見向きもされなかったお花が日の目を見れて嬉しかった。
後継者がいなくなってしまう農園を活性化させたいと思い、脱サラをしてチューリップ栽培を引き継ぎました。
失敗を繰り返しながらも初めて規格に満たしたチューリップを出荷できた時の喜びは忘れられず、日々精根を込めて何とか全てのチューリップが出荷規格を満たし、廃棄することがないように心掛けて栽培をしています。それでも発育不良・規格に満たないものは廃棄が出てしまうのが現状です。
発育不良は花がつかない、病気の可能性もあることから早めに取り除き、他のチューリップにうつらないように対策をしています。出荷規格に満たないものに関しては花はついているものの、短い、花が小さい、傷があるなどで除外され、全て廃棄ではなく畑の肥料として活用しており、全く無駄になるということはないけれどもやはりせっかく育てたチューリップが日の目を見ぬまま、捨てなくてはいけないと思うと寂しい気持ちが込み上がってきますね。
そんな中、昨年からスマイルフラワープロジェクトにチューリップを提供することで現在では花がついたチューリップの廃棄はほとんどなくなりました。
プロジェクトに声をかけてもらった時は、今までは規格外ということで見向きもされなかったチューリップたちが日の目を見ることができるということは今まで一生懸命、育ててきたかいがあったという気持ちで大変嬉しかったです。たとえ規格外という商品でもそれを見て喜んでもらえる人がいるということは生産者としてこんな嬉しいことはありません。