コラム

2022/07/14

3本立ちの胡蝶蘭の値段はサイズによる|5本立ちとの違い

華やかな見た目から、お祝いで使われることも多い「胡蝶蘭」ですが、近年ではお供えの花としても利用される機会が増えています。お通夜や告別式、法要、お墓参りなど、様々な場面でも使われる胡蝶蘭。
種類が多いため、どの花を選べば良いか悩んでいる方も多いのではないでしょうか?

今回は、お供えの花として胡蝶蘭の購入を検討されている方に向けて、3本立ちの胡蝶蘭を中心に分かりやすく解説しています。

3本立ちの胡蝶蘭は大輪・中輪・小輪など、花の大きさによっても値段が異なり、贈る際にも注意点があります。
お供えの花に胡蝶蘭を利用したいとお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。

胡蝶蘭(こちょうらん)はお供えの花としても用いられる

胡蝶蘭(こちょうらん)はお供えの花としても用いられる

「祝いの花」というイメージが強い胡蝶蘭ですが、凛とした品のある佇まいから供花(きょうか)としても利用されています。
供花とは、お通夜や告別式などのご葬儀に贈る花のことで、葬儀の祭壇を飾るお花です。
胡蝶蘭の上品さや艶やかな花弁は、葬儀に訪れた人々の心の中に温かい光をもたらす雰囲気があるのです。

また、胡蝶蘭は、お通夜や告別式に贈る供花の他にも、法要やお墓参り、仏壇の花としても使われています。

胡蝶蘭の3本立ちとは?1つの鉢に3本の花茎

胡蝶蘭の3本立ちとは?1つの鉢に3本の花茎

胡蝶蘭の中でも、花屋などでよく見かけるのは「3本立ち」の胡蝶蘭ではないでしょうか?

胡蝶蘭の3本立ちとは、1つの鉢から3本の花茎が伸びているものをいいます。
そのため、鉢の中には2株のものや、3株入ってるものもあります。つまり、花茎が3本になるよう大きな鉢に株を寄せ植え、つくられたものが3本立です。

よく目にする大輪の胡蝶蘭は、1株 = 花茎1本で育てられることがほとんどですが、大輪3本立ちの場合は3株が鉢に入っていると考えて良いでしょう。

華やかな印象のある胡蝶蘭の3本立ちですが、三株合わせた時の相性の良さを見極めてバランスの良い3立ちを作るためには、長年の経験と熟練の技術が必要とされています。
美しさに目を奪われがちな胡蝶蘭ですが、実は一鉢一鉢に洗練された職人の技術が詰まっているのです。

3本立ちの胡蝶蘭の値段|大輪では4万円程度も

3本立ちの胡蝶蘭の値段|大輪では4万円程度も

見た目も美しく、お供えの花として用いられることもある3本立ちの胡蝶蘭。
実は大輪・中輪・小輪と、花の大きさに応じて値段が異なります。

ここでは、それぞれの胡蝶蘭の値段や特徴についてご紹介します。

大輪の胡蝶蘭の値段

よく使われる大きさである大輪の胡蝶蘭。大輪の胡蝶蘭は3本立ちで10,000円~40,000円と、花の数によって値段が異なります。
低価格のものは、大輪3本立ち18輪から。高価格になると、大輪3本立ち48輪の豪華なものもあります。
5本立ちの胡蝶蘭と比較して大きさも値段も抑えられるため、開店、開業、移転、開院、就任、受賞などお祝いへ贈る用途に最適な、ビジネス用としても使えるスタンダードなサイズです。

中輪(ミディ)の胡蝶蘭の値段

大輪よりも一回り小さい中輪(ミディ)の胡蝶蘭は、3本立ちで8000円〜20,000円程度。大輪の胡蝶蘭と比べてサイズがぐっと抑えられるため、あまりスペースが取れない場合にはこちらがおすすめです。
相手に過度に気を遣わせない中輪の胡蝶蘭は贈りやすいため、誕生日の個人へのプレゼントとしても人気です。

小輪(マイクロ)の胡蝶蘭の値段

小輪(マイクロ)の胡蝶蘭は、3本立ちで1,500円~10,000円程度。中輪よりも一回り小さく、気軽に贈れる点がメリットです。
小さめの胡蝶蘭は花がつきやすいため、大輪の胡蝶蘭のように輪数で価格が変わることはないといいます。
自分用に購入し、観賞用とする方も多い小輪の胡蝶蘭。自宅の仏壇や、お墓にお供えするのにも使いやすい大きさです。
変動の少ない価格帯の中でも品種が大変多いので、お気に入りの商品を見つけやすいといえるでしょう。

お供えの3本立ち胡蝶蘭を選ぶときの注意点

お供えの3本立ち胡蝶蘭を選ぶときの注意点

お供えに利用する3本立ちの胡蝶蘭ですが、選ぶ際にはいくつかのポイントがあります。今回は、主な注意点を3つ解説します。

供花として贈る場合は事前に確認

供花の場合、祭礼場で指定している花屋以外からの持ち込みを禁止している場合が多くあります。外部の花屋から供花として胡蝶蘭を手配する際には、持ち込み可能か事前に会場へ確認をしましょう。
持ち込みが可能な場合は、花の種類や大きさなども考慮して選ぶことも大切なポイントです。他の供花とのバランスについてなど、葬儀会社に確認してから花屋へ注文しましょう。「供花の注文は、葬儀会社へ問い合わせをしてから」と覚えておくと安心です。

また、ご遺族が花を受け付けていないこともあります。喪家が供花・供物を辞退されている場合には、供花を贈ることも控えましょう。

色は白を基調としたものが無難

お供えとして贈る花は、トゲのない花が良いとされています。花のトゲはあの世にも届くとされており、トゲに触ると痛みを連想するためです。
また、49日までのご霊前は全て白い花だけで作ることが正しいとされているため、白を基調とした花を選ぶのが無難でしょう。
その点を考慮しても、胡蝶蘭はトゲがなく白い花であるため、お供えに適しているといえます。
また、胡蝶蘭は「純愛」「愛している」など、お供えにも適した花言葉をもちます。美しい胡蝶蘭が、悲しみを憂い、人を想う心を伝えてくれることでしょう。

前もって届くように手配する

葬儀に贈る胡蝶蘭は、お通夜に贈るなら前日か当日の朝に届くように手配します。ご遺族は式の間慌ただしいため、手を煩わせない時間を選ぶ配慮が必要です。

しかし、訃報は急なことなので、間に合わない場合もあります。その際は、初七日から四十九日の法要に贈っても失礼にはあたりません。

個人でお悔みの花を贈る場合は、四十九日の法要が一つの節目となるでしょう。お寺など自宅以外の場所で法要が行われる場合は、法要前日もしくは当日までに届けられるよう手配します。前日に贈ることができれば、用意のゆとりもできるため安心です。

また、自宅へ胡蝶蘭を届ける場合には、当日の慌ただしい時間帯を避け、前日までに届くように手配すると良いでしょう。

まとめ

トゲがなく白を基調としたものが多い胡蝶蘭は、ご葬儀の場などでも使用できるお供えに適した花です。
中でも、品があり華やかさもある3本立ちの胡蝶蘭は値段の幅も広く、様々な場面で使える花といえるでしょう。

今回は、お供えに3本立ちの胡蝶蘭を贈る際の注意点や、花を選ぶ時のポイントについてもご紹介しました。
故人を偲ぶ際、3本立ちの胡蝶蘭を贈られてみてはいかがでしょうか。