春の花の代表花であるチューリップは、世界で最も知られているお花のひとつと言えるでしょう。品種がとても豊富で、老若男女問わず親しまれている球根植物です。
フラワーギフトしても人気のチューリップですが、お花の色や本数によってそれぞれ「花言葉」が違うことはご存知ですか?
チューリップは、みなさんご存知の赤、白、黄色をはじめ、紫、ピンク、オレンジ、緑などさまざまな色があり、それぞれの色で違う花言葉があります。
本記事では、チューリップの基本情報について解説するほか、花の色や本数によって違う花言葉もご紹介します。チューリップをプレゼントすることで、大切な人への想いを花言葉に乗せて伝えてみてはいかがでしょうか。
チューリップってどんな花?原産地や開花時期
チューリップはユリ科の球根植物です。開花の最盛期は4月で、細かくは品種により異なり、3月下旬〜5月下旬の間で1〜2週間開花します。時期的に、春を代表すると言っても過言ではなく、春のイメージを抱く方も多いのではないでしょうか。
咲き方も、一重咲き、ユリ咲き、フリンジ咲きなど様々な種類があり、チューリップの中でもどの品種を選ぶかで違った楽しみ方ができます。
耐寒性も強く、初心者でも育てやすいお花です。
また、チューリップはオランダを思い浮かべる方も多いと思いますが、実はスペイン・イタリアなどのヨーロッパをはじめ、中東のカザフスタン・イラン、アジアの中国など、広い範囲で知られているようです。
中でも、トルコが属する中央アジア付近で多く発見されており、現在は数千を超えるさまざまな品種のチューリップが世界中で育てられています。
ちなみに、日本では富山や新潟などの日本海側で栽培されることが多く、いくつかの県では県を代表する花として認知されています。また、富山県には農業協同組合があり、球根に関する情報発信やインターネット販売なども行っているんですよ。
チューリップ全般の花言葉
チューリップ全般の花言葉は「思いやり」です。「思いやり」の花言葉は、オランダに伝わる、三人の騎士を思いやる美少女の言い伝えにから来ているといわれています。
西洋で言い伝えられている花言葉は、「perfect lover / 理想の恋人」や「fame / 名声」。祝宴場での飾り付けや大切な人へのプレゼントなど、お祝いする気持ちの形として幅広く親しまれています。
しかし、チューリップの花言葉は花の色によって異なり、プレゼントとして用いられる場面も多種多様。ここからは各色の花言葉を一覧形式でご紹介しますので、目的に合った花選びをしましょう。
赤色のチューリップは「愛の告白」が花言葉
赤色のチューリップの花言葉は「愛の告白」です。恋人への赤く情熱的な愛を思わせる花言葉です。
英語での花言葉は、「true love(真実の愛)」、「romantic love(ロマンチックな愛)」、「believe me (私を信じて)」のように、愛する気持ちを代弁する意味が込められています。
国によっては、彼氏・彼女へのプレゼントやプロポーズ時に贈る風習も。気持ちをダイレクトに伝えるべく一輪のチューリップを渡すか、色鮮やかに花束として渡すのがおすすめです。
紫色のチューリップは「不滅の愛」が花言葉
紫色のチューリップの花言葉は「不滅の愛」です。英語では「royalty (気高さ)」と表現され、高貴な色や魅惑的な色の象徴とされる紫色のチューリップからは、失われることのない真っ直ぐの愛が感じられます。
赤色よりも落ち着いた雰囲気を持つ紫色のチューリップですが、「不滅」という花言葉が「愛の告白」よりも強い愛を表現しています。
夫婦の結婚記念日などにプレゼントとして贈ることで、一層強い繋がりが結ばれるかもしれません。
黄色のチューリップは「正直」が花言葉
黄色のチューリップの花言葉は「正直」です。太陽や光を感じさせる黄色は、明るく裏表のない正直なイメージを感じさせます。
しかし、英語では「sunshine(日光)」、「brightness(明るさ)」の花言葉とは別に、「hopeless love (望みのない恋)」、「unrequited love (報われぬ恋)」などネガティブな表現も。
ただし、童話でもよく見かけるほど綺麗な花であるため、花言葉が理由で相手に不快感を与えることはほとんどないでしょう。「正直」な気持ちをお花にこめて、渡してみるのが良いかもしれません。
ピンクのチューリップは「愛の芽生え」が花言葉
ピンクのチューリップの花言葉は「愛の芽生え」「誠実な愛」です。ピンクは、愛情や恋心など、優しくピュアな気持ちをイメージさせます。
英語での花言葉は「attachement (愛情)」、「happiness(幸福)」。情熱的な愛を表す赤色に比べ、ピンクは淡い恋心を表現しています。ちょっとしたプレゼントとして、可愛らしい女性に贈るのもおすすめです。
白いチューリップは「新しい愛」が花言葉
白いチューリップの花言葉は「新しい愛」です。クリーンで清廉なイメージのある白色は、まっさらな状態からの新しい始まりを思わせる花言葉です。
「ask for forgiveness (許しを請う)」、「purity(純粋)」という西洋の花言葉の裏腹に、「失われた愛」や「新しい恋」のように少しネガティブな印象をうける花言葉があります。
しかし、ただネガティブな表現なわけではなく、一度愛を失い新しく生み出すイメージです。
オレンジのチューリップは「照れ屋」が花言葉
オレンジのチューリップの花言葉は「照れ屋」です。照れてはにかんでいるようなイメージからきている花言葉と言われています。
一方で、英語では「You are my sunshine (私の太陽)」とかなり大胆な表現を持つ色です。「照れ屋なあなた」へと意味を込めて、大事な人へプレゼントしてみるのも良いかもしれません。
緑のチューリップは「美しい目」が花言葉
緑のチューリップの花言葉は「美しい目」です。由来は、大地の自然が似合う美しい目というイメージでしょうか。個性的な花言葉です。
完全な緑色ではなく、淡い黄色や白に近い色の花びらに緑の線が入っています。
爽やかな印象を与える緑色のチューリップは、ちょっとしたプレゼントとして贈るのも良いですし、花束にしてフラワーアレンジメントとして贈るのもおすすめです。
チューリップは本数によっても花言葉が変わる
色によって違う花言葉をもつチューリップは、本数によっても異なる花言葉をもちます。
以下に、代表的なものをご紹介します。
- 1本:あなたが運命の人
- 3本:あなたを愛している
- 4本:あなたを一生愛し続ける
- 7本:ひそかな愛
- 8本:思いやりに感謝
- 9本:いつまでも一緒にいよう
- 12本:恋人(妻)になって
- 13本:永遠の友情
- 18本:誠意のある告白
- 21本:あなただけに尽くします
- 30本:ご縁を信じる
- 36本:ロマンチック
- 40本:永遠の愛を誓う
- 50本:永遠
- 99本:永遠の愛
- 100本:100%の愛
- 108本:結婚してください
12本や108本は、告白やプロポーズにもぴったりの花言葉です。ちなみに、言い伝えでは、12本の花を贈ると幸せが訪れると知られており、結婚式で花嫁が持つブーケには12本の花束が使われることがあります。
しかし、本数によっては縁起の悪い花言葉もあるのでプレゼントとして贈る場合は注意しましょう。
- 15本:ごめんなさい
- 16本:不安な愛
- 17本:絶望の愛
チューリップを含め花の本数により花言葉は1本単位で異なるため、誤ってネガティブな意味を含む本数を送らないよう、花を贈る相手やシーンを考えた上で花束を作りましょう。
大切な日にチューリップで贈るメッセージ
子供から大人まで幅広い年代に愛される春の花であるチューリップは、誕生日や結婚記念日、入学・卒業祝い、退職祝い、お見舞いなどさまざまなシーンのギフトとして人気です。色や本数によって多様な花言葉を持つので、相手やシーンにあわせた色や本数を選ぶとよいでしょう。
アレンジメントのチューリップは見た目にも華やかで、家でそのまま飾ることができ、普段お花を手にする機会の少ない人でも手軽に楽しめます。
また花束であれば、バラやユリなど他のお花と組み合わせ、好きなように分量や丈を変えて飾ることで、より楽しめるでしょう。
さらに、鉢植えは、観葉植物と同じく少々管理の手間はかかるものの長い期間お花を楽しむことができるので、普段からお花を育てているような方に贈るのにぴったりです。
チューリップのフラワーギフトは通販サイトが便利
チューリップのフラワーギフトは通販サイトがおすすめです。
街のお花屋さんでも選べますが、チューリップは多種多様な品種があり、店舗スペースが限られている街のお花屋さんよりも多くの選択肢からぴったりのギフトを選べる通販サイトが最適です。
また通販サイトなら、24時間いつでも自宅から注文し、遠く離れた大切な人に簡単にギフトをお届けできます。
しかし、新鮮なお花を受け取りたい方は、購入前にお花の管理方法や配達日数などは事前に確認しておきましょう。水が上手に吸えなかったり、配達日数が長かったりすると、お花が傷んでしまう原因となります。
まとめ
春の花の代表であるチューリップは、その色や本数によってさまざまな花言葉を持っています。「愛の告白」や「永遠の愛」など言葉ではなかなか伝えにくい気持ちを、チューリップの花言葉にのせて贈ることで、印象的に届けられるでしょう。また、「お花の百貨店」なら、品種が豊富なチューリップの中から、贈る相手のイメージにあわせた色や咲き方のチューリップを選べます。プレゼントに悩んだときは、チューリップのお花を贈ってみてはいかがでしょうか。