コラム

2022/07/07

お盆に飾りたい「故人をしのぶ」花言葉を持つお花一覧

8月にある年に一度のお盆の季節、仏壇やお墓にお花を飾る方も多いですよね。

でも、いざお盆に飾る花やアレンジメントを準備しようとした時に「どういったお花を選べば良いのかわからない」と困っていませんか?「お盆は昔からの伝統的な花を飾るべき」といったふうに考えている方も多いはず。
もちろん伝統的なお花も良いのですが、最近増えているのが花言葉からお盆に飾るお花を選ぶ方法なのです。

そこで本記事では「故人をしのぶ花言葉」を持つお花を中心に、花言葉の意味や由来なども含め、お盆にぴったりのお花を特集。
お盆はご先祖様が帰られる、年に一度の特別な期間です。花言葉からお盆にぴったりの素敵なお花を選んで、気持ちよくご先祖様をお迎えしましょう。

お盆のお供えは花言葉に想いをこめて

お盆のお供えは花言葉に想いをこめて

お盆は年に一度、ご先祖様や故人が帰られる特別な期間です。

お墓や仏壇にお供えする代表的な花として、ミソハギや菊など伝統的なお花を花器に入れてお供えする姿がよく見られます。もちろんこういった伝統を大切にしてお花を飾るのも良いのですが、何より大切なのは大切だった故人をしのぶ想い。

せっかくですから親しかった故人への想いをこめて、お盆に飾るお花を「花言葉」から選んでみてはいかがでしょうか。
それぞれの花が独自のものを持つ花言葉の中には、お盆にぴったりなものがたくさんあります。

そんなお盆にぴったりな花言葉から選んだ、おすすめのお花情報をそれぞれご紹介しましょう。
ぜひこれらの花言葉を参考に、想いをこめた素敵なお花を選んでみてくださいね。

お盆に供える花言葉①:ヒャクニチソウの「亡き友をしのぶ」

お盆に供える花言葉①:ヒャクニチソウの「亡き友をしのぶ」

ヒャクニチソウはお盆の供花としてもおなじみの花ですが、「亡き友をしのぶ」や「別れた友を思う」といったお盆にぴったりの花言葉を持っています。
また百日草というその名の通り5~11月頃までの長い期間に花を咲かせ、夏の暑さにも強いためお盆の時期にもばっちりです。

白や赤、ピンクにオレンジなどカラフルな種類がいろいろとあり、ガーデニングの植物としても人気の花です。お盆に飾ればお墓や仏壇を華やかにしてくれますよ。

お盆に供える花言葉②:アングレカムの「祈り」

お盆に供える花言葉②:アングレカムの「祈り」

アングレカムは白い星形の花が美しいラン科の植物です。
願いをかなえる星のような形から、付けられた花言葉は「祈り」。故人やご先祖様をしのぶお盆にも良い花言葉です。

また、もうひとつ「いつまでもあなたと一緒」という花言葉があり、こちらも故人に対しての想いをあらわす良い花言葉ですね。

アフリカはマダガスカルが主な産地で、温室での栽培が必要なため流通量が少なく、なかなか目にすることは難しいかもしれません。

お盆に供える花言葉③:アイビーの「永遠の愛」

お盆に供える花言葉③:アイビーの「永遠の愛」

観葉植物として人気のアイビー。かわいい星型のような葉をたくさん生やすツル性の植物で、葉を鑑賞するのが一般的ですが、中には花を咲かせる種類もあります。
家や建物の壁やフェンスに絡んでいるツルとして、目にしたことがある方も多いはず。

花を咲かせるのはある程度年月が経った株であったり、花を咲かせる種類も限られるためアイビーの花を見られるのは珍しいことのようです。花言葉は「永遠の愛」で、故人への愛を表現するにはぴったりの植物です。

お盆に供える花言葉④:白いカーネーションの「私の愛は生きています」

お盆に供える花言葉④:白いカーネーションの「私の愛は生きています」

母の日に贈るプレゼントとしてのイメージが強い赤いカーネーションですが、お盆に人気があるのが白いカーネーションです。

花言葉は「私の愛は生きています」で、故人への変わらぬ愛情を伝えてくれますね。

また地域にもよりますが、四十九日が過ぎてから初めて迎えるお盆を初盆(はつぼん)や新盆(にいぼん)と言い、白いお花を飾る風習があります。これは故人が亡くなってから日が浅いため、色は混ぜずに白い落ち着いた色合いのもので哀悼の意を表すためです。

こういった初盆や新盆の期間には白いユリなどを飾るのも良いですが、白いカーネーションもおすすめのお花です。

お盆に供える花言葉⑤:シオンの「遠方にある人を想う」

お盆に供える花言葉⑤:シオンの「遠方にある人を想う」

シオンは漢字で「紫苑」。名前の通り薄い紫色の花弁が特徴で、花弁の少ないタンポポのような形をした花です。

別名「思い草(オモイグサ)」とも呼ばれ、その由来は平安時代の説話集である「今昔物語集」におさめられた話から来ています。亡くなった父のお墓へ、毎日お墓参りに行く息子が墓前に植えていたのが紫苑の花。

この物語から紫苑の花言葉は「遠方にある人を想う」や「君を忘れない」となったようです。
小さな花ですがたくさん集まって咲く姿はとても品があり、花言葉やその由来からもお盆にとても合うお花のひとつですね。

お盆に供える花言葉⑥:スターチスの「途絶えぬ記憶」

お盆に供える花言葉⑥:スターチスの「途絶えぬ記憶」

房状の小さな花がかわいいスターチスは、誕生日のお祝いなど贈り物としても人気の花です。
紫やピンク、黄色など色の種類によっても花言葉は違いますが、全般の花言葉は「途絶えぬ記憶」や「変わらぬ心」といった、故人をしのぶにはぴったりのもの。

夏の暑さに弱いためドライフラワーに加工されることが多い花で、ドライフラワーにした際にも色褪せしにくいことが、この花言葉の由来になったとか。

色の種類が豊富で花束やギフトとしても人気ですが、お盆にはドライフラワーにしてお供えするのも良いかもしれませんね。

お盆に供える花言葉⑦:センニチコウの「色褪せぬ愛」

お盆に供える花言葉⑦:センニチコウの「色褪せぬ愛」

センニチコウは漢字で「千日紅」という名の通り、千日間も花を咲かせるかのように花期が長い花です。丸くてかわいい花が特徴的で、仏花の他にもバラなどとセットにしたブーケも商品としてよく目にします。

その他にもフラワーアレンジメントなどでも使用され、スターチスと同じく、ドライフラワーにした際も色が長持ちすることから「色褪せぬ愛」という花言葉がつけられました。
素敵な花言葉に加えて、夏の暑さにも強く真夏にもっとも見頃をむかえ、赤・白・ピンクなどさまざまな色の種類もあるためお盆におすすめの花です。

お盆に供える花言葉⑧:スプレーマムの「逆境の中で元気」

お盆に供える花言葉⑧:スプレーマムの「逆境の中で元気」

スプレーマムはアメリカで品種改良された菊で、「洋菊」や「西洋菊」とも呼ばれます。
日本の菊に比べると白や黄色のほか、ピンク・オレンジ・赤など明るい発色の品種が多いのが特徴です。1本の茎から枝分かれしてスプレー状にたくさんの花を咲かせることからこの名前が付けられました。

「逆境の中で元気」という花言葉は、他の花に多かった故人への想いを表現するものとは少し異なります。しかしながら、故人を失った悲しみの中でも元気にがんばる姿を見せるのも供養のひとつなのかもしれません。

その他にも「清らかな愛」という花言葉も持っており、最近ではウェディングブーケなどにもよく使用されるようになっています。

まとめ

お盆という年に一度ご先祖様をお迎えする大切な期間。
本記事では、「故人をしのぶ花言葉」からお盆におすすめのお花をご紹介しました。
お盆に飾る花はご先祖様だけでなく、お迎えする私達の心も華やかにしてくれます。
お盆を飾る花が持つ、さまざまな花言葉。ご先祖様や故人を想う心に寄り添う素敵な花言葉を参考に、ぜひお盆にぴったりの素敵なお花を選んでご先祖様を気持ちよくお迎えしましょう。