「幸福の木」という別名のある観葉植物のドラセナは、インテリアや新築祝いなどのプレゼントとして根強い人気があります。
そのユーモラスな姿をみて、家で育てたいと思う方も多いのではないでしょうか?
ドラセナは熱帯のアフリカが原産で、種類が多い植物です。
基本的に丈夫で育てやすいのですが、水の管理や剪定などのタイミングには注意が必要です。
というのも、育てやすく丈夫なためどんどん成長してしまい、枝が高く育ち過ぎたり葉が茂りすぎて困ったという人も多いのがこのドラセナだからです。
この記事では、人気のあるドラセナの種類の紹介をしていますので、ドラセナを選ぶときの参考になさってください。
種類が豊富なドラセナの基本情報
ます、ドラセナの基本的な特徴について解説します。
基本情報
ドラセナは熱帯地方の常緑植物です。
科:キジカクシ科。オモトやアスパラガスもキジカクシ科に属しています。
属:ドラセナ属 ドラセナとはメスの竜という意味です。
原産地:熱帯アフリカ
花:10年に1度咲くといわれている
特徴
一般的に流通しているドラセナは低木の観葉植物で約50種類あるといわれています。
・葉の形:剣のような形の葉、縞模様の葉などバリエーションに富んでいる
・花:めったに花は咲かないが、10年に1度咲くといわれている。強い香りを放つ。
・耐性:日陰や乾燥に強く、幹が健康であれば枝を切っても緑の葉が生えてくる。
育てるにあたっては、丈夫で初心者でも育てやすい観葉植物です。
室内でも大きく元気に成長し、挿し木で数を増やしても簡単に成功するでしょう。
寒さには弱いので、手入れを怠ると冬には枯れてしまうこともあります。
花言葉
ドラセナの花言葉は「幸福」です。
種類によって花言葉があります。
コンシンネは、「真実さ」
フラグランス は、「幸福」「隠しきれない幸せ」「幸せな恋」
サンデリアーナは、「開運」「長寿」
どれも縁起のよい花言葉ですね。
また、風水の考え方では陽の気を放つ植物とされており、トイレなど陰性の場所ではなく、気の入り口の玄関などに置くのが良いようです。
【フラグランス】の種類に属するドラセナ
フラグランスに属するドラセナは、花の香りが良いことからこの名がつきました。
マッサゲアンナ
幸福の木の名前で一番なじみのある品種です。葉の中央にライムグリーンの斑が縦に入っています。がっしりとした幹があります。
ジュレ
ジュレはマッサンゲアナと「青年の木」として知られているユッカをかけあわせて作られた新しい品種です。
流通量があまり多くないことから、観葉植物の上級者にも人気があります。
【コンシンネ】の種類に属するドラセナ
ドラセナ・コンシンネは、幹が細めで曲がりながら伸びるのが特徴です。葉は笹の葉のように細く、放射線状についています。
ホワイトホリー
細くて長い葉にストライプのような乳白色の斑が入っています。
放射状についている葉が噴水のように広がる姿は、たおやかで美しい木です。
レインボー
ドラセナ・レインボーは、コンシンネの特徴である笹の葉状で赤みがかった色が美しく、鮮やかな葉の色からレインボーと名づけられました。
【デレメンシス】の種類に属するドラセナ
ドラセナ・デレメンシスは、幹に節があるのが特徴です。
和風、洋風どちらのお家にもなじみやすい姿をしているのが特徴です。
コンパクタ
ドラセナ・コンパクタは、成長が遅くコンパクトに育てることもできます。
他のドラセナより葉と葉の間がせまいので、葉の部分は鳥の羽でできたはたきのような形です。
レモン・ライム
レモン・ライムは、葉にライム色のストライプが入っている明るい色味のドラセナです。
葉の色が明るいので、お部屋もぱっと明るくなります。
【リフレクサ】の種類に属するドラセナ
ドラセナ・リフレクサは、ドラセナの中ではどちらかというと細めの葉を持っています。
ハイドロカルチャーにも向いています。
ソングオブ・インディア
ひとつの鉢に細い幹に枝の曲がり具合も楽しい品種です。
笹のような見た目で、葉のふちが黄色になっています。
アングスティフォリア
アングスティフォリアは、リフレクサの中でも希少な品種です。横に広がることはなく、上に伸びるので広さがなくても育てられるのが特徴です。
【サンデリアーナ】の種類に属するドラセナ
ドラセナ・サンデリアーナは、日本ではマンネンチク(万年竹)や「フウキダケ(富貴竹)」といわれています。
和風のお部屋でも洋風のお部屋でもなじむ品種です。
ゴールド
葉の縁が黄色がかっている、明るい色味の品種です。
開運や金運に効果があるといわれていて、とても人気があります。
ウィレンス
サンデリアーナ・ウィレンスは、節と節の間が長く竹のようなビジュアルです。
ミリオンバンブーという名前で売られていることもあります。
【スルクロサ】の種類に属するドラセナ
スルクロサは、卵形の葉に黄白色のまだらな斑点がある低木のドラセナです。
かつての名前である、ゴッドセフィアナという名前で売られていることもあります。
フロリダ・ビューティ
フロリダ・ビューティーは、葉に大きめの斑点があるのが特徴。
フラワーアレンジメントに使われることの多く、見かけることの多い品種です。
フリードマニー
フリードマニーは、卵形の葉に黄白色の斑点があり、さらに葉の中央に大きな白い斑があるのが特徴です。
ドラセナの豊富な種類を楽しもう!ドラセナの育て方
比較的育てやすいドラセナですが、育て方のポイントを解説します。
栽培環境
ドラセナを育てる場所として適している場所としてはポイントが2つあります。
直射日光があたらない、日当たりの良い場所
10度以下にならない場所
植え付け
ドラセナを植え付ける土は水はけと、水持ちのバランスがよい土が向いています。
市販の観葉植物用の土を使えば、手間なくドラセナに適した土が用意できます。
もし、自分で用土を作るなら、
「小粒の赤玉土:腐葉土:川砂(またはパーライト)」を「6:3:1」の割合で混ぜたものを使います。
水やり・剪定
ドラセナは、根腐れしやすいので、土の水分量の確認を定期的にしましょう。土に割り箸を挿して土がついてこなければ、完全に乾いています。鉢底から水が出てくるまで水やりをしましょう。
水切れには気をつけましょう。
また、葉水はこまめにする必要があります。特にエアコンのある部屋は乾燥気味になるので、注意しましょう。
ドラセナの剪定について3つの観点からお話しします。
1. 木の高さを調整する
剪定の時期としては、生育期の5月~8月の間に適当な高さで枝を水平に切ります。
2. 枝の剪定
伸びすぎてしまった枝は切り戻し剪定をします。
樹形を元に戻す感じで枝を切りましょう。枝の切り口には保護剤をぬっておくと細菌などの侵入を防ぎます。
3. 花芽を剪定する
ドラセナはまれに花芽をつけると株が弱っていく原因となります。
早めに花芽の根元から切り取りましょう。
植え替え
ドラセナの鉢の穴から根が出ている、土の表面に根が見えているなら植え替えするサインです。生育期の5月~8月に植え替えましょう。
植え替えの仕方は、土が乾いている状態で引き抜き、土を落とします。
一回り大きな鉢に鉢底石を入れ、ドラセナを植えます。
土は鉢の縁から2,3㎝のところまで入れ、たっぷりと水やりをします。
植え替え後のケア
植え替え後は風の当たらない、柔らかな日差しが入る場所に置きます。
水やりは根が弱るのを防ぐために、土が乾ききってから与えます。
ただし、葉水はこまめにしましょう。
まとめ
ここにご紹介したドラセナは代表的な品種です。
ドラセナには低木種以外にも品種がありますが、日本では余り見かける事はありません。
ご家庭でもオフィスでも観葉植物として人気のあるドラセナは、自分で育てることでより身近に感じる事ができるでしょう。
栽培の難易度は低いですから、ネット通販のお花屋さんなどを覗いてみて、どれくらいの種類が手に入るものなのか見てみるだけでも面白いでしょう。
気に入ったドラセナがあったら、小さなモノから育成を初めてみてはいかがでしょうか?