コラム

2022/07/07

退院祝いに贈るべき生花・アレンジメントの例を解説!

病気やケガで入院していた友達や知人が晴れて退院したとなれば、お祝いを贈りたいものです。
退院祝いの生花は、「病が枯れて回復する」として縁起もよく、退院されるご本人にも明るい気持ちになってもらえる贈り物です。さまざまな品種や色味の花があり、どれを選べば良いのか迷いますよね。

中には退院祝いにふさわしくない花もあります。相手が好きなお花であったとしても、やはり避けるのがマナーとされていますので、花の種類のチェックは欠かせません。

また、退院祝いを贈る際のタブーもいくつかありますので、それも合わせて気にかけておきたいところですね。

この記事では、退院祝いとして贈る花にふさわしいものやマナーについて解説、ご紹介していきます。難しいものはあまりありませんし、一度覚えればお見舞いの贈り物を選ぶときにも応用できますので、ぜひ一度チェックしてみてください。

退院祝いには生花がおすすめ!その理由は?

退院祝いには生花がおすすめ!その理由は?

退院祝いの花には、生花がおすすめです。生花が枯れる様子と「病が枯れていく」をかけて、縁起がいいと言われているためです。

プレゼントによくあるドライフラワーや造花、プリザーブドフラワーなどは、枯れないのがメリットで、実際に退院祝い贈られる方も少なくありませんが、一方で花が長持ちすることを「治る期間が長くなる」と捉え、退院祝いの花にはふさわしくないと考える方もいます。可能ならば贈る前に希望を確認しておきましょう。

退院祝いに生花を送るときのマナー

退院祝いに生花を送るときのマナー

退院祝いの生花を贈る際のマナーを解説していきます。最低限これだけは押さえておいたほうが良いというポイントばかりですので、退院祝いに花を考えている方はぜひチェックしてみてください。

鉢植えの花はタブー

お見舞いのタブーでよく取り上げられる鉢植えの花ですが、退院祝いにもふさわしくないとされていますので注意が必要です。土に根を張る「根付く」と「寝付く」が結びつくため、土がついた花はタブーです。

例外として、胡蝶蘭は「幸福が飛んでくる」という花言葉があり、退院祝いに贈ってもマナー違反にはならないとされています。

1週間程度で贈る

退院祝いは、退院してから10日から1カ月くらいの間で贈るのがいいでしょう。退院後すぐは、入院中の荷物の整理などで忙しくしているかもしれません。また、退院しても体調が万全ではないことも考えられます。相手の体調が問題なく、すぐにでも会える状態でない限り、少し時間を置いて、退院祝いを贈るようにしましょう。

ネガティブな印象のもの・香りが強いものはNG

当然の配慮ですが、ネガティブな印象のものは避けましょう。また、香りが強いものも、退院後すぐで体調を崩す可能性があるため、避けるべきとされています。

シクラメン、菊、椿、チューリップ、ユリ、フリージア、水仙、ストックなどの花は退院祝いにはふさわしくないため、避けるようにしましょう。詳しくはのちほど解説します。

NGはある?退院祝いに贈る生花の色について解説

NGはある?退院祝いに贈る生花の色について解説

退院祝いに贈る花としてふさわしくないものをいくつかご紹介しましたが、それ以外に避けておきたい色があります。

NGとされる色

白や寒色系の色は、供花に使われることが多いため、退院祝いにはあまり選ばない色です。タブーというほどではありませんが、白や寒色系を主役にした花の贈り物は避けた方がいいでしょう。相手が好きな色が寒色系である場合は、退院祝いに合わせた明るい色に差し色として使うぐらいがおすすめです。

おすすめな色

おすすめの色は、明るい暖色系やビタミンカラーです。見ているだけで元気が出るような色合いが、退院祝いの花として好まれます。

退院祝いに贈る生花の相場とは

退院祝いに贈る生花の相場とは

退院祝いの花の値段は、1万円以内が相場です。あまり高価なものになると、お返しの負担を増やしてしまいます。

友人や職場の同僚などの場合は3,000円~5,000円、親族は5,000円~1万円が相場になっています。

これだけは注意!退院祝いにはNGな生花の例を紹介

これだけは注意!退院祝いにはNGな生花の例を紹介

退院祝いに贈る花としてふさわしくない花は、葬儀や死を連想させるもの、縁起が悪いもの、香りが強いものです。具体例を挙げていきますので、参考にしてください。

シクラメン

シクラメンは、大人っぽい優美な見た目で古くから多くの人の心を捉えてきた花ですが、「死」「苦」という縁起が悪い語感の言葉が2つ入っているため、退院祝いとしてふさわしくありません。
しかし、花言葉に「深い愛情」という言葉があるように、バレンタインやホワイトデーに贈るにはぴったりな花です。

あじさい

あじさいは、花を落とさず徐々に変色して枯れていく花です。その様子が「縁起が悪い」とされていますので、退院祝いの花として贈るのは避けるべきでしょう。

ただ、近年では、母の日に贈る花の定番になりつつあります。また、ヨーロッパでは東洋のバラとして人気が高いので、シーンによってはおすすめの花です。

椿

椿が枯れると、花びらを落とさずに花ごとおちます。これが「生首のようで縁起が悪い」、「死を連想させる」、赤い色が血を連想させるといわれるようになり、お祝い事にはふさわしくない花として挙げられるようになりました。

一方、日本の冬に咲く貴重な花でもありますし、繁栄を象徴する花でもありますので、庭に植えたりすると冬の景色に色を添えてくれるでしょう。

チューリップ

チューリップは枯れると花を落とすため、縁起が悪いとされています。退院祝いとしてはふさわしくありませんが、種類も豊富で「真実の愛」「誠実な愛」などのロマンティックな花言葉が多い花です。恋人へのプレゼントにはぴったりでしょう。

菊の中でも、特に白菊は、供花に使われる花です。葬儀や死を連想させるため、退院祝いの花には選ばないようにしましょう。オレンジなどの明るい色もありますが、避けた方が無難です。

ユリ

ユリは、香りが強い花です。体調が万全でないときに強い香りを嗅ぐと、気持ち悪くなってしまうこともあります。他にも、フリージア、水仙、ストックなども香りが強い花ですので、こういった花は避けるようにしましょう。
贈る相手が好きな花であり、体調もまったく問題なければ、一言断りをいれて贈ると安心です。

ちょっとした気遣いが大切!相手に喜ばれるコツを教えます

ちょっとした気遣いが大切!相手に喜ばれるコツを教えます

退院祝いの花とともに、ちょっとしたメッセージカードを添えると喜ばれます。最初に退院を祝う言葉を、そのあとに体調を気遣う言葉もしくは伝えたい言葉を添えると、短くても気持ちが伝わるメッセージになります。

退院祝いにおすすめの生花の例①:バラ

退院祝いにおすすめの生花の例①:バラ

白いバラには「深い尊敬」、青いバラには「奇跡」などの花言葉があります。色も豊富で華やかですので、退院祝いにおすすめです。

退院祝いにおすすめの生花の例②:ガーベラ

退院祝いにおすすめの生花の例②:ガーベラ

ポジティブな花言葉が多いガーベラも、人気が高いです。発色もよく、バラとともにフラワーギフトによく利用されています。

退院祝いにおすすめの生花の例③:カーネーション

退院祝いにおすすめの生花の例③:カーネーション

白いカーネーションでなければ、退院祝いにおすすめの花です。フリルのような花びらが心躍る心境を表してくれているようですね。

退院祝いにおすすめの生花の例④:スイートピー

退院祝いにおすすめの生花の例④:スイートピー

蝶が羽ばたくような花びらが特徴のスイートピーの花言葉は、「門出」です。退院祝いには最適の花ではないでしょうか。

退院祝いにおすすめの生花の例⑤:胡蝶蘭

退院祝いにおすすめの生花の例⑤:胡蝶蘭

花言葉は、「幸福が飛んでくる」です。お祝い事には定番の胡蝶蘭は、退院祝いにもおすすめの花です。鉢植えが多いのですが、胡蝶蘭だけは例外とされていますので、鉢植えのまま贈っても大丈夫です。

退院祝いにおすすめの生花アレンジメント例①:フラワーボックス

退院祝いにおすすめの生花アレンジメント例①:フラワーボックス

花束もいいですが、花瓶や手入れの手間が省けるアレンジメントが人気です。箱に生花を詰めたもので、まるで本の中にあるお花畑のようなかわいらしさがあります。

退院祝いにおすすめの生花アレンジメント例②:リース

退院祝いにおすすめの生花アレンジメント例②:リース

少し趣向を凝らすなら、リースはいかがでしょうか?壁掛けですのでインテリア性も高く、置き場所がない場合にはおすすめです。また、リースには「幸せが続くように」という願いも込められていますので、退院祝いにおすすめです。

退院祝いにおすすめの生花アレンジメント例③:フラワーバスケット

退院祝いにおすすめの生花アレンジメント例③:フラワーバスケット

フラワーアレンジメントの中でも、バスケットフラワーは根強い人気があります。花が枯れた後のバスケットにまた花を飾っても良いですね。

まとめ

この記事では、退院祝いの花を贈る際のマナーやタブーと、おすすめの花をご紹介しました。

退院祝いには晴れやかな気持ちになれる生花がぴったりだと思います。花の中には退院祝いとしてふさわしくないものもありますが、種類もそう多くありません。
基本的には退院されるご本人が気持ちよく受け取れるものを贈ること、そしてお祝いの気持ちを伝えることが大切です。
今回ご紹介した花やおすすめのアレンジメントなどをぜひ参考にしてみてください。