たくさんのお花を活けた華やかなフラワーアレンジメントは、母の日のお祝いとして大人気です。さまざまなショップがアレンジメントを販売しているので、種類が豊富で選びがいもあります。
しかし、どのアレンジメントを選べば良いか迷ってしまうかもしれません。定番の花を使ったアレンジメントも魅力的ですし、人気ランキング上位のアレンジメントも気になってしまいます。
そんなお悩みがある方におすすめなのが「花言葉」を基準にする選び方。花言葉に想いをのせたギフトならきっと喜んでもらえるはずです。
本記事では、感謝や愛情、尊敬などの花言葉ごとに、おすすめのお花を紹介します。自分の気持ちにぴったりなお花を選んで、特別なギフトにしましょう!
母の日に贈るフラワーアレンジメントは「花言葉」で選ぶ
一言にフラワーアレンジメントと言っても、その種類はさまざまです。使っているお花やカラーイメージ、アレンジのテイストが違えば、全く違ったアレンジメントになります。
どれも魅力的に見えますが、プレゼントするならどれか一つを選ばなければなりません。
そのため、「いろんな種類があってどれを選べばよいか分からない・・」と悩んでいる方も多いかと思います。
そんな方は、「花言葉」で選ぶフラワーアレンジメントがおすすめです。花言葉で選んだアレンジメントなら、気持ちが伝わりやすくきっと喜ばれるギフトになるでしょう。
ギフトというと、花束や鉢植えなど「何を贈るか」を考えがちですが、「気持ち」も立派なプレゼント。
プレゼントをもらったときに「相手がどんな気持ちで選んだのか」がわかると、心がじんわり温かくなりますよね。そのため、花言葉で選んだフラワーアレンジメントなら、想いが伝わる素敵なプレゼントになるはずです。
母の日は、普段なかなか言えない「ありがとう」の気持ちを伝えるチャンスでもあります。その点でも、母の日のギフトは花言葉で選ぶのがぴったりと言えます。
ここからは、花言葉ごとにおすすめなお花の情報を一覧でご紹介していきます。前半では定番の「感謝」や「愛情」、「尊敬」を、後半では「母のやさしさ」や「家族の結びつき」、「これからの幸せ祈願」といった母の日にぴったりな花言葉を持つお花を見ていきましょう。
ご自身が最もお母様に伝えたいメッセージを思い浮かべて、それに合う花を探してみてください。合計で13種類のお花を紹介していきますので、花言葉も見た目のイメージもぴったり合うお花がきっと見つかるはずです!
母の日に「感謝」を伝えるフラワーアレンジメント
母の日に伝えたいことと言えば、「感謝」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
子供の頃と変わらないように心配してくれる母親の存在は、普段も時折ありがたいものだと感じますよね。ご自身が親になったことで母親の苦労が分かり、感謝の気持ちが増したという方も多いかと思います。
そんな感謝の想いを伝えたい方には、感謝を花言葉に持つ「ピンクのカーネーション」や「ピンクのバラ」、「ピンクのガーベラ」をおすすめします。
ピンクのカーネーション
母の日のプレゼントに人気のカーネーションですが、実は色によって花言葉が変わります。カーネーションの色は大きく分けて8種類。感謝を花言葉に持つのは、その中でもピンクです。
カーネーションと言えば赤の印象が強いかもしれませんが、ピンクも非常に人気があります。赤いカーネーションよりも優しく柔らかい印象。ピンク色でふんわりとした花を咲かせるカーネーションを使ったフラワーアレンジメントは、可愛らしいギフトになるでしょう。
そんなピンクのカーネーションを使ったフラワーアレンジメントをお部屋に飾れば、気持ちを和らげる効果も期待できますね。
ピンクのバラ
バラと言えば、「恋人へのプレゼントやプロポーズで贈る花」と連想する方も多いかもしれませんが、母の日にも人気がある花の一つです。
「感謝」という花言葉を持つのは、ピンクのバラ。ピンクのカーネーションと同じように可愛らしい印象のお花ですが、バラならではの上品さやゴージャスさも兼ね備えています。
このように、カーネーションとバラでは、見る人に与える印象が変わります。どちらにするか迷ったときは、お母様の好みに合わせて選んでみてください。
ピンクのガーベラ
たくさんの細かな花びらをつけた姿が魅力的なガーベラ。その名前には馴染みがなくても、花びらを外に大きく広げて咲く姿は見たことがある方も多いでしょう。
ガーベラには、赤やピンク、白、黄色、オレンジなどさまざまな色がありますが、感謝を表現するならピンクを選びましょう。
ピンクのガーベラには「感謝」だけでなく「崇高美(=態度や見た目に品がある様子)」という花言葉もあるので、尊敬の気持ちも表現できますよ。
母の日に「愛情」を伝えるためのフラワーアレンジメント
「愛情」はすでにお伝えした「感謝」と並ぶ母の日の定番メッセージですが、ストレートに伝えるのは気恥ずかしさを感じます。
でも、愛情も花言葉にのせれば、きっと上手に伝えられるはずです。ここでは、愛情を花言葉に持つ「赤いカーネーション」と「赤いバラ」の特徴についてご説明します。
赤いカーネーション
母の日に贈るフラワーギフトと聞いて真っ先に思い浮かぶのが、赤いカーネーション。赤いカーネーションが母の日のギフトの定番になった理由は、花言葉にあります。
赤いカーネーションの花言葉は「母への深い愛情」。愛情を花言葉に持つ花は他にもありますが、赤いカーネーションは対象を母に限定しています。そのような点から母の日に贈られるようになりました。
そのため、どのお花にするか迷ってしまった場合には、赤いカーネーションを選んでおけば間違いないですよ。
赤いバラ
プロポーズの印象が強い赤いバラですが、感謝という花言葉を持ちます。そのため、母の日のプレゼントとしてもお選びいただけます。
赤いバラの一番の特徴は、その豪華な見た目でしょう。一年に一度の母の日に、特別なプレゼントをと考えている方にはぴったりです。
赤いバラを使ったフラワーアレンジメントでも、組み合わせるお花のカラーイメージによって与える印象が変わります。白色やピンクの花と一緒に飾られた春らしい見た目のものもあれば、赤の濃淡でデザインされたモダンなイメージのものもあります。
どちらを選ぶかで印象はかなり変わるので、お母様のお好みに合わせて選んでみてください。
母の日に「尊敬」を伝えるためのフラワーアレンジメント
これまでたくさん迷惑をかけてきたにもかかわらず、自分を大きく育ててくれたお母様には「尊敬」の気持ちを持たれる方もいらっしゃるでしょう。
そんな方には、尊敬を花言葉に持つ「白いバラ」や「白いユリ」がおすすめ。それぞれの特徴をご説明していきます。
白いバラ
尊敬の花言葉を持つ花と言えば、白いバラです。
バラの定番色は赤ですが、赤が派手だと感じる方もいらっしゃるかと思います。白いバラなら落ち着いた印象なので、そういった方でもギフトとして選びやすいですよ。
また白いバラは、どんな花と組み合わせてもおしゃれな印象になります。そのため、伝えたいメッセージがたくさんある方は、白いバラと組み合わせてみるのも良いでしょう。例えば、白いバラとピンクのバラの両方を使ったアレンジメントなら、感謝と尊敬を伝えられます。
ちなみに、白いカーネーションも尊敬という花言葉を持ちますが、母の日に贈る花としてはあまりおすすめできません。白いカーネーションには、亡くなった母に贈るという風習があるためです。
もちろん、「見た目がすごく気に入ったので贈りたい」のように、花言葉以外をみて決めたなら大きな問題になりません。ただ、上のように明確な理由がないなら、誤解を与えるリスクもある白いカーネーションは避けるのが無難でしょう。
白いユリ
白いユリも尊敬という花言葉を持ちます。ユリはその名前の通り、風に吹かれて「揺れる」美しい姿が特徴的な花です。花言葉だけでなく、見た目の様子もお母様へのプレゼントにぴったりでしょう。
ユリにもさまざま品種がありますが、特におすすめなのが「カサブランカ」です。大輪の花と上品な香りが特徴のカサブランカ。「ユリの女王」とも呼ばれ、とても人気があります。
また、カサブランカの花には、他のユリに見られる斑点がありません。そのため、白色の花びらが際立ち、見る人を楽しませてくれます。
バラほど定番ではないユリは、これまで定番の花を贈ることが多かった方や、定番から外したプレゼントにしたい方には特におすすめです。
母の日に「やさしさ」を表現するためフラワーアレンジメント
子供の頃を振り返ってみると、「落ち込んでいた自分を母にやさしく励まされた」というシーンを思い出す方も多いかと思います。そんな方は、花言葉を使ってお母様のやさしさを表現してみてはいかがでしょうか。
やさしさを表現するなら「チューリップ」や「黄色いラナンキュラス」がおすすめ。それぞれ紹介していきます。
チューリップ
チューリップは花全体として「思いやり」という花言葉を持つので、お母様のやさしさを表現できます。
ちなみにこの花言葉は、オランダに伝わる物語に由来しています。それは、「自分を愛してくれた三人の騎士に報いるため、少女がその身をチューリップに変えた」という内容。少女が騎士たちを思いやったように、大切に自分を育ててくれたお母様に贈る花にはぴったりです
幼い頃に学校で栽培したり、学校の花壇に植えられたりすることが多いチューリップは、見る人を懐かしい気分にもさせてくれます。ふっくらとした形状もその場を和やかな空気にして、お母様を癒やすでしょう。
黄色のラナンキュラス
うすい花びらが幾重にも重なり合い、丸くてかわいらしい印象のラナンキュラス。ラナンキュラスも色により花言葉が変わりますが、花全体として「華やかな魅力」というポジティブな花言葉を持っているので、プレゼントによく使われる花です。
そんなラナンキュラスで、やさしさを表現するなら黄色がおすすめ。「やさしい心」というぴったりの花言葉を持っています。
ラナンキュラスはちょうど春に咲くお花です。そのため、母の日には一番きれいな状態のお花をプレゼントできますよ。
母の日に「家族の結びつき」を表現できるフラワーアレンジメント
「いつも暖かく迎えてくれた家族に改めて感謝したい」
「これからも家族で助け合いながら、お互いの人生を楽しんでいきたい」
このようなメッセージを伝えたいなら、「一家団欒」「家族の結びつき」という花言葉を持つ紫陽花(あじさい)を使ったアレンジメントがおすすめです。
紫陽花は、小さな花びらがひしめき合うような様子が特徴的です。その様子から、家族との結びつきを象徴する花と考えられ始め、今では結婚式のブーケとしても人気の花になりました。
ちなみに、紫陽花は色ごとに花言葉を持っていて、青は「辛抱強い愛情」、ピンクは「元気な女性」、白は「寛容」です。
いずれもポジティブな意味ですが、母の日にはピンクが人気。ピンクの紫陽花なら「家族の結びつき」と「元気な女性」の両方の意味を伝えられ、母の日にぴったりですね。
ただ、花の色が時期によって変化する紫陽花には、「移り気」や「浮気」というマイナスの花言葉もあります。そのため、あじさいのフラワーアレンジメントを贈る場合は、メッセージカードに花言葉を書いておくようにしましょう。
とはいえ、伝えたい花言葉を明確にしておけば、誤解を招く心配はありません。
母の日に「これからの幸せ」を祈願するフラワーアレンジメント
「お母さんにこれから良いことがありますように」と今後の幸せを祈願するなら「胡蝶蘭(こちょうらん)」や「赤いガーベラ」、「スイートピー」がおすすめです。
それぞれの特徴をご説明していきます。
胡蝶蘭(こちょうらん)
左右に羽を広げて飛んでいるチョウのような見た目の胡蝶蘭(こちょうらん)。「幸せが舞い込みますように」という花言葉を持っていて、誕生日や母の日といった記念日だけでなく、独立や開業などの人生の節目にもよく贈られる花です。
胡蝶蘭にはこれまでに紹介した全色共通の花言葉の他に、色ごとの花言葉もあります。白の胡蝶蘭があらわすのは「純粋」、ピンクの胡蝶蘭が表すのは「あなたを愛しています」。
どちらもポジティブな意味なので、お好きな意味、または見た目で決めるのが良いでしょう。
赤いガーベラ
ガーベラは、全体として「希望」「常に前進」という花言葉を持っています。
どの色も魅力的なガーベラですが、お母様の今後の幸せを祈願するなら、赤が特におすすめです。赤いガーベラは、「希望」「チャレンジ」という花言葉を持つので、伝えたいメッセージを強調できますよ。
人はいくつになっても新しくやってみたいことがあるもの。赤いガーベラを使ったフラワーアレンジメントをギフトに贈れば、お母様がやりたかったことに挑戦するきっかけになるかもしれませんね。
スイートピー
お母様のこれからの幸せを祈願するなら、スイートピーを使ったアレンジメントもおすすめです。
「門出」の意味を持つスイートピーは、卒業や就職といったシーンで使われることが多い花です。そのため、母の日のプレゼントとして選ぶことに疑問を感じる方もいるかもしれません。
しかし、門出(=旅立ち、新しい生活)は、学生以外にも当てはまる言葉です。「今日を出発点に、これからの人生ももっと楽しんでいってほしい!」という願いを込めて母の日に送ってみるのも良いでしょう。
スイートピーはひらひらとした可愛らしい見た目もポイントです。アレンジメントの一部に加えることで、全体的にふんわりとしたやさしい印象になります。
このように、スイートピーは見た目でもおすすめしたいお花です。
まとめ
お母様への日頃の想いは、普段なかなか伝えにくいものですよね。だからこそ、年に一度の母の日には、「花言葉」で選んだフラワーアレンジメントを贈ってみて下さい。想いを込めたプレゼントなら、どんなにきれいな見た目のものより喜んでもらえるはずです。
その季節で旬のお花を使ったアレンジメントをはじめ、観葉植物やプリザーブドフラワーなど、母の日のプレゼントに適した形のお花を贈りましょう。
母の日以外でも、出産祝い・お供え・ホワイトデーなどその他の行事にぴったりの最高の状態のお花のプレゼントは、相手もそして自分も幸せにしてくれます。