卒業式・卒園式は数年に一度のビッグイベント。年度が変わるワクワク感と、馴染みのある生活が終わる寂しさが入り混じり、なんだかそわそわしてしまう人も多いはず。
卒業される方にも、学校に残る方にとっても大きな節目となる卒業式のお祝いに、花束やアレンジメントのプレゼントを考える方も多いと思います。お世話になった先輩や先生、一緒に過ごしてきた親友や恋人には、花束という特別な形で想いを伝えたいものです。素敵な花束を贈れば、卒業式が最高の思い出になるでしょう!
とはいえ、実際にどんな花束を選べば良いか迷ってしまうのではないでしょうか。値段はいくらが良いか、どんな花を選ぶべきかなど、分からないことばかりだと思います。
本記事では、クラス全員から先生に渡す場合や部活の先輩に渡す場合など、シチュエーション別の値段を解説します。何のヒントもなく花束選びをするのは大変ですが、「値段」という目安があれば選びやすくなりますよ。
花の選び方や買い方、渡し方までお伝えするので、当日渡すまでのイメージが一気につかめるはずです!
卒業式に贈る花束の値段はどれくらい?|シチュエーション別に紹介
まずは、「クラス全員から先生に渡す」「部活の先輩に渡す」などのシチュエーション別に、花束の値段を知りましょう。値段は、花束選びの基準になり、知っているだけで、自分が贈るべき花束を見つけやすくなりますよ。
クラスのメンバーから担任の先生に渡すなら「3,000円から5,000円」
卒業生からクラスの担任の先生に贈るなら、3,000円から5,000円の花束が一般的です。卒業する部員から顧問の先生に渡す場合も、同じ価格帯が良いでしょう。
この価格帯の花束は、片手で持てるくらいのサイズです。ほど良いボリュームなので、雰囲気も出せますよ。また、30人のクラス全員で出し合えば一人150円くらいであり、値段的にも負担になりにくい価格帯。
副担任の先生や副顧問の先生がいる場合は、担任の先生と合わせて2人分の花束が必要です。忘れずに2人分用意しましょう。
後輩部員から先輩たちに渡すなら「3,000円から5,000円」
部活やサークルの後輩から卒業する先輩に向けて贈る場合も、同じように3,000円から5,000円の花束が用意されることが多いようです。
3,000円から5,000円の花束は片手で持てるくらいですが、ちゃんと花束らしさが感じられる程よい大きさ。ギフトにちょうど良いボリュームなので、喜んで受け取ってくれるでしょう。
予算的に3,000円から5,000円が難しい場合は、手頃な値段のミニブーケや一輪花を渡すのも良いですよ。メッセージカードや集合写真とセットにしてプレゼントすれば、あまり見劣りもしません。
個人から先輩や親友に贈るなら1,000円から3,000円
お世話になった先輩に個人的に花束を贈る場合や、一緒に卒業する親友と贈り合う場合には、1,000円から3,000円の花束が一般的です。
1,000円なら片手で持っても余裕があるくらいのサイズ、3,000円なら片手で持つのがちょうど良いサイズです。5,000円以上の花束も素敵ですが、渡したい人が多いと費用の負担が大きくなってしまいます。また、高価なものだと、もらう相手に余計な気を遣わせる可能性もあるため注意。
カジュアルに贈り合うなら1,000円のミニブーケやお手頃な一輪花、しっかりと感謝を伝えたい相手に贈るなら3,000円くらいが良いでしょう。
彼氏や彼女に贈るなら「3,000円から5,000円」
卒業する彼氏や彼女に贈る花束は、3,000円から5,000円を目安に選んでみてください。3,000円から5,000円の花束なら、プレゼントの雰囲気を十分に出せます。この価格帯の花束は「花束」と言われて一般的にイメージされる人気の大きさなので、相手にも満足してもらいやすいですよ。
個人から先輩や友達にも花束を贈るなら、彼氏や彼女に渡す花束のグレードを一回り上げることで特別感を加えられます。プラスで1,000円追加することで包装などを豪華にしてくれるお花屋さんもあるので、注文時に確認してみましょう!
卒業式に贈る花束の選び方丨色や花言葉で選ぼう!
ここでは代表的な花束の選び方を紹介します。先ほど紹介した値段に加えて、選び方も知れば、さらに相手に合う花束を選びやすくなりますよ。
花言葉で選ぶ
花は種類ごとに「感謝」や「愛情」などの込められた意味(=花言葉)を持ちます。花言葉で選べば、直接伝えにくい気持ちや想いでも、花束にのせて伝えられます。
プレゼントに人気の花言葉を持つ花は、次の通りです。
- 感謝:ピンクのバラ、白いダリア、ピンクのガーベラ
- 尊敬:白いバラ、白いユリ
- 優しさ・思いやり:チューリップ、黄色のラナンキュラス
- 友情:黄色いバラ、フリージア
- 愛情:赤いバラ、カーネーション、マーガレット
- 門出:スイートピー
卒業式に特にぴったりなのは、「門出」の意味を持つ「スイートピー」。贈る相手が新天地でも活躍してくれることを願うなら、スイートピーをメインに使った花束を贈ってみると良いですよ!
花言葉で選んだ花束を贈るなら、メッセージカードにその花言葉を書いて渡すのがおすすめです。相手が花言葉を知らなかったら、せっかくの想いも伝わりません。メッセージカードは、花の購入時にもらえることが多いので、買うときにショップで確認してみてください。
色で選ぶ
相手の好み色で花束を選ぶのもおすすめです。色で選べば「自分のために選んでくれた」と伝わりやすいので、もらった相手は喜んでもらえますよ。相手が使っている小物やスマートフォンケース、アクセサリーを確認して、好みの色を事前にチェックしておきましょう!
また、贈る相手の雰囲気を花束の色で表現するのも素敵ですよ。例えば、相手が大人っぽい雰囲気なら、ホワイトとグリーンの色合いやワインレッドとくすみピンクの花を組み合わせた花束、かわいらしい方ならパステルカラーの花束、明るく元気な方なら黄色やオレンジ色の花束などを選びます。
それぞれの色が表現できるイメージは、次の通りです。
- レッド系:モダンでおしゃれ、都会的、情熱的
- オレンジ系:明るく元気、温かい
- 薄ピンク系:優しくキュート
- ホワイト・グリーン系: 上品、ナチュラル
- パステルカラー系:柔らかい、大人っぽい
色を使えば、あれこれ難しく考えなくても感覚的に花束を選べます。「花言葉で選ぶのは、ちょっと恥ずかしい」という方も、色で選べばそれほど難しくはありませんよ!
ちなみに、このような色や花言葉からお花を選ぶ方法は、母の日や結婚祝いなど他の記念日に贈るお花選びにも使えますので、覚えておいて損はありません。
卒業式の花束に使いたい定番の花
「花言葉」と「色」という2つの選び方を紹介しましたが、ここでは定番の花を4つピックアップします。何で選ぶか迷ってしまった」という方は、ここで伝える4つの花の中から選んでみてください。
先生や先輩には「バラ」を使った大人っぽい花束
卒業する先輩や担任の先生など、目上の方に贈るなら、「バラ」を使った花束がおすすめです。上品な見た目のバラを使った花束は、大人っぽい雰囲気になりますよ。バラの見た目は色によって変わります。花言葉も色によって異なります。そのため、相手に合う雰囲気と花言葉の色を選んでみると良いでしょう!
例えば、男性にはクールな見た目と「尊敬」の気持ちを表現できる白のバラ、女性には華やかな見た目と「感謝」の気持ちを伝えられるピンクのバラが喜ばれやすいです。参考にしてみてください。
女性には「チューリップ」を使った可愛らしい花束
ふっくらとした形状で可愛らしい「チューリップ」。そんなチューリップを使った花束は、柔らかく優しい印象になるので、女性へのプレゼントにおすすめです。
チューリップは3月から5月に咲く花なので、卒業式シーズンにマッチします。チューリップの花は、赤やピンク、白、黄色、オレンジなど、明るい色が多いです。色という点でも春らしさを感じさせてくれますよ。
チューリップには、どの色にも「思いやり」という花言葉があります。贈る相手にお世話になったシーンを思い浮かべて贈れば、気持ちの込もった素敵なプレゼントになるでしょう!
卒業生の先輩や友達には「門出」の意味を持つ「スイートピー」を使った花束
「スイートピー」は、その花びらが飛び立つチョウに見えることから、「門出」という花言葉を持つ花です。
卒業はまさに門出のタイミング。高校を卒業する方には自由度が広がる大学生活や社会人としての生活が、大学を卒業する方には大人としての活躍を期待される社会人生活が待っています。
卒業する先輩には、「頑張ってください!」という新生活を応援する気持ちを込めてスイートピーを贈ってみてください。一緒に卒業する友達や恋人には、「お互い頑張ろう!」という励ましをスイートピーで表現してみると良いでしょう!
明るい印象で男女どちらにも贈りやすい「ガーベラ」を使った花束
花びらを外に大きく広げて咲く「ガーベラ」。花らしくて親しみやすい見た目から、プレゼントとして人気があります。ガーベラは「希望」や「常に前進」という花言葉を持っているので、新しい生活を迎える卒業式にも合いますよ。
ガーベラには、赤や白、黄色、オレンジなど、さまざまな色があります。相手の好みに合う色を見つけやすいので、選びたい色がある方はガーベラを贈ってみてください。ガーベラは、男性に贈る花束選びで迷っている方にもおすすめです。黄色やオレンジのガーベラをメインに使った花束なら明るい印象で、男性にも渡しやすいですよ。
卒業式の花束はいつどこで買う?
花の選び方を知った次は購入の段階ですが、いつどこで花を買うかイメージしづらい方も多いと思います。そこで、「いつ注文していつ受け取るのか」と「お店を選ぶポイント」をお伝えします。
渡す1週間前には注文・前日の午後に受け取る
卒業式で贈る花束は、渡す1週間前には注文を済ませましょう。卒業シーズンは花束を買いたい人がたくさんいます。ぎりぎりの注文では、贈りたい花が残っていないかもしれません。
注文自体は簡単です。街の花屋ならお店に入って、店員さんに相談することで注文できます。通販の花屋なら、スマートフォンを使えばすぐに注文可能です。
花の受け取りは、前日の午後がおすすめ。当日は、身だしなみや持ち物のチェックで何かと慌ただしいため、鮮度も大きく損なわれない前日の午後に受け取ると良いでしょう!
当日までの準備をしっかり進めたい人には通販ショップがおすすめです。店舗まで受け取りに出かける必要がないので、焦らずゆっくり準備ができますよ。
鮮度にこだわりのある花屋で購入する
魅力的な花束を贈るうえで意識したいのが、花の鮮度です。
どんなに高級でも、花がしおれていたら残念な気分になります。逆に花が生き生きとしていたら、それだけで見ているほうも元気がもらえるもの。そのため、花屋選びでは鮮度へのこだわりをチェックしましょう。
近くに信頼できる花屋がない場合は、インターネットで調べて、鮮度を重視しているショップを探してみてください。注文を受けてから花を選んでくれるお店なら、安心して購入できます。
卒業式で花束を渡すべきタイミングは?
ここまで、卒業式に贈る花の選び方や買い方を解説してきたので、花束の用意はばっちりでしょう!しかし、卒業式のどのタイミングで渡すべきかイメージできない方も多いかと思います。
花束を渡すタイミングが悪く、恥ずかしい思いをするのは避けたいところです。自然な流れで花束を渡せるように、事前に渡すタイミングを考えておきましょう。
クラスや部活で渡すなら集合のタイミングを利用する
クラスの全員から担任の先生に花束を贈るなら、卒業式後のホームルームのタイミングで渡します。
ホームルームは、何時から何時までと決まっていることが多いので、心の準備もしやすいですよ。「クラスからも最後にメッセージを伝える時間をください」と担任の先生に事前にお願いしておけば、さらに安心でしょう。
部活やサークルでも、先輩と後輩、顧問の先生が集まる時間が決まっていることが多いので、そのタイミングで渡します。最後まで参加できない先輩や先生もいるので、集まりの序盤で渡せるように段取りを組んでおくのがおすすめです。
個人で渡すなら事前に会うタイミングを決めておく
花束を個人で渡すなら、事前に渡す時間を決めておきましょう。
同じクラスの相手でも油断大敵で、「当日部活の集まりですぐに行ってしまった」ということもありえます。ちゃんと渡せるように、あらかじめ一声かけておきましょう。
彼氏や彼女に贈るタイミングも、事前に相談しておくと良いですね。もし、お互いの予定が合わないようなら、一度帰宅した後や、卒業式の後日に時間を作っても良いかと思います。落ち着いた雰囲気でゆっくりと花束を渡せますよ。
「卒業式で初めて花束を渡す」という方でも、選び方や買い方、渡すタイミングを知れば、大切な人に喜んでもらえるプレゼントができます。お世話になった先輩や先生、友達、恋人のことを思い浮かべて、とっておきの花束を選びましょう。