母の日には、日ごろの感謝の気持ちを込めてプレゼントをする習慣があります。
しかし、毎年の習慣ですので、どうしても去年と同じようなものになってしまったり、これまで一通りのプレゼントをしてきて、何をあげたら喜ぶのか悩んでしまうことも。
悩んだら「お花」です。母の日に喜ばれるプレゼントとして、「花」がやはり人気です。
いつもと違うフラワーギフトを考えている人は「手作り」に挑戦してみましょう!
フラワーギフトを手作りすることで、より気持ちを伝えることができて喜んでもらえます。
また、作っている自分も楽しい気持ちになるでしょう。
今回は手作りできるフラワーギフトを紹介します。
時短でできる方法やキットも豊富に販売されているので、思っているよりも簡単に作ることができるでしょう。
母の日のプレゼントに手作りのフラワーギフト
母の日に手作りのプレゼントを渡すと、特別な思い出を作ることができます。
お金をかけてものを買うことも素敵ですが、手作りプレゼントはさらに気持ちがこもったものです。
ものを作っている間は、贈る人のことをずっと考えています。それだけ想いを込めて贈ることができるのが最大の魅力です。
しかし、手作りは時間がかかります。母の日に間に合わせるためには、早めに準備してください。もし途中でトラブルがあった場合に備えて、少なくとも1ヶ月前には取り掛かりたいですね。
手作りで作れるフラワーギフトを紹介します。
母の日に手作りの「ハーバリウム」をプレゼント
母の日に手作りのハーバリウムが最近は注目されています。ハーバリウムは瓶につまった植物標本のこと。手入れがいらないため、手間がかからないので、インテリアとして重宝されています。
中に入っている花の色やキラキラと輝く様子に日常の忙しさを忘れることができます。心癒されるハーバリウムは、簡単に手作りすることが可能。材料を揃えるのが大変な時は、手作りキットなども販売されています。
ハーバリウムを手作りしてみよう
ハーバリウムを作る材料
- 好きなドライフラワー
- 好きな形の瓶(必ずふたが付いているもの)
- ハーバリウムオイル
- ピンセット(瓶より長いもの)
- 瓶を煮沸消毒します。
- 中までしっかり乾燥させます。
- 乾いた瓶に花を丁寧に入れます。
- オイルを注ぎます。
- 5分ほどおいて中の気泡が抜けたら密閉して完成です。
ハーバリウムにオススメな花
ハーバリウムを作るときにオススメな花は、ドライフラワーです。生花を使うと、カビが発生したり、雑菌が繁殖して中のオイルが濁ったりすることもあります。ドライフラワーは、大型の雑貨店やホームセンター、通信販売などで手に入ります。
ドライフラワーが手に入らない場合は、造花でも代用可能です。お母さんの好みの花を見つけて世界で一つだけのプレゼントを作る時間は、自分自身にとっても癒しの時間になります。
ハーバリウムを作るのに必要な時間は、ある程度構図が決まっていれば15分程度で作ることができます。一番難しいのは、オイルを注ぐことです。勢いよくオイルを注ぎ入れてしまうと、花の位置がずれたり中で気泡が発生して見栄えが悪くなってしまったり。オイルを入れるときは、直接花に当てずに瓶のふちに沿わせて少しずつ静かに注ぎましょう。
もっと発色の良い花を使ってきれいに仕上げたいと思っている人は、ワークショップへの参加がおすすめ。花の種類が豊富で、柑橘系の素材もあります。日常とは全く普段と違う雰囲気に刺激を受けますよ。困ったときにはすぐに聞くことができるので失敗が少ないのも魅力的です。
ワークショップなどに参加する場合は、2時間程度みておいてください。自分が納得のいく作品に仕上げるためには、花を選んだり、配置を考える時間が特に必要です。仕上がりを写真に収めることもあります。スマホの充電を確認して参加してみてください。
手作り「ドライフラワー」を母の日にプレゼント
ドライフラワーは、年月とともに深い色合いを楽しむ生花を乾燥させたものです。ドライフラワーの魅力は、その深く味わいのある色。手入れも不要で、おいておくだけでおしゃれな部屋の雰囲気にすることができます。
ドライフラワーは、手作りする時はしっかりと乾燥させることが何よりも重要。手軽に作ることができる「レンジで乾燥」させる方法と「ハンギング法」を紹介します。
レンジでドライフラワー
材料
- 好きな花
- シリカゲル(電子レンジ再生可能なもの。100均でも手に入ります。)
- ピンセット
- 容器(電子レンジ対応)
- 容器に電子レンジでも使えるシリカゲルを入れます。
- 花を根元から茎を切り落とします。
- シリカゲルの上に重ならないように並べます。
- シリカゲルを上からかけていきます。花びらの隙間にもしっかりシリカゲルを入れると成功しやすいです。
- ふたをしない状態で電子レンジに入れて20~30秒ずつ様子を確認しながら温めます。この時シリカゲル自体が熱くなっているので、やけどをしないようにピンセットを使ってそっと花の様子を確認してください。
- 花全体がしっかり乾燥したら完成です。シリカゲルの中に入れたままにしておくと余熱で焦げてしまう恐れがあるので、温めが終わったら素早く取り出しましょう。
ハンギング法
材料
- 花を1輪ずつひもで縛ります。
- 風通しの良いところにつるします。
- 10日~2週間ほどで完成です。
ハンギング法のメリットは、つるしてしまえば後はほうっておくだけ。自然乾燥が進むにつれて色合いが変化していくので、作っている間も楽しめます。
この方法は、空気が乾燥している虫のいない時期がおすすめ。温かいと乾燥が進みにくいので、作るときのタイミングに気を付けてください。
ドライフラワーに向いている花
ドライフラワーに向いているものは、花びらが薄く乾燥させやすい花です。一般的にドライフラワーとしてよく目にするバラやラベンダーは、その代表ともいえますね。他にも以下のような花があります。
- バラ
- ラベンダー
- 千日紅
- カスミソウ
- ミモザ
- スターチス
- アジサイ
香りをプラスするドライフラワー専用のスプレーなども販売されています。ドライフラワーをプレゼントするときに一緒にあげてもいいですね。
ドライフラワーは人によっては縁起の良くない花として受け取る人もいます。プレゼントするときには、お母さんの性格なども考慮してください。
母の日プレゼントに手作りの「鉢植え」
母の日におすすめの「鉢植え」とは、いろいろな花を寄せて植える寄せ植えのことです。ガーデニングを楽しむ人や玄関周りを豪華に飾りたいお母さんにおすすめなプレゼントです。
寄せ植えは、低予算で豪華に上手に手入れすると次の年も楽しめます。花の世話をするために足腰を使うので、健康効果もありますね。春先は植物にとってこれから根付くために最適な時期。鉢植えの作り方を紹介します。
鉢植えの材料
- 鉢(初めての人はプラスチック製がおすすめ)
- 花用の培養土(ホームセンターや100均で手に入ります)
- 鉢底石
- 花苗(3種類以上あると豪華に見えます)
- ビニール手袋(軍手でも可)
- 鉢に鉢底石を入れて、苗の高さに合わせて土を入れます。
- 苗をポットから抜いて、根っこを1/3ほどほぐします。
- 苗を土においてバランスを整えます。
- 苗の隙間にさらに土を入れて全体に倒れないようにおさえます。
- 完成です。ガーデンマスコットやガーデニングピックをさすと、特別感が出ます。
土いじりをするときは、虫にさされたりけがをしやすいのでビニール手袋や軍手を必ずしてください。
母の日の鉢植えにおすすめな花
手作りの鉢植えは、30分程度で作れます。子どもでも簡単に作ることができるので普段の感謝の気持ちを込めてお父さんと一緒にやってみてください。鉢に植える花はお母さんが好きな花がいいですね。また、種類によっては植え替えることが難しいものもあります。母の日に鉢植えを手作りするときにおすすめな花を紹介します。
初心者でも植え替えやすい花
- カーネーション
- マーガレット
- ラベンダー
- バラ
- ベゴニア
- アジサイ
ハーブ系のお花を1種類混ぜると虫よけになります。花の形や色なども楽しめるのでぜひチャレンジしてくださいね。
母の日に「プリザーブドフラワー」の手作りプレゼント
プリザーブドフラワーは、雑貨としても人気が高くインテリアとしても豪華さが加わる優秀アイテム。花の水替えなどの手間も必要ないためさまざまなアイテムに使われています。花の美しさを身近に感じやすいのがプリザーブドフラワーの魅力です。
プリザーブドフラワーもおうちで手作りができます。ただしほかのフラワーギフトに比べて時間がかかり、薬なども使うので小さいお子さんやペットのいるおうちは気を付けてくださいね。
今回紹介する方法は、ドラッグストアなどで手に入りやすいエタノールとグリセリンを使った方法です。専用の溶剤よりもコスパが良いのが特徴。時間は1週間から10日ほどかかります。
手作りプリザーブドフラワーの材料
- 新鮮な花
- 蓋つき容器(脱水用、脱色用、仕上げ用で3個用意してください)
- 花用のはさみ(断面がきれいに出るので必ず専用のはさみを用意してください)
- 消毒用エタノール
- 精製グリセリン
- インク(花を着色するため。万年筆用または100均のプリンター用補充インク)
- ピンセット
- 割りばし
- 乾燥台(100均の猫除けネットがおすすめ)
大まかな流れはこの4工程です。
- 茎をカット
- 花を脱水、脱色
- 着色
- 乾燥
- 花の茎を瓶に入れやすい長さに切ります。
- 容器に花を入れ、エタノールを上から花がつかるぐらいまで注ぎます。ピンセットで花を動かして、隙間にもエタノールがつかるようにします。花が浮いてしまうときは、アルミ箔で落し蓋をすると良いでしょう。
- 1日以上付けておき、色を抜きます。目視で抜け切れていないようであれば、時間を延ばしましょう。
- 空の容器にグリセリン2:水1の割合で入れてしっかり混ぜます。
- 好みのインクを垂らし、色を調節します。
- 電子レンジを使って35℃以上に温めます。(時間がある人は、湯煎のほうがおすすめです。全体的に馴染んだ様子がわかりやすいです。)
- 温めた容器に割りばしをのせて茎だけグリセリン液に浸るようにします。
- 1日以上置いて色を吸い上げさせます。
- 好みの色になったら乾燥台においてしっかりと乾燥させます。触ってみてべたべたした感じがなくなれば完成です。
ここまでで花が出来上がります。まだ準備の段階でこの後さらに作品として仕上げていきます。工程としては少なめですが、色を抜いたりいれたりする時間がかかります。他のフラワーギフトよりも難易度がぐっと上がり時間がかかります。
プリザーブドフラワーに向いている花
花びらが薄く加工がしやすい花がおすすめです。加工している間に花びらが散ってしまうことも防ぎたいですね。以下の6点は、丈夫で初心者でも扱いやすい花材です。
- バラ
- ガーベラ
- ラナンキュラス
- カーネーション
- ダリア
- トルコキキョウ
もっと短時間で仕上げたいときには、プリザードフラワーのワークショップへの参加がおすすめです。
ネットで好きな時間にお家で動画でまなべるスクールもあるんですよ!
手作りプレゼントはハードルが高い?母の日は気持ちが大切
母の日に手作りできるフラワーギフトをご紹介いたしました。
ものを手作りすることは精神的に安定をもたらし、作る側にも良い効果があるとされています。
お金を出すことで簡単にほしいものが手に入る便利な世の中ですが、大切な人に贈るものだからこそ、時間をかけて作ることに意味があります。
しかし、多忙であったり不器用であったりと、手作りのプレゼントは難しいと感じるかたも多いかもしれません。
もちろん、大多数の人がお花屋さんで花束などのプレゼントを購入してフラワーギフトとして母の日にプレゼントしているのですから、無理せず買ったお花のギフトでも心がこもっていればなんの問題もありません。
問題があるとすると、母の日に目当てのお花が手に入りにくいことです。
母の日には、多くの方がお花のプレゼントをしますから、当日にお花屋さんにいっても売り切れてしまっていることも多いのです。
そこで、おすすめしたいのがネット通販での母の日のお花の購入です。
予め準備しておくことで、母の日にお花が買えなかったという悲劇も避けられます。
手作りの部分は、メッセージカードやお手紙に日頃の感謝の想いを込めて添えてあげましょう。
手作りのプレゼントに意味があるのは、作っている作業の時間が、贈る相手の母のことを想っている時間だからです。
つまり、母の日のプレゼントは手作りであっても、そうでなくても、込められた気持ちが一番大切なのです。
お母さんの好きな花で作ったフラワーギフトは、贈る側の気持ちも込めることができ、母の日をより特別な日にすることができます。
手作りにこめた日ごろの感謝の気持ちはお母さんにとって宝物になるでしょう!