフトにグレードアップする誕生花。
さっそく今日の誕生花を飾ってみませんか?