コラム

2022/07/07

お祝いの花 ギフトシーン別の選び方やマナー

お祝いに欠かせないアイテムの1つに「花」があります。

花は、花言葉に託して、華やかさとともに贈る方への想いをさりげなく届けることができます。また、見た目の美しさと香りの豊かさで癒しを与えてくれます。好みの色やスタイルの花を贈ることができれば、喜んでもらえること間違いありません。

さまざまな種類がある花ですが、お祝いにふさわしい花にはどのようなものがあるのでしょうか。

この記事では、ギフトシーン別の選び方や、贈るときのマナーについてお伝えします。
大切な祝福の機会に適した花を選び、大切な方へ想いを伝えてみてはいかがでしょうか。

人生の門出にお祝いの花を贈る

人生の門出にお祝いの花を贈る

人生にはいくつかの祝いの節目があります。お祝いの気持ちを込めて花を贈るときには、どんな種類がふさわしいのでしょうか。
代表的な花言葉をご紹介しながら、ギフトシーンごとに一覧してみましょう。

入学・卒業・成人

春に新しい生活を迎えるにあたってふさわしい花があります。

スイートピー

花言葉は「門出」「また会おう」「優しい思い出」です。甘い香りと可愛らしいカラーが特徴です。

ガーベラ

花言葉は「希望」です。年間を通して人気が高い花で、豊富なカラーバリエーションがあります。

チューリップ

花言葉は「思いやり」「博愛」「名声」です。一重や八重など、咲き方の違いを楽しむことができます。

就職・昇進

新しい環境へのスタートに向け、エールを贈る花はいかがでしょうか。

トルコキキョウ

花言葉は「希望」「良い語らい」です。新しい仲間と共に、良い時間を過ごしてもらえるような意味が込められています。

カスミソウ

花言葉は「清らかな心」「親切」です。新しく出会う人に優しく接してもらえるよう、また、素直に指導を受け止められるような想いを伝えられます。カスミソウは、小さな白い花で、フラワーアレンジメントとして、他の花との相性が良いです。

プロポーズ・結婚・出産

めぐりあわせへの感謝と、「おめでとう」の祝いの気持ちを込めて贈りましょう。

デンファレ

花言葉は、「お似合いの2人」です。洋ランの一種で紫色が一般的ですが、黄色やオレンジ、白色、ピンクを用いた2色や複色の種類もあります。

スターチス

花言葉は、「変わらぬ心」「途絶えぬ気持ち」です。ピンクや紫色の小さい花が、祝福に彩りを添えてくれます。

スズラン

花言葉は、「純粋」です。小さい鈴のような白い花を咲かせます。春から初夏にかけておすすめの花です。

退職・独立

なかなか自分では買うことのない花束は、人生の節目に特別感を与えてくれます。

バラ

花言葉は「愛」「心からの信頼」「絆」です。長年付き合ってきた家族や仲間に向けて、好みの色のバラを選ぶことができます。

ラ・フランス

洋梨の品種としておなじみですが、大きな淡いピンクの花を咲かせます。芳醇な香りと、シックな印象で、節目を祝福します。

新しい旅立ちにお祝いの花を贈る

新しい旅立ちにお祝いの花を贈る

新しい旅立ちに花が届いたら、背中を押してもらっているような気持ちで心強くなりますね。新しい場所でのスタートを後押しする花を贈りましょう。

開店・開業・開院

お店の繁栄を祈って花を贈りましょう。お店のイメージに合わせて花や色を選ぶことがポイントです。
開店・開業・会員のお祝いの花は、開業日の1週間前から当日の朝までに贈るのがマナーです。開業日と業務開始日など、予めお店の情報収集をしてから花や贈る日を決めると喜ばれるでしょう。

開業祝いの花には「立札」を立てます。店舗の名称に誤りがないよう確認の上、花屋さんに頼みましょう。
熨斗(のし)を添えるのもマナーです。表書きに「祝 開業」などと記し、水引は紅白の「蝶結び」を選びます。

定番のお花は胡蝶蘭(こちょうらん)です。「幸せが飛んでくる」という花言葉を持つ縁起の良い花です。
贈り先の規模などに応じて、さまざまなタイプの商品を選ぶことができます。

新築・移転・引越し

新天地での祝い事に贈る花は、場の雰囲気を明るくしてくれる目的があります。置き場所に配慮した、縁起の良い花を贈りましょう。新居や移転場所に招かれている場合は、直接花を渡すことがふさわしいですが、招かれていない場合は配送を手配する必要があります。

新居の場合はメッセージカードをつけ、店舗の場合は立札をつけるとお祝いの気持ちを伝えることができます。

花束にこだわらず、アレンジメントやブリザードフラワー、ハーバリウムも良いですね。水やりや花瓶を気にせず、長く花を楽しむことが可能です。

記念の日にお祝いの花を贈る

記念の日にお祝いの花を贈る

記念日に花が贈られたら嬉しいですよね。記念のシーンごとにふさわしい花をみていきましょう。

結婚記念日

結婚記念日は大切なパートナーや両親に贈ることができるお祝いです。贈る相手の好きな色や花を選ぶと良いでしょう。花屋さんで相談するときは、イメージカラーや入れたい花、予算を伝えるとスムーズです。結婚記念日に合う花をいくつか紹介します。

オリエンタルユリ

大倫で華やかな印象の花です。香りが強く、次々に花を咲かせます。

シャクヤク

春から初夏にかけて咲く花です。幾重にも重なる花びらが優雅さと特別感を生み出します。

ヒマワリ

夏に結婚記念日を迎える夫婦におすすめの花です。明るいイエローで元気を届けることができます。

誕生日

誕生日に贈る花も、贈る相手の好みに合わせることができます。また月ごとの誕生花を入れても良いでしょう。

(月ごとの誕生花)

  • 1月:シンビジウム
  • 2月:フリージア
  • 3月:チューリップ
  • 4月:カスミソウ
  • 5月:カーネーション
  • 6月:バラ
  • 7月:ユリ
  • 8月:ヒマワリ
  • 9月:リンドウ
  • 10月:ガーベラ
  • 11月:キク
  • 12月:カトレア

母の日・父の日

母の日はカーネーションが有名です。花びらのフリルが可愛らしいカーネーションの花言葉は「無垢で深い愛」です。同じ色を花束にしたり、他の花と組み合わせたりして贈ることができます。
父の日の花としては、黄色いバラがあります。1981年に設立された「日本ファーザーズ・デイ委員会」のキャンペーンがきっかけといわれていますが、黄色のイメージを意識したほうが父の日に適している理由が理解しやすいでしょう。黄色には「富貴」「暖かさ」「尊敬」という意味合いがあります。黄色を使った花をプレゼントしてみてはいかがでしょうか。

バレンタインデー・ホワイトデー

真実の愛を伝えるイメージとしては、バラが有名ではないでしょうか。バラは本数ごとに意味合いが変わることに気を付ければ、エレガントな印象を与えることができます。
他には、スイートピーやチューリップも愛にまつわる花言葉を持っているのでおすすめです。

ハロウィン・クリスマス

秋に旬を迎えるガーベラや、温かみのある色を付けるケイトウがハロウィーンを盛り上げます。かぼちゃと共に花を飾り、ハロウィーンを楽しみましょう。
クリスマスには、ポインセチアはいかがでしょうか。濃い緑と赤のコントラストがクリスマスに彩りを添えます。花言葉は、「祝福する」「聖夜」「幸運を祈る」でクリスマスに適しています。

長寿のお祝いに花を贈る

長寿のお祝いに花を贈る

長寿のお祝いにも花はぴったりです。住まいの雰囲気や、贈る相手のイメージに合わせて、鉢植えやブリザードフラワーをお祝いに贈ってみてはいかがでしょうか。

還暦は「赤」、喜寿は「紫」など、長寿のお祝いには祝いの色が決まっていますので、それに合わせた色のお花を贈るのも良いですね。

ドライフラワーは「老い」を連想させてしまうこともありますので、気にする方には贈らないようにしましょう。

敬老の日

敬老の日には、気品があるバラや、落ち着いた雰囲気が美しいリンドウがおすすめです。和室にも似合う雰囲気のリンドウは、優雅な印象を与えることができます。

還暦・喜寿

還暦や喜寿には胡蝶蘭(こちょうらん)がおすすめです。大小さまざまな大きさから選べるコチョウランは、鉢ごとプレゼントすることもできるので長く楽しむことができます。花言葉は「幸福が飛んでくる」です。これから先も幸せに長く生きてもらいたい気持ちを伝えることができるでしょう。

傘寿・米寿・卒寿

シンビジウムやグロリオサ、トルコキキョウなどがおすすめです。

シンビジウム

鉢花としても楽しむことができます。花の観賞期間が長いことが特徴です。

グロリオサ

英名では「栄光のユリ」を意味するグロリオサ。ユリのような大倫の花は、大胆さと繊細さのバランスが取れてます。

トルコキキョウ

花言葉は「希望」「良い語らい」です。まだまだ長生きしてもらいたいという期待と気持ちを込めることができます。咲き方や種類も豊富なので選ぶ楽しみもあります。

イベントや、贈る相手に合わせた花を選び、大切な人へ届けてみてはいかがでしょうか。

まとめ

お祝いの花はギフトシーンに合わせて、選ぶことができます。
花の選定は、種類や色で変え、贈る相手の好みやシチュエーションも考慮できるとすてきです。贈る相手のイメージや、新天地をイメージして選んでも良いでしょう。

花は、花言葉があることも魅力の1つです。面と向かっては伝えづらい気持ちも、花が華やかさと共に想いを届けてくれます。

花の豊かな香りと目に映る美しさは癒しを与え、大切な方の新しいスタートを応援することができます。人生の節目にふさわしい花を贈り、門出を祝いましょう。