コラム

2022/07/14

ガジュマルの植え替え方法は?時期や環境、注意点まで徹底的に解説

ガジュマルは独特な幹の形状が人気の植物であり、ガーデニング初心者が挑戦することが多い品種のひとつです。
ホームセンターなどで買ったままにしていると成長するにつれて、鉢が小さいことが気になるかもしれません。

この記事では、ガジュマルの樹の植え替えについて、おすすめの時期や環境といった基本的なことから注意点までを見ていきます。
ガジュマルの植え替えに難しいイメージを持っていた人も、注意するべきポイントを押さえていきましょう。

観葉植物として最適!植え替え必須のガジュマルってどんな植物?

観葉植物として最適!植え替え必須のガジュマルってどんな植物?

ガジュマルは沖縄に自生しているゴムの木の仲間になります。東南アジアも含め、広い地域に自生していることから気候への適応力も高く、比較的育てやすい観葉植物として人気です。
幸せを呼ぶ木とされていることから、風水的にも良い効果が期待されます。
日当たりの良い場所であれば屋外でも屋内でも元気に育てられる、初心者にもおススメの植物です。

なぜガジュマルを植え替える?ガジュマルを植え替えないと起きること

なぜガジュマルを植え替える?ガジュマルを植え替えないと起きること

植え替えをしないということは、何年も前の古い土を使い育てるということです。
古くなった土は水はけが悪くなってしまいます。さらに、根が鉢の中いっぱいに広がってしまう「根詰まり」という状態になると、ガジュマルの成長が止まってしまいます。根が傷んでしまう根腐れの原因です。

ガジュマルの植え替えに最適な環境とは

ガジュマルの植え替えに最適な環境とは

植え替えは植物にとっての引越しなので、植物は体力を使います。そのため、植え替え後には日当たりや水やりができる環境が整っているといいでしょう。

いつ植え替える?ガジュマル植え替えの時期

いつ植え替える?ガジュマル植え替えの時期

ガジュマルは寒さに強い植物ではありませんので、寒くなるまでに根を安定させる必要があります。
また、ガジュマルは高温多湿を好みますので、生育期にあたる5月から9月にかけての間に植え替えを済ませてしまうのが良いでしょう。

ガジュマルを植え替える最適なタイミング

ガジュマルを植え替える最適なタイミング

ガジュマルを植え替えるのは、鉢に根がいっぱいに張ってしまう前が望ましいタイミングです。買ったばかりのガジュマルでも、鉢から根が飛び出しているような状態ならすぐに植え替えましょう。

植え替えをするのは、雨が続かない時を狙って実施するのが最適でしょう。雨が当たるとガジュマルの温度が下がってしまうので、暖かい時期であってもガジュマルに負担が続くことになります。日当たりが確保できるタイミングに合わせて植え替えましょう。

何が必要?ガジュマルの植え替えに必要な準備物まとめ

何が必要?ガジュマルの植え替えに必要な準備物まとめ

以下のものが最低限、必要な道具です。

  • 一回り大きな鉢
  • 新しい土
  • 鉢底用の石
  • スコップ
  • 鉢底ネット

植え替えなので、今の鉢から一回り大きいものを用意しましょう。鉢のサイズは3号や5号といった規格があるので、わかるようであればそれを目安に探しましょう。
土は必ず新しいものを使います。古い土には栄養分がないので、使い回しは避けましょう。鉢底用の石は水はけを良くするために用います。水はけが悪いと土に水が溜まってしまい根を傷める恐れがあるでしょう。スコップは土を入れるために使います。

綺麗なガジュマルは土づくりから!植え替え用の土づくりのポイントとは

綺麗なガジュマルは土づくりから!植え替え用の土づくりのポイントとは

ガジュマル用の土には水はけのよいものを選ぶ必要があります。
市販されている「観葉植物用の土」でも問題はありませんが、こちらは人工土も多く混ぜられているので、劣化が早い可能性もあります。

自分で配合する場合は、赤玉土(小粒)、腐葉土、パーライト(小粒)を6:3:1とするのが理想的です。園芸店で配分を伝えて注文すれば配合して用意してくれる場合もあります。

【ステップごとに解説】ガジュマルの植え替え方法を丁寧に説明

【ステップごとに解説】ガジュマルの植え替え方法を丁寧に説明

ガジュマルの植え替えは具体的にどのように行えばよいでしょうか。段階ごとに見ていきましょう。

ガジュマルの植え替え方法①:鉢にネットを被せて土を入れる

新しい鉢にネットを入れて、そこに新しい土を入れます。この時あまり多く入れすぎないようにします。

ガジュマルの植え替え方法②:古い鉢からガジュマルを出してお手入れする

もともとガジュマルを育てていた鉢からガジュマルを取り出します。根によって土が一緒に出てきますが、指をつかってほぐしながら土を落としていきます。
根を強く引っ張ると根が切れてしまうので注意しましょう。

ガジュマルの植え替え方法③:新しい鉢にガジュマルを入れる

鉢の中にガジュマルを入れていきます。土の中央部に凹みを作ってガジュマルの根に土を当てていきます。

ガジュマルの植え替え方法④:土を入れてなじませる

追加で土を入れてガジュマルが自立する程度に深さを作ります。
成長の助けとなる玉状の緩効性化成肥料を撒いても良いでしょう。

ガジュマルの植え替え方法⑤:たっぷり水やりする

土によってガジュマルが自立するようになったらたっぷりと水をやります。
この時には鉢底から流れる水に土が混ざらなくなるまで水を注ぎ続けます。

ガジュマルの植え替えの注意点は?これだけは注意したいポイント4選

ガジュマルの植え替えの注意点は?これだけは注意したいポイント4選

植え替えをする時には注意しておかなければいけない点もあります。

植え替えポイント①:新しい鉢はひと回り大きいものを選ぶ

新しい鉢は必ずひと回り大きいものを用意しましょう。根が伸びるスペースを確保してあげる必要があるので、横幅と深さが変わるようにしましょう。

植え替えポイント②:水やりの後は土を足す

植え替えた後に水をやると、土の中の空間がつぶれていくので土の深さが減ります。
そのため、最初の水やりを終えたあとに土を足すようにしましょう。

植え替えポイント③:古い鉢からガジュマルを取り出す時は優しくトントンする

古い鉢から出す時は無理やり引き抜くのではなく、優しく出すようにしましょう。取り出しにくいときは逆さにして鉢底を叩いたり、ハンマーで鉢を割るなどしてガジュマルにダメージを与えないようにしましょう。

植え替えポイント④:化粧砂利やバークチップはしない

化粧砂利やバークチップは見た目が良くなるので土の上に敷かれることが多いです。しかし、土の乾き具合がわかりづらくなるうえに水はけが悪くなってしまいます。化粧砂利やバークチップは控えるようにしましょう。

植え替え後のお手入れはどうする?植え替えたガジュマルを美しく保つ方法

植え替え後のお手入れはどうする?植え替えたガジュマルを美しく保つ方法

ガジュマルは、植え替え後の管理にも注意を払う必要があります。

植え替え後は弱っているので直射日光に当てないように屋外の半日陰にて育てましょう。土が乾いたらたっぷりと水をやりましょう。二週間ほどしてから少しずつ日向にて慣らしを進めていきましょう。

まとめ

この記事では、人気の観葉植物ガジュマルの植え替えについて、適切な時期や植え替え方法について解説しました。

ガジュマルは強い植物なので、植え替え作業も比較的行いやすい植物です。ただし、タイミングを間違えたり、雑な扱いをしてしまうと後の生育にも影響が出るので丁寧な作業を心がけましょう。

ガジュマルの植え替えに慣れれば他の植物の植え替えもうまくいくはずです。挑戦してみましょう。