胡蝶蘭といえば、企業や店舗の開店・移転祝いなどで使用される大輪のお花というイメージがあります。しかし、胡蝶蘭はサイズがさまざまあることも特徴的で、ミニ胡蝶蘭であれば自分でも育てられるのです。
自分で育ててみたいけど、難しいのではないか?と不安に感じる人も多いでしょう。また最近では、プレゼントとしてミニ胡蝶蘭を贈る人も増えてきているため、贈る側も育て方を知っていた方が良いです。
難しそうに感じますが、実際は育て方を知っていればミニ胡蝶蘭はとても育てやすい花だといえます。
今回は、観葉植物や花を自宅で育てたことがない人でも安心なミニ胡蝶蘭を育てる上で知っておきたい価格や育て方について解説していきます。
ミニ胡蝶蘭の基本情報|育て方や植え替え方法も紹介
もともと、就任式や母の日などのお祝いする贈り物として知られている胡蝶蘭ですが大輪のイメージが強く、ミニ胡蝶蘭がどんなものかイメージが湧かないという人も多いでしょう。まずは、ミニ胡蝶蘭の基本情報として、以下をお伝えしていきます。
そもそもミニ胡蝶蘭とは何かについて知っておくと、育てるイメージが湧きやすいので理解しておきましょう。
ミニ胡蝶蘭とは?一番小さな胡蝶蘭のこと
胡蝶蘭は、さまざまなサイズがあるお花で以下の3タイプに分けられます。
- 花弁が10〜15cm程度の大輪
- 花弁が6〜9cm程度のミディ
- 花弁が2〜4cm程度のミニ
ミニ胡蝶蘭は、胡蝶蘭の中で1番小さく鉢の大きさも幅10cm〜20cm×高さ20〜30cmの大きさが特徴です。一般的にフラワーギフトでも華やかな印象が強い胡蝶蘭は、大きくて場所を取ると思われています。
しかし、ミニ胡蝶蘭はサイズが小さいので卓上に設置も可能です。好きな場所へ気軽に飾れる点が大きな魅力です。場所を取らないため、気軽な贈り物としても採用できます。
ミニ胡蝶蘭の値段
胡蝶蘭は、サイズ問わず1本立てよりも2本〜3本立ちのものが人気です。高いイメージがある胡蝶蘭でも、ミニ胡蝶蘭なら2本立ちで約5,000円、3本立ちで約8,000円が相場になります。
リーズナブルで手に入れやすいとまでは言えませんが、大輪やミディサイズの胡蝶蘭を購入するよりは多少購入しやすいです。ただ、胡蝶蘭は非常に種類が多いので、例えば希少な品種や鉢植えが高級なものを使用している場合は、高い傾向があります。
また豪華に育てたい人に人気の5本立ちは、2〜3本立ちよりも高額になるため自身の予算としっかり照らし合わせてください。
ミニ胡蝶蘭の育て方
実際にミニ胡蝶蘭を育てる際の方法は、以下の通りです。
- 直射日光は避ける
- 室内で明るい場所に置く
- 水やりは週1程度
基本的に、胡蝶蘭はサイズ問わず育て方は同じです。長持ちして温度管理は不要なので、非常に育てやすいですが観葉植物のように日光は必要としていません。直射日光に当たると花が枯れる原因となるので、屋外へ出さずにレースカーテンがされた室内の明るい場所に置いてください。
温度管理は不要ですが、冬の寒い時期で10度を下回る際はダンボールをかぶせてあげると良いです。胡蝶蘭は水やりを頻繁に行うと、根腐れの原因になるので週1程度で十分です。水やりの目安は、根元が乾いた時に少量与えましょう。
ミニ胡蝶蘭の花が枯れたときの対応
花が枯れると廃棄しか方法はない、と思う人が多いですが、実は胡蝶蘭は花が枯れても生きています。株さえ生きていれば、何度でも花を咲かせる植物なので対応方法を覚えておきましょう。
花が枯れた場合は花茎を切ると、新しい花芽が出やすくなります。切る位置は花茎の4節目あたりを少し長めに残してカットすると、また花を咲かせてくれるのです。
2番花と呼ばれるもので、生命力の強さは胡蝶蘭の魅力ともいえます。
ミニ胡蝶蘭の植え替え方法
管理がしやすくて長く楽しめるミニ胡蝶蘭ですが、より長く持たせるためにはお花が咲き終わる4月〜6月の夏前に植え替えがおすすめです。もともと胡蝶蘭は暖かいところからきているため、冬の寒さは苦手といえます。
植え替えは花の体力を奪うので、元気な時期にするようにしましょう。植え替えの手順は、以下のとおりです。
- 株を鉢から取り出す
- 古い埋め込み材を取り除く
- 腐っている根っこを取り除く
- 湿らせた水苔を根の周りにつける
- 一回り大きな鉢に入れる
とても簡単な方法ですが、植え替える際は園芸用の土ではなくて、水苔にしてください。園芸用の土では胡蝶蘭は育ちません。植え替え後は、2週間〜20日程度水を与えずにデリケートな状態を見守ります。
期間を空けても毎日の水やりは不要で、10日に1回程度で問題ありません。受け皿に水を溜めていると根腐れの原因になるので、すぐに水は廃棄してください。
ミニ胡蝶蘭(こちょうらん)はお供えの花にもぴったり
ミニ胡蝶蘭は、小さいため置き場所に困らず贈り物にピッタリです。贈る用途は、お祝い事はもちろんのこと、お供えの花でも十分に利用できます。大輪だと派手になりやすい胡蝶蘭もミニ胡蝶蘭なら、落ち着きのあるお供えの花として便利です。
ミニ胡蝶蘭をお供えの花にする際のマナーをご紹介します。
ミニ胡蝶蘭はお供えの花にぴったり
お祝い事のイメージが強い胡蝶蘭ですが、白くトゲもないためお供えの花としてもぴったりです。もともと、お供えの花は日持ちする種類が良いとされていますが、胡蝶蘭はとても花持ちが良いのでふさわしいといえます。
大輪の胡蝶蘭は派手な印象になるので、ミディサイズやミニ胡蝶蘭だと場所を取らずにお墓参りや仏壇にもお供えしやすい点が魅力です。お供えする場合は、3本立てのミニ胡蝶蘭をお墓や仏壇の左右に1つずつ飾ってください。
きちんと理由があり、お供えの花は奇数本で左右対称に飾るのが良いとされているからです。ミニ胡蝶蘭は、お供えだけではなくてご遺族と故人に贈る法要の花としてもおすすめといえます。
注意する点は、お供えに贈る場合は必ず白の胡蝶蘭にしてください。赤はもちろんのこと白を基調にした赤リップの胡蝶蘭は、お祝い事をイメージする紅白に見えるので避けましょう。
ミニ胡蝶蘭の購入は通販の花屋がおすすめ
ミニ胡蝶蘭を育てるために購入する際は、通販の花屋が便利でおすすめです。店舗にわざわざ足を運ぶ必要もなく、時間を問わず数多くの商品から胡蝶蘭を選べます。
通販は送料が気になりますが「〇円以上購入で送料無料」「初めてご注文の方は送料無料」など、サービスされている場合も多いです。胡蝶蘭は白だけではなくてピンクや赤、青や紫など種類がたくさんあります。
その中から好きな色、本数を探して簡単に注文できるのでおすすめです。パソコンがなくともスマートフォンから手軽に検索できます。
まとめ
ミニ胡蝶蘭を育てる方法や枯れた時の対応方法についてご紹介しました。お祝い事や贈り物として、大輪の胡蝶蘭をイメージする人も多いですが、ミニ胡蝶蘭であれば自宅で育てられます。
サイズも小さいので、置き場所に困りません。温度管理や水やりについても、さほど神経質になる必要がないので、育てやすくて初心者にもおすすめです。
美しい花を咲かせた後も、植え替えや手入れをするだけでもう一度花を咲かせてくれるので非常に扱いやすい花といえます。ミニ胡蝶蘭は、お供えする花にしてもピッタリなのでぜひ自身で育てたり、贈り物にしたりと活用してみてください。