コラム

2022/07/29

法要の花は「一対」でないと失礼?お供えの花の相場や選び方を解説

法要の花について、どれほどの決まりをご存知でしょうか。

法要の花は、「一対」のお花を供えるというルールは聞いたことがあるk田茂いらっしゃるかもしれません。
「一対」というと、同じものが2つセットになったものをイメージしがちですが、法要のお供え花に関しては少々異なる意味を持つので注意が必要です。

それ以前に、そもそも法要の花は「一対」でなければならないのでしょうか?
実は、必ずしもそうではありません。祭壇や仏壇の仕様、贈り方が時代とともに変化し、それによって法要のお供え花に関するルールも変わってきています。

本記事では、お供えの花の基本から、相場や選び方について詳しく解説していきます。

法要の花には「一対」か「一基」が基本的

法要の花には「一対」か「一基」が基本的

基本的に、法要の花には「一対」が常識とされています。ではこの「一対」が表す正しい意味をご存知でしょうか。なぜ「一対」が良いとされるのか、「1基」とはどのような意味合いをもつのかなどについて解説します。

「一対」とは左右対称の2つのものを指す

法要のお供え花に関して、「一対」は「左右対称のものが2つある」こと。同じものが2つセットになったものとは、微妙に意味が異なります。
では、なぜ法要には「一対」の花が良いとされてきたのでしょうか。

法要に贈る花は見栄えの面から「一対」が良いとされる

法要の花に一対の花が良いとされてきた理由の一つは、単に「見栄えが良い」ため、という説があります。法要では、祭壇や仏壇を装飾する際、左右に花を供えると見栄えが良いということから「一対」が基本となったようですね。

しかし、実際の法要で、左右片方にしか花が供えられていない仏壇を見たことがある方も多いでしょう。実は、法要には「一基」というお花のお供えの仕方も存在するのです。

法要の花には「一対」または「一基(いっき)」が良い

法要の花には、必ずしも「一対」の花である必要はありません。
片方にだけお供えする「一基」だからといって、仏さまやご先祖様に対して失礼にあたるわけではないのです。

加えて、最近では「一基」の様式の方が主流になりつつあります。
予算はもちろんのこと、贈り物やお供え物がたくさんある場合に、1つだけの方が置き場所に困らないという気遣いも、そういった変化が起きた理由の一つ。

法要の花は「一対」あるいは「一基」でも良く、一基でも失礼にあたりませんので、送り先のスペースや予算の状況に合わせて選ぶのが良いでしょう。

法要の花の相場や色などのマナー

法要の花の相場や色などのマナー

では、具体的に法要の花を選ぶにあたっての相場やマナーについて解説していきます。

法要の花には7千円~2万円が一般的

法要の花を1基で用意する場合の相場は、7,000円~20,000円とされています。
言わずもがな「一対」で贈る場合は、上記の2倍になります。

花は法要によってふさわしい色が決まっている

法要の供え花には、どの法要かによってもふさわしい色があるのです。
例えば、葬儀などの四十九日以前の法要では、白色を基調とする花を。一周忌などの四十九日以降の法要では、故人が好きであった明るめの華やかな色の花を選ぶのが良いとされています。

法要の花には手軽に飾れる「アレンジメント」がおすすめ

法要に贈る花のスタイルはアレンジメントがオススメです。
なぜなら、花束は受け取る側、つまり遺族が花瓶の用意や水の入れ替えなど管理を行う必要があり、手間となってしまう可能性があるからです。

その点、アレンジメントはもともと活けられているため、そのような手間は省くことができます。

遺族が行う法要の準備はかなり大変なので、少しでも手間は増やさない方が良いでしょう。

法要の花は法要の前日もしくは当日の朝早くに届ける

法要の花を届けるタイミングですが、これは、法要の3日前~前日に届けるのがベストでしょう。

法要の当日では、ご遺族が忙しいなか飾らなければならなくなり、迷惑になる可能性があります。一方で、法要の一週間前などは少々早すぎます。早く届けすぎると、生花の鮮度が落ちてしまいまい、法要の当日に見た目が悪くなってしまう可能性があるためです。

行きつけの花屋がないなら通販の花屋の利用がおすすめ

法要の花は、急に用意しないといけない場合も多くあるかと思います。
そんな時には、通販のお花屋さんを利用すると便利でオススメです。

通販ではいつでもスマートフォンから簡単に注文することができ、豊富な種類から選べますよ。さらに通販では、法要の花を検索するとすぐに選択肢の一覧を表示できるよう工夫されている場合が多く、選ぶ時間も短縮できます。

どんな花屋を選ぶべきなのか?

誕生日のフラワーギフトや、母の日の白やピンクのカーネーションなど、お祝いのプレゼントに贈られるお花を取り扱っている専門店はありますが、仏花だけを取り扱う小売の専門店はあまりないでしょう。

法要では「お盆」「お彼岸」「初盆」「新盆」などのお墓参りを伴う法事、三回忌や七回忌など様々な種類があります。
身近な家族だけではなく、親族も関係する行事ですから、間違いは許されません。

指定した商品を間違いなく配送してくれる、信頼できるお花屋さんを選びましょう。
購入価格によって送料無料で発送してくれるサービスや、メッセージカードの対応のあるお花屋さんもありますので、長いおつきあいになるお花屋さんをみつけてくださいね。

まとめ

本来、法要の花が「一対」が良いとされていた理由は、見栄えが良いからというものでした。
ですが最近では、家族葬などと法要のスタイルが変化してきていることから、「1基」で供えられる場合が多くなってきているようです。
したがって、法要の花は「一対」でも「一基」でも、どちらでも良いということを覚えておきましょう。

法要の花に関する基本的な知識を持っておくと、急な法事で花を準備しなければいけない時にはきっと役に立つことでしょう。