近年人気を博している観葉植物に「幸福の木」と呼ばれる植物があることをご存知でしょうか。
「幸福の木」は通称で、別名は「ドラセナ(ドラセナ・フラグランス・マッサンゲアナ)」です。
「幸福の木」が咲かせる「花」とはどのような花なのでしょうか。
この記事では、その特徴や花言葉、品種、さらに幸福の花を咲かせる方法や木を枯らさないための方法をご紹介します。
また風水やインテリアとしても人気があるドラセナ。
そのオススメの配置場所やインテリアとしての設置例も合わせてご紹介していきたいと思います。
ドラセナってどんな花?幸福の木と呼ばれるドラセナの特徴
幸福の木と呼ばれるドラセナは、熱帯地域に生息し、稀に白い花を咲かせることがあります。
ドラセナは夜に咲くとされており、花が開くと屋内に充満するほどの強烈なニオイを放ちます。
花が閉じると全くニオイがしなくなるのもドラセナの花の特徴になります。
その風貌は、まとまって咲き大きな塊のように見えるものから、垂れるように延びた枝に咲くものと種類によって異なります。
そんな花が咲くと縁起が良いのだとか。
花が咲くと縁起が良い!ドラセナが幸福の木と呼ばれる理由とは
ハワイでは古くから縁起の良い花とされ、家の前にドラセナを置く習慣がありました。「幸福の木」という呼称も、ハワイが由来という説があります。
ドラセナの花は夜に花を咲かせることから、日中なかなか目にする機会がありません。花を咲かせること自体が非常に稀です。
どれほど稀かと言いますと、花は毎年咲くのではなく、早い周期のものでも2〜3年、長いものでは5〜10年の周期でやっと花を咲かせます。
また花を咲かせる時期も決まっていないため、より稀少になるのです。
この稀少価値の高いドラセナの花には、たいへん縁起の良い花言葉があります。
小さくて可愛い花が咲く幸福の木の花言葉
小さな可愛らしい花を咲かせる幸福の木(ドラセナ)。
その花言葉は、まさに「幸福」です。
また、ドラセナの種類によっても、少しニュアンスの異なる幸福を示す花言葉を持っているものがあります。
例えば、ドラセナの種類の一つであるフラグランスの花言葉には、「隠しきれない幸せ」、サンデリアーナの花言葉には、「開運」「長寿」や「金運アップ」というものがあります。
どれをとっても幸福に値しますよね。
そんな幸福の花言葉を持つ花を実際に咲かせてみたいですよね。
では、ドラセナの種類の中でも花を咲かせやすいものがあるのでしょうか。
葉の違いに特徴が! 幸福の木の品種を紹介します
ドラセナの品種のうち、最も一般的なのが「ドラセナ・フラグランス・マッサンゲアナ」です。
ドラセナ・フラグランス・マッサンゲアナ
とくに品種を指定することなく「幸福の木」と言った場合、「ドラセナ・フラグランス・マッサンゲアナ」のことを指していると考えて良いでしょう。
ドラセナ・コンシンネ
ドラセナの中でも細長く柔らかい葉が特徴的な品種です。
その細長い葉は、スタイリッシュであることからインテリアとして人気があります。
細長い葉の色にもさまざまな種類があり、緑色の単色のものから、緑に赤や白の混じったトリカラー、緑と白のストライプ柄等があります。
ドラセナ・フラグランス・リンデニー
名前に「フラグランス」と入っていますが、ドラセナ・フラグランス・マッサンゲアナとはまた異なる特徴を持ちます。
その違いとは、葉っぱの外側に黄色い斑が入っている点です。
海外ではメジャーな品種ですが、日本ではあまり見かけることがないようです。
黄色い斑があることで涼しげな印象を与えてくれます。
この方法で花が咲く!幸福の木が花を咲かせる3つの条件
幸福の花ともなれば、ぜひ咲かせてみたいですよね。
さっそく花の咲かせ方をご紹介しましょう。
ドラセナが花を咲かせる条件は以下の3つです。
暖房を入れる時期にはベランダに出す、日当たりのよい場所に置く、肥料を与えない、の3つの条件を整えることで、より花を咲かせる可能性が高くなります。
では、花が咲いた後はどうすれば良いのでしょうか。
幸福の木の花が咲いたら必ずすべき3つのこと
幸福の木に花が咲いたら、以下の3点に注意です。
- 敷物をする
- 咲き終えたら芽を切り取る
- 肥料を与える
敷物をする
鉢の下に新聞紙など汚れてもいいものを敷きましょう。
咲いた花からはベタベタした蜜が落ちたり、花びらも落ちてきます。
壁にも付く恐れがある場合には、花の下面にビニール袋などを添えるといいかもしれません。
お部屋の床や壁を汚さないためにもこの作業は必須になります。
咲き終えたら芽を切り取る
花が咲き終えた後は、根元から切り取りましょう。
終わった花を放置していると、株自身が弱ってきてしまいます。
そうならないために花が咲き終わり、乾燥してしぼんできたのを合図に根元から切り取っておくことで、そこからまた新しい葉が生えてくるようになります。
肥料を与える
花が咲き終えたら、観葉植物用の液肥を与えましょう。
これは、次の年も元気に育ってもらうための大切な作業になります。
幸福の木を枯らさないためにはどうすればいい?
幸福の木は花のサイクルが非常に長いため、できるだけ枯らさずに長持ちさせたいですよね。
そのためには、日当たりの良い場所に置くことは必須。
そして、ここで重要なのが「お水のやり方」になります。
幸福の木にお水を与えるタイミングは、「土の表面が乾いたら」その時です。
鉢の底から流れ出るほどのたっぷりの水を与えましょう。
土が乾いていなければ、毎日お水やりをする必要もありません。
やりすぎてしまうと根腐れの原因になることもあるので注意しましょう。
幸福の木の風水効果を高める置き場所やインテリア例を紹介!
幸福の花言葉をもつドラセナは、実は風水においても効果があるとされている観葉植物の一つなのです。
幸福の木は「陽」の気を持つとされており、玄関に置くことで悪い物から家内を守ってくれ、さらにリビングに置くことで明るい気持ちにする効果があります。
ドラセナを育てる場合、風水も少し意識して玄関やリビングに置いてみるのも縁起が良いかもしれませんね。
まとめ
観葉植物であるドラセナ、通称「幸福の木」は、花を咲かせることがあります。
その花は、数年に1度咲くか咲かないかといった非常に稀少な花であり、そのことから「幸福の木」と呼ばれています。
ドラセナにもいくつか種類がありますが、初めての方が購入するならまずは最も一般的な品種であるドラセナ・フラグランス・マッサンゲアナがおすすめです。
3つの条件を満たし、枯らさずに長期間育ててあげると稀少な花を咲かせることができるかもしれません。