豊富な色彩と陽気な花姿が可愛いガーベラ。ギフトフラワーや、ウェディングブーケなどにも使われる人気のある花です。
ただし、贈り物やウェディングシーンで使う場合、特に注意したいのが「花言葉」。
花言葉は1つの意味だけでなく、さまざまな意味を持っている場合が多いので、大切なシーンで贈ったお花に悪い意味があったとなれば、せっかくのプレゼントも台無しに・・
自信を持ってガーベラの花束を選べるように、ぜひ花言葉もチェックしてみましょう。
本記事では、色ごとに違った意味を持つガーベラの花言葉について意味や由来も含めて詳しくご紹介します。
前向きな花言葉を持つ「ガーベラ」ってどんな花?
すっきりとした長い茎に、太陽のように開いた花びらが特徴的なガーベラ。
キク科の多年草の花で、日本では静岡県・福岡県・愛知県・和歌山県などで多く栽培されています。
原産国は南アフリカ。発見者であった植物学者でもあるドイツ人医師T.ガーバーにちなんでその名前が付けられたとされています。
もともとは、ひとえ咲きで花色も赤色の品種のみでしたが、品種改良によって種類の違うさまざまなガーベラを楽しめるようになりました。
特に色の種類が豊富で、赤、オレンジ、黄色、白、ピンク、黄緑など多彩。花びらの先だけ色が違うものや、花の中心部の色が濃いもの、薄いグラデーションになっているものなど様々。
また、咲き方も多種多様です。
よくお花屋さんで見かける「ひと重咲き」のガーベラのほか、「八重咲き」、花びらの先端が尖った「スパイダー咲き」、花びらがカールした「カール咲き」、丸みを帯びた「ポンポン咲き」などがあります。
このように多彩な色と豊富な種類が人気のガーベラですが、1本100円~200円という手ごろな価格という点も人気の1つ。花束によく使われる八重咲きの大きいものであっても300円ほどで手に入ります。
旬の時期はありますが、人気のガーベラは年間を通して手に入りやすいのも人気の理由です。
花言葉にも関係?ガーベラの開花時期
ガーベラの旬は春と秋。日本では4〜6月・9〜11月が開花時期です。
また、ガーベラの生育適温は10〜20℃。鉢植えや地植えで育てているガーベラは、特にこの気温の季節に元気に育ち、綺麗な花を咲かせます。
四季咲き性を持つ植物なので、最低気温が10℃以上であれば、1年のうち何度でも花を咲かせてくれますよ。この習性は、次にご紹介するガーベラの花言葉「常に前進」にも通じるものがありますね。
また、品種改良によって暑さ・寒さに強い品種も登場しています。
中でも園芸用で人気の「ガーデンガーベラ」は、寒さに強いのが特徴。マイナス5℃までの寒さに耐えられるので、冬の時期の花壇にも彩りをもたらしてくれる品種です。
ガーベラ一般の花言葉は「常に前進」
ガーベラ全般全般の花言葉は「常に前進」「希望」「光に満ちた」です。
まっすぐ上を向いて咲く花姿と、見る人を元気にさせる花色から付けられたという説があります。
パワーと希望を感じさせる「常に前進」という花言葉は、人生の節目を迎える相手へのプレゼントにも最適。入学・就職祝い、卒業、開店・開業祝いなどのシーンで、相手へのエールとしてよく用いられるお花です。
もちろん、病気やケガ、入院中のお見舞いなどにもふさわしい花言葉をといえるでしょう。
ここまでガーベラ一般の半言葉をご紹介しましたが、花びらの色によっても花言葉が変わることをご存じでしょうか。ここから先は、色別の花言葉について詳しく見ていきましょう。
オレンジ色のガーベラの花言葉は「神秘」「忍耐強さ」
オレンジ色のガーベラの花言葉は「神秘」「忍耐強さ」「冒険心」です。
太陽のような見た目で元気いっぱいの印象のオレンジガーベラ。
見た目の明るさの印象だけでなく、強さや魅力を秘めた花言葉が託されています。明るいけど芯の強さを持った女性に、オレンジガーベラを贈りたいですね。
また、オレンジのガーベラの英語の花言葉は「You are my sunshine(あなたは私の輝く太陽)」「patience(忍耐)」。勉強やスポーツなどに日々打ち込んでいるお子さんやお孫さんへのプレゼントにもぴったりの花言葉かもしれません。
オレンジ色の花びらを持つ品種としては、淡いオレンジの「ギャラクシー」、中心部が黒で大人っぽい雰囲気の「バースディ」、八重咲きの「ファンタ」などが人気です。
またビタミンカラーであるオレンジは、見る人にエネルギーを与える色。オレンジガーベラの花束は、相手の心を明るくさせるフラワーギフトになるでしょう。
白いガーベラの花言葉は「希望」「律儀」「純潔」
ウェディングなどのシーンにぴったりの白いガーベラの花言葉は、「希望」「律儀」「純潔」。
英語の花言葉も、同じく「purity(純粋)」や「innocence(純潔)」です。
代表的な品種としては、一重咲きの純白品種「アリエル」や、八重咲きの「ホワイトジュエル」、スパイダー咲きの大輪品種「ガーデンゴースト」など。
ひと重咲きでシンプルなガーベラは会場の装飾などにも使いやすく、また大輪でボリュームのあるものは、ウェディングブーケや、へアドレスとしても人気です。
黄色いガーベラの花言葉は「究極の美しさ」「究極の愛」
黄色いガーベラの花言葉は、「究極の美しさ」「究極の愛」です。
カジュアルで温かみのある印象の黄色のガーベラですが、実は情熱的な花言葉が託されているので、愛の告白にもぴったりです。
また、西洋・英語の花言葉は、「warmth(優しさ、暖かさ)」「sunshine(日光)」「friendliness(親しみやすい)」。
代表的・人気の品種としては、淡い黄色の花びらがさわやかな「プチシトラス」や、スパイダー咲きの「マリブ」、黒色とオレンジ色の中心部が印象的な「ダカール」などがあります。どの品種も、明るく爽やかな雰囲気のフラワーギフトを作るにはもってこいです。
赤色のガーベラの花言葉は「限りなき挑戦」「前向き」
赤いガーベラの花言葉は、「限りなき挑戦」「前向き」です。
英語の花言葉は、「passion(情熱)」「love(愛情)」「romance(ロマンス)」。
見た目の印象通り、「熱意」や「活気」を伝える花言葉が託されています。
開店・開業祝い、友人へのエールや、恋人への愛を伝える場面など、さまざまなシーンで活躍するでしょう。
人気の品種としては、オレンジかかった明るい赤色の「プチキャメロン」、芯の部分が黒色の「ショコ」など。中心部の色と赤の花びらのコントラストが魅力的なお花です。
ピンク色のガーベラの花言葉は「崇高美」「童心に帰る」
ピンクのガーベラの花言葉は「崇高美」「童心に帰る」、英語の花言葉は「appreciation(感謝)」「compassion(思いやり)」です。
気品と優しさを感じさせるピンク色のガーベラは、目上の人へ贈るギフトにおすすめです。
また「感謝」という花言葉から、母の日のギフトにもよく用いられます。
品種としては、和風でも洋風でもマッチする品種「フラウ」、薄いピンクの八重咲き品種「サララ」、花びらのグラデーションと黒い中心部が印象的な「プライド」が人気。
花束は、ピンクで統一して可憐な雰囲気に仕上げてもいいですが、紫やグリーンの花とともに束ねると、大人の女性に似合うエレガントな雰囲気の花束になりますよ。
ガーベラの花言葉は本数によっても変わる
ここまで色ごとにガーベラの花言葉をご紹介しましたが、実は「本数」によっても花言葉が変わります。では、本数によって託された花言葉のうち代表的なものをご紹介します。
- 1本 あなたが私の運命の人です
- 3本 あなたを愛しています
- 4本 あなたに一生の愛を捧げます
- 6本 あなたに夢中です
- 8本 あなたの思いやりに感謝します
- 9本 いつまでも一緒にいてほしい
- 11本 あなたは私の最愛の人
- 12本 私の恋人(妻)になってください
- 40本 あなたに永遠の愛を誓います
- 100本 私と結婚してください
このようにポジティブな意味が多いガーベラの花言葉ですが、実は気を付けなければいけない本数も存在します。それは、「15本」「16本」「17本」のガーベラです。
15本のガーベラには「ごめんなさい」という花言葉が、16本のガーベラには「不安な愛」、17本のガーベラには「絶望の愛」という意味があります。
特にお花が好きな方に贈るなら、ガーベラの本数にも配慮するといいでしょう。
ガーベラが誕生花の日
10月の代表花として親しまれているガーベラ。誕生花も、ガーベラの色や品種によって細かく分かれています。
ガーベラが誕生花の日一覧
- 赤のガーベラ:1/9・1/21・11/12
- ピンクのガーベラ:10/24・10/30
- 白のガーベラ:9/27
- 黄色のガーベラ:2/11・10/12
- オレンジのガーベラ:7/28・10/8
- スパイダー咲きのガーベラ:9/16
自分や大切な人の誕生花を知っておけば、大切な記念日にぴったりのプレゼントができますよ。
ちなみに、4月18日は「ガーベラの記念日」。日本で初めて品種交配によって新しい種類のガーベラが誕生した日であり、また、4月はガーベラの最盛期であること、そして4月18日は「ヨイハナ」の語呂合わせにできることから、記念日に制定されたそうです。
この記念日に合わせて、全国でも色とりどりのガーベラが並ぶキャンペーンが盛んに行われます。4月18日は、気に入ったガーべラを自宅に飾ってみてはいかがでしょうか。
花言葉を意識してフラワーギフトを贈りましょう
ここまで、ガーベラの花言葉について詳しく解説してきました。
次に、花言葉を意識したプレゼントの選び方についてご紹介します。
代表的なフラワーギフトは「花束」「アレンジメント」「鉢植え」「ブリザーブドフラワー」「BOXフラワー」など。
その中でも、明るい見た目と人目を引く花色のガーベラは、シンプルな「花束」や「アレンジメント」にするとよく映えます。
「花束」は自分で生け直すことができるので、お花好きの人に贈りたいギフト。
おすすめは、色をミックスさせたガーベラだけの花束。あえてグリーンやレースフラワーなどを使わないことで、ガーベラの美しさと花言葉をまっすぐ伝えることができます。
様々なお花を組み合わせて吸水スポンジに生けた「アレンジメント」なら、贈られたものをそのまま飾ることができます。そのため、花瓶を持っていない方やお花の管理が苦手な方におすすめです。
遠く離れたあの人へ・・花言葉で伝えるメッセージ
色や本数で変わるガーベラの花言葉。贈りたい花言葉を見つけたら、自分の想いを伝える新鮮で美しいガーベラを選びたいですよね。
ギフト用のガーベラをオーダーする際におすすめなのが「ネットショップ」です。
ガーベラには500種類以上の品種があるとされ、限られたスペースでお花を売る実店舗のお花屋さんでは満足に品種が揃っていないことも少なくありません。
その点、オーダーを受けてから手配をするネットショップではスペースの制限が少なく、注文を受けてからお花を仕入れるためいつでも新鮮。
常時いろいろなお花を取り揃えている街のお花屋さんとは違い、実店舗を持たないネットショップは、よりお客様のニーズに合った対応ができるのがメリットです。
本記事では、ガーベラの花言葉、意味や由来についてご紹介しました。
ガーベラの花言葉は、色や本数別にみてもポジティブな意味が託されていることがほとんど。元気いっぱいの見た目の姿とともに、どんなシーンでも使いやすいお花。
「ガーベラの花言葉は、前向き。今後のご活躍をお祈りしています」などと、選んだ理由を一言添えると、花言葉を知らない相手にも気持ちが伝わりやすいでしょう。
言葉だけでは伝え切れない想いを、ぜひガーベラに乗せてプレゼントしてください。