コラム

2022/07/21

ハーバリウムを作るのに必要な材料と調達方法

ガラス瓶に花や緑を詰めて観賞するハーバリウムは、その美しさを長く楽しめ、水やりなどの手入れもいらないことから、手軽でおしゃれなインテリアアイテムとしてたいへん人気があります。

プロが作り込んだ多彩なハーバリウム商品は、お花屋の店頭やネット通販などで購入することができますが、自宅でも比較的簡単に手作りできることから、オリジナルのハーバリウム作りに挑戦する方が多くなりました。

ハーバリウム作りは、スタート段階で必要な材料や道具が揃っていれば、手順自体は難しいものではありません。

このページでは、世界で一つの自分だけのハーバリウム作りを、材料や道具の知識や調達法に焦点をあて、注意点を交えながら解説します。

想いを込めた手作りのハーバリウムは、大切な人への贈り物にも最適ですよ。

ハーバリウム作りの手順は、わずか4ステップだけ!

ハーバリウム作りの手順は、わずか4ステップだけ!

そもそもハーバリウムとは? 手作りで人気のフラワーアイテム

ハーバリウムは、花や緑をオイルと共にガラスの瓶に入れて楽しむインテリア品です。
本来ハーバリウムには「植物標本」という意味があり、元々は学術上の研究対象でしたが、その見た目の美しさや、植物の状態を長く保存できるという利点から、今では趣味の観賞用アイテムとして定着しています。

手作りもできることからその愛好家は多く、初心者にとってもハードルは高くありません。
まずはハーバリウム作りの手順を覚え、作業全体のイメージをつかんでおきましょう。

ハーバリウム作りの手順

  1. 容器の準備
    透明なガラス製の瓶を、蓋を開けた状態で湯煎で殺菌します。
    殺菌後は、水気がなくなるまで干します。水分が残っているとオイルの濁りにつながりますので、しっかり乾かしてください。
  2. 花材の投入
    事前にどのようなレイアウトにするかイメージを固めておきましょう。
    ハサミを使って花材の長さを調整し、容器に入れます。
  3. オイルを注ぐ
    まずは少量のオイルを入れます。花材の位置を整え、またオイルを入れます。
    花の配置をピンセットで小まめに調整しながら少しづつオイルを注いでいきます。
  4. 密閉する
    オイルが瓶と蓋の境目まで達したら、最後に配置の微調整をしてしばらく置き、気泡が抜けたのを確認したら蓋で密閉。ハーバリウムが完成します。

ハーバリウムの手作りに必要な材料 準備段階でそろえる

ハーバリウムの手作りに必要な材料 準備段階でそろえる

ハーバリウムを手作りする場合、花材の他に必要なものがいくつかあります。花材を入れる道具、オイル、花材を瓶の中に入れる道具などです。どのようなものが必要か、選び方のポイントについてもまとめましたので参考にしてみてください。

ボトル(ガラス瓶)

花材を入れるボトル(ガラス瓶)です。ガラス瓶を選ぶのであれば、円柱や六角形で、細長い形状のものが花材を美しく見せるとされています。

ボトルを取り扱う際には、しっかり蓋を閉めましょう。オイル漏れを起こす危険性があるからです。蓋は、スクリュー式の方が密閉性が高いです。コルクは、しっかり締めたつもりでも倒したときにオイルが漏れ出てしまうのでおすすめできません。

オイル

ハーバリウム専用のオイルが市販されています。
水でもいいのではと思うかもしれませんが、それでは花材を腐らせるだけです。ハーバリウムの大敵は水分であると覚えておきましょう。
ベビーオイルで代用する方もいますが、失敗するリスクは高くなりますので、初心者にはおすすめしません。

専用オイルには、「シリコン系オイル」と「ミネラル系オイル」の2種類があります。
「シリコン系オイル」は花材の色落ちがしにくく、光沢性に優れていますが、やや割高です。
「ミネラル系オイル」は比重が小さいので花材が沈みやすく、初心者にも扱いやすいオイルです。但し気温が下がると白く濁ってしまう場合があるので、注意が必要です。

花材

花材には、ドライフラワーやプリザーブドフラワーを用意します。どちらも自宅で手作りできるので、花材調達の段階から自作されるのも楽しいでしょう。

生花は水分を多く含んでいるため腐りやすく、ハーバリウムとして長く楽しむことができません。

花材となる花については、色の種類が豊富でボリューム調整しやすい「紫陽花(あじさい)」、主役にも脇役にもなる「かすみ草」、コロコロとした形状がキュートな「千日紅(せんにちこう)」、丈夫で取り扱いやすい「スターチス」、カラーバリエーションの充実している「ポアプランツ」、和風にまとめられる「小菊」、花ではありませんが、葉の葉脈が残るように加工され色が淡く光を通す「スケルトンリーフ」、などがおすすめです。

道具

花材をボトルに入れた後でパーツの位置を調整するために、ハーバリウム用のピンセットが必要です。従来のピンセットよりも長めのものが、よく用いられます。ハーバリウム用のピンセットがなければ、水槽用のもので代用することも可能です。

花材の長さを調整するためのハサミも準備しておきましょう。

ハーバリウムの手作りに必要な材料の調達

ハーバリウムの手作りに必要な材料 その調達は?

ハーバリウムの作成に必要な材料や道具は、どこで手に入れれば良いでしょうか。

花屋・手芸店

ブームということもあり、最近の手芸店はハーバリウムの関連商品が充実しています。大きな手芸店であれば、必要な材料はたいていのものが調達できるでしょう。

街の花屋さんでは花材の購入がメインとなりますが、オイルなどの関連商品取り扱っているお店も増えています。
但し、生花の販売を専業としているお店もあり、ドライフラワーやプリザーブドフラワー、関連商品の取扱いについてはさまざまです。近所の花屋さんで購入を検討しているなら、あらかじめ問い合わせておくと良いでしょう。

100円ショップ

品揃えは限られますが、ドライフラワーをはじめとして大半の品は100円ショップでも手に入ります。手軽に始めるなら、100円ショップの活用もありでしょう。

ネット通販

通販サイトを利用すれば、必要なものは全て手に入ります。
花材、ボトル、オイル、道具のいずれも商品は充実しており、実物を手に取って確かめることはできないものの、多くの選択肢の中から選ぶことができる利便性は他に代わるものがありません。

ハーバリウムキット

ハーバリウム作りに必要なものが一式セットになったキット商品は、準備に不安のある初心者の方におすすめです。通販サイトで取り扱っているので、一度検索してみましょう。送料無料で販売しているサイトもあります。

自宅で楽しめる趣味として人気のハーバリウム作りを、必要な材料や道具の知識や調達法、注意点など中心にご案内しました。

手作りのハーバリウムは、工程もシンプルで、必要なものを揃えてしまえば直ぐにスタートできます。
興味はあっても「手作りなんてとても」と二の足を踏んでいるなら、材料や道具はどれがいいかと吟味するつもりで、まずはネット通販サイトを覗いてみましょう。作品へのイマジネーションが湧いてきたら実際に購入し、あとはトライあるのみです。

ハーバリウムはこの世に二つと同じものがない、オンリーワンのアイテムです。
手作りのハーバリウムで、新しい発見を楽しんでみませんか。