コラム

2022/06/30

喜寿の祝いに喜ばれる贈り物 花にメッセージを添えて

日本では昔から、節目となる長寿を祝う習わしがあります。
その中でも今回は、77歳をお祝いする「喜寿」に注目します。

喜寿といっても、「どういったお祝いをするのか」「何を贈ればよいのか」など、戸惑われる方も多いでしょう。
このページでは、喜寿のお祝いに贈る品を選ぶポイントを、注意点やマナーも交えて解説。おすすめのギフトも紹介します。

オリジナルのメッセージを添えたお花の贈り物もご提案します。

まずは、喜寿とはどのようなお祝いなのかを確認してみましょう。

そもそも喜寿とは? 贈り物をする前に知っておきたい喜寿の意味

そもそも喜寿とは? 贈り物をする前に知っておきたい喜寿の意味

赤いちゃんちゃんこに袖を通す60歳の「還暦」や、70歳の「古希」、80歳の「傘寿」、88歳の「米寿」、90歳の「卒寿」、99歳の「白寿」など、日本には長寿をお祝いする文化が古くからあります。
「敬老の日」と違い、節目の年にだけお祝いする記念日です。また「敬老の日」や「母の日・父の日」のように日付が決まっているわけではありませんので、一般には誕生日にお祝いをします。

満77歳(数え年で71歳)の長寿のお祝いは「喜寿」です。これは、漢字の「喜」の草書体「㐂」が「七十七」と読めることにちなんでいます。

還暦は中国が発祥とされていますが、喜寿は日本古来の風習で、その発祥は室町時代の終わり頃といわれています。江戸の頃から広く庶民に広まったようです。

喜寿のテーマカラーは「紫」

喜寿のテーマカラーは「紫」

還暦が「赤」にちなんでいるように、長寿の祝いにはテーマカラーともいうべき色がまっています。
喜寿祝いは「紫」です。紫は古くから高貴な色とされており、聖徳太子が制定した冠位十二階でも最上位の色に位置づけられました。

紫が喜寿の色となった経緯ははっきり分かっていませんが、その上品な色合いは、穏やかで落ち着いたイメージがある70代後半という年齢にふさわしいものです。

喜寿には、なにか紫の品を贈ることが多くなります。還暦にならい、紫色のちゃんちゃんこを贈るのも定番になってきました。
しかし贈り物は、喜んでもらえるのが一番。決まった好みの色がある人に、喜寿だからといって紫を押し付けるのはどうでしょうか。紫にこだわりすぎず、たとえばワンポイントに紫の差し色が入ったデザインの品を選ぶなど、おしゃれな工夫をしてみましょう。

喜寿に喜ばれる贈り物とは?

喜寿に喜ばれる贈り物とは?

矛盾した言い方かもませんが、長寿のお祝いで大切なのは、年寄扱いしないということです。
喜寿の贈り物にしても、できるだけ年齢を感じさせないものを選ぶのがポイントです。

お孫さんからのプレゼント、特に手作りのものなどは、おじいちゃん・おばあちゃんは心から喜んでくれます。この世に二つとないプレゼントは、それだけで気持ちが伝わります。

趣味や好み、ライフスタイルに合うものを贈りましょう。日ごろから会話をし、おじいちゃん・おばあちゃんがどのような人なのか知っておきましょう。

喜寿の贈り物にもマナーがある

喜寿の贈り物にもマナーがある

お祝い事の贈り物には、縁起の悪いものを避けるのがマナーです。
知識がないと縁起が悪いと気づかずに渡してしまうこともあるので、注意が必要です。

特に喜寿のような長寿の祝いでは「死」や「苦」を連想させるものはNGです。
この例としては「シクラメン」や「櫛」があります。

「菊の花」や「白いハンカチ」はお葬式を連想させるといわれており、避けるのが無難です。「お茶」は香典返しを、「寝具」は寝たきりをイメージさせる場合があり、特に希望がない限り選択肢からは外しておきましょう。

次項からは、喜寿の贈り物におすすめの品をご紹介します。

喜寿の贈り物におすすめ 名入れギフト・メッセージギフト

喜寿の贈り物におすすめ 名入れギフト・メッセージギフト

喜寿のお祝いには、箸やグラス、ボールペンなどに名前を入れた「名入れギフト」や、メッセージを刻んだ「メッセージギフト」が記念になります。

普段からお茶を飲む方には名入れ湯呑を、温かい飲み物がお好きな方には名入れマグカップ、喜寿になってもお酒をたしなむ方には名入れビアグラスなど、商品のバリエーションは多彩。自分だけの特別なプレゼントとして人気です。

メッセージギフトではタンブラーやマグカップ、写真入りフォトフレーム、タオル、時計、似顔絵、お菓子・スイーツなどさまざまなグッズにメッセージを付けることができます。文字には込めた想いを伝える力があります。

喜寿の贈り物におすすめ お酒・グルメギフト

喜寿の贈り物におすすめ お酒・グルメギフト

お酒・グルメも人気のジャンルです。
甘いものが好きな方には洋菓子や和菓子を、お酒が好きな方にはワインや日本酒など、相手の好みに合わせましょう。

グルメギフト(食事券)を贈ったり、いつもよりちょっと贅沢なレストランに招待したりといった方法もあります。家族そろっての美味しい食事は、お祝いをするわたしたちにとっても思い出として残ります。

喜寿の贈り物におすすめ 健康ギフト

喜寿の贈り物におすすめ 健康ギフト

身体の痛みやコリをケアしてくれるマッサージグッズや、自宅で簡単な運動ができるステッパーなどがおすすめです。

もちろんギフト選びの際には、おじいちゃんやおばあちゃんの体調、健康状態を考慮しましょう。

喜寿の贈り物におすすめ 花ギフト

喜寿の贈り物におすすめ 花ギフト

喜寿祝いには、お祝いの席を華やかに彩るお花のプレゼントもおすすめ。生花だけでなく、プリザーブドフラワーなどアレンジを施したスタイルの花ギフトも好評です。

お花は誰に贈っても喜ばれるプレゼントです。長寿のお祝いに華やかなお花を贈り、さらに若々しい気持ちで過ごしてもらいましょう。

喜寿に贈りたい花

喜寿祝いには、テーマカラーである紫色の花や、長生きや健康という花言葉をもつお花がおすすめです。
高級感のある胡蝶蘭(こちょうらん)は「幸せが飛んでくる」という花言葉をもちます。バラやトルコキキョウ、ダリア、ガーベラ、カサブランカ、シンビジウム、スイートピーなどのお花もおすすめです。

花束やアレンジメントなど生花を渡す場合には、なるべく購入してから数日以内に渡せるよう、渡すタイミングを決めてから買うとよいでしょう。すぐに渡せない時は、プリザーブドフラワーなどのような枯れない花を選ぶのはいかがでしょうか。
透明なボトルに花をつめたハーバーリウムは、美しいインテリア品としても喜んでいただけるでしょう。

さまざまな記念グッズとお花のセット商品も多数販売されています。検討される場合は、通販サイトを利用して探してみてください。

花にはメッセージを添えて

喜寿の祝いにお花を贈るのであれば、感謝やお祝いの気持ちをプラスできるメッセージカードを添えることをおすすめします。
喜寿祝いのメッセージには、今も健康で若々しいこと、ずっと見守ってくれた優しさ、いつまでも明るく可愛い性格など素敵なところにスポットを当てた前向きな言葉が最適。分かりやすく簡潔な表現で感謝や尊敬の気持ちを伝えましょう。

喜寿に喜ばれる贈り物 父や母に

喜寿に喜ばれる贈り物 父や母に

子供からお父様への贈り物としては、趣味や日々の生活の中で役立つ実用的なものがぴったりです。お母様であれば、服やファッション小物、花といった気分が明るくなるようなものがよいでしょう。
ともに喜寿を迎えるご夫婦もいらっしゃいます。ご健康などに問題がないなら、おふたりで楽しめる旅行などをプレゼントされるのもよいでしょう、自由に行先を選べる旅のカタログギフトも好評です。

喜寿のお祝いをご両親に贈る場合は、10,000円〜50,000円程度が相場とされています。

喜寿に喜ばれる贈り物 祖父母に

喜寿に喜ばれる贈り物 祖父母に

喜寿祝いのプレゼントは、紫を使ったものがちなみアイテムで、紫色のちゃんちゃんこが定番にもなっていますが、やはりおじいちゃん・おばあちゃんの好きなものを優先しましょう。
お酒が好きなおじいちゃんには好きな銘柄の日本酒やワイン、クラフト高級ビールや人気の焼酎、ブランド酒器、おしゃれなおばあちゃんへのギフトにはバッグやジュエリー、アクセサリーもおすすめです。
名入りギフトや特別感のあるメッセージ付きギフトも喜ばれます。世界にひとつだけの記念品をプレゼントして、長寿を喜ぶ心を伝えましょう。

成人されているお孫さんから大好きなおじいちゃん・おばあちゃんにプレゼントを贈る場合は、10,000〜30,000円程度が相場とされています。

喜寿に喜ばれる贈り物 兄や姉に

喜寿に喜ばれる贈り物 兄や姉に

兄弟や姉妹にプレゼントを贈る場合は、実用的に使ってもらえる品を贈るのがおすすめです。好みや趣味を踏まえた上で、日常的に使ってもらえるものを贈りましょう。
普段使いできる食器や、家族で食べられる食べ物なども適しています。
年齢が近い兄弟姉妹の場合はお互い相談して、喜寿に欲しいものをリクエストし合うのも良いでしょう。

予算は、5,000〜10,000円程度が相場です。

まとめ

喜ばれる喜寿の贈り物とは、おじいちゃん・おばあちゃんにとって特別なもの、そして「おめでとう」「ありがとう」「これからも元気でね」の想いがしっかり伝わるものであると、お分かりいただけたでしょうか。

いちばん特別で、気持ちの伝わる贈り物は「家族みんなが一緒の時間」かもしれません。
喜寿の主役を囲んでのお祝いの雰囲気を華やかに演出するのは、やはりお花の贈り物です。

お花は女性・男性を問わず贈られて嬉しいもの。メッセージカードを添えて渡すと、より気持ちが伝わります。素敵なお花が、素直な祝福の気持ちを伝えてくれることでしょう。

喜寿祝いのよき日に素敵なお花を添えて、思い出に残る一日をお過ごしください。