おじいちゃんやおばあちゃんに尊敬と感謝を伝える敬老の日。気持ちを込めたすてきな贈り物を渡したいですよね。
もちろん、喜んでもらえるギフトが一番。でしたら、敬老の日に、花の贈り物はいかがでしょうか。
花のギフトは、季節を感じられるものやお家を明るく彩るものなど種類がたくさんあります。敬老の日には毎年特集が組まれるほど人気の贈り物です。心を込めて花を贈ってみませんか。
この記事では、贈る前に知っておきたい敬老の日の知識、そしておじいちゃんおばあちゃんに贈りたい花のギフトについて紹介します。花の知識や贈り物のスタイルを知って、ぴったりの花を選んであげてくださいね。
知っておきたい敬老の日の由来 花を贈る前に
まずは、敬老の日の由来を紹介します。
起源とされる逸話は諸説ありますが、一つは聖徳太子が現在の老人ホームのような施設「悲田院」を作ったことに由来するというもの。もう一つは、元正天皇が、現在の岐阜県にある養老の滝に行幸したことにちなんでいるというもの。養老の滝には、親孝行の息子が父親にお酒を飲ませたいと願ったところ泉からお酒が湧いたという伝説があります。
実際に現在のような敬老の日の元となった行事は、昭和22年から兵庫県多可町で行われた「としよりの日」です。お年寄りを敬う日としてあったローカルな行事が、やがて全国区となるまで広がっていき、国民の祝日となりました。
「敬老の日」と「老人の日」の違いは?
祝日法上の「敬老の日」は9月の第3月曜日です。2002年までは9月15日でした。現在の9月15日は「老人の日」とされています。
敬老の日は、老人の長寿をお祝いする日です。一方、老人の日は老人福祉について関心を深める日とされています。
敬老の日の日付が移動したのは、2001年の祝日法改正によって「ハッピーマンデー」の制度ができたことによります。3連休を増やすために月曜日を祝日にするというもので、これに伴って敬老の日も日付が変わりました。
敬老の日に贈り物をするなら 選び方・注意点
結婚祝いに出産祝い、父の日・母の日、誕生日、お祝いや記念日には親しい人にプレゼントを贈りたいけれど、何を贈ろうかと悩んでしまうものです。敬老の日も例外ではありません。おじいちゃんやおばあちゃんへの贈り物は、どのように選べばよいでしょうか。
その方だけに特別な意味を持つ、思い出の品やゆかりの品があるのなら、その方に寄り添ったすてきな贈り物になると思います。
趣味やライフスタイルに合わせた贈り物もよいでしょう。
孫からおじいちゃん、おばあちゃんへ手作りのプレゼントなど、世界に一つだけの品も喜ばれます。
年寄り扱いするものや縁起の悪いものはNGです。たとえば、寝たきりを連想させる寝具や、漢字で手巾(てぎれ)と書くハンカチは別れをイメージするのでよくありません。
特に敬老の日や喜寿・卒寿といった長寿のお祝いでは、贈られる方の年齢や状況も考慮してプレゼントを決めましょう。体力の問題で旅行には行けない方もおられるでしょう。健康状態によっては、お酒や甘い物、塩分の強いものなどを口にできない方もおられます。
敬老の日には、尊敬と感謝を込めて花を贈ろう!
敬老の日の贈り物の選び方を紹介しましたが、贈り物の中でも一番人気は何といっても花のプレゼントです。毎年敬老の日に合わせてさまざまな花のギフトが売り出されます。ここからは、敬老の日に贈りたい花について紹介します。
敬老の日 贈るならこの花を
まずは、敬老の日の贈り物に特に人気がある花を紹介します。
リンドウ
リンドウは長寿や健康を願う花で、敬老の日にぴったりです。リンドウの根が古くから漢方に使われていたことからきています。また、落ち着いた印象を与える紫色は古くから高貴な色とされ、おじいちゃんおばあちゃんへの尊敬を表すことができるでしょう。
ユリ
華やかで堂々としたユリの花。「威厳」という花言葉があります。存在感抜群の花は、和風、洋風どちらの部屋にもマッチします。見た目と合わせていい香りも楽しめる花です。
バラ
おしゃれなおじいちゃんおばあちゃんには、花の定番で人気のあるバラはいかがでしょうか。部屋がぱっと明るくなり、豪華な印象を与えます。
ピンクのバラの花言葉は「感謝」。贈り物にぴったりですね。
胡蝶蘭(コチョウラン)
特に今年の敬老の日が還暦や古希など節目のお祝いに当たるのであれば、特別感のある胡蝶蘭がおすすめです。水やりの手間が少なく、1〜3か月と長い期間花が楽しめるのも嬉しいポイントです。
敬老の日 贈る花のスタイルも多彩
敬老の日に贈りたい花。最近は花のスタイルやアレンジも多彩です。好みやライフスタイルに合わせて選ぶ時間も楽しいですね。それぞれの特徴を紹介します。
生花・鉢植え・アレンジメント
敬老の日の頃に咲いている生花を贈れば、秋の季節を感じてもらえるでしょう。すてきな花束にしましょう。
園芸が趣味のおじいちゃんおばあちゃんであれば、お花や観葉植物の鉢植えを贈るのもおすすめです。もらうだけでなく、育てる楽しみも生まれます。
花のアレンジメントも定番で人気です。お祝いらしい華やかな色合いの花々は好きな場所に飾りやすく、玄関や食卓などを明るく彩ります。
ドライフラワー・プリザーブドフラワー
ドライフラワーやプリザーブドフラワーは、手入れが要らずに長く楽しめるギフトです。
花を乾燥させて作られるドライフラワーは、生花とは違った味わいがあり人気です。
プリザーブドフラワーとは、特殊な加工を施し、咲きたての美しさを長く楽しめるようにしたお花です。
花はだれからも喜ばれますが、美しい時期はほんのわずかです。ドライフラワーやプリザーブドフラワーなら長くお花を楽しめ、インテリアとしても最適です。
ハーバリウム
花のインテリアとしては、ハーバリウムもおすすめです。小瓶に花と特殊なオイルを詰めて作られています。花の組み合わせによって感じが変わり、とてもおしゃれです。
水やりの必要なく、手軽にすぐ飾ることができるのも人気の理由。筒状のものや瓶タイプなど入れ物もたくさんあるので、選ぶのが楽しいですよ。
敬老の日には、花と記念品をセットで
年に一度の敬老の日。せっかくなら花だけでなく、花と人気グッズのセットを贈りませんか。花とスイーツ、花とお酒、花と茶器・食器、花と名入れギフトなどさまざまなプレゼントがあります。贈る方の好みに合わせて、すてきな記念品を贈ってあげたいですね。
敬老の日のお祝いは 花にメッセージを添えて
敬老の日のお祝いには、「いつまでも元気でいてね」「いつもありがとう」など花にメッセージを添えてあげると、とても喜んでいただけます。
孫の名前で「また遊びにいくね」などメッセージをつけてあげても嬉しいです。
年に一度の敬老の日。スイーツや食器などさまざまなギフトがありますが、やはり定番の花の贈り物は喜んでもらえると思います。見た目や色合い、花言葉などいろいろな面から選べる花。花束やフラワーアレンジメントなど、ギフトのスタイルもたくさんあります。
贈る方の顔を思い浮かべながら、好みやライフスタイルに合った贈り物を選んであげるとよいですね。ぜひ、今年の敬老の日は尊敬と感謝の気持ちを込めて、花を贈ってあげてください。