コラム

2022/07/29

七夕にぴったり!星形や天の川をイメージした花6選

日本では、行事ごとに花を飾る習慣があります。
例えば、ひな祭りなら桃の花。子どもの日なら花菖蒲が一般的でしょう。

七夕に決まったお花を飾る習慣はありませんが、七夕にぴったりのお花はたくさんあります。
大きな星の形をした花や、小さな星がちりばめられたように見える花など、天の川をイメージした花を飾ることができたら、七夕がより素敵な行事になりますよ。

折角の機会なので、七夕をイメージした花でイベントを楽しみましょう。

そこで本記事では、星形や天の川をイメージしたおすすめの花を6種紹介します。
どんな花が七夕にぴったりなのか、またなぜ七夕にふさわしいのかみていきましょう。

七夕で飾る!星のような形の花と天の川みたいな花

七夕で飾る!星のような形の花と天の川みたいな花

七夕といえば、星や天の川が象徴的な存在です。花にも、それらをイメージしたものがあります。それぞれの花の基本情報と特徴、花言葉、七夕におすすめの理由を紹介します。

七夕に飾る星形の花①:キキョウ

七夕に飾る星形の花①:キキョウ

キキョウは、正面から見ると花の形が星形をしています。星形にちなんで、七夕に飾ることが多いです。

植物名 キキョウ
英名 Balloon flower
和名 桔梗
別名・流通名 紫花(ムラサキバナ) 岡止々岐
科名 キキョウ
属名 キキョウ
原産国 日本,中国,東アジア

キキョウは、毎年夏の時期に花を咲かせる多年草です。万葉集にも登場し、古くから日本で愛される植物の1つです。
キキョウは秋の七草で知られるため、秋の花のイメージがあるかもしれませんが、開花時期は夏です。

また、強い霜に当たらなければ越冬できるので、関東では地植えにしたままでも翌年また花を咲かせることができます。

キキョウの花の色は、青の他に白、ピンク、絞りの入った色などがあります。次々と咲き続け、一通り咲き終えた時に切り戻しを行うと再び秋に開花します。

キキョウの花言葉は、「永遠の愛」「変わらぬ愛」「気品」「誠実」です。織姫と彦星の心の内を表現したかのような花ですね。

七夕に飾る星形の花②:オキシペタラム(ブルースター)

七夕に飾る星形の花②:オキシペタラム(ブルースター)

オキシペタラムは、小さな星形の花が複数集まった植物です。七夕の象徴である星にちなんでいます。

植物名 オキシペタラム(ブルースター)
英名 southern star、tweedia
科名 キョウチクトウ科
属名 オキシペタラム属
原産国 南米

オキシペタラム(ブルースター)は、青い5枚の花弁が星のように見えることから「ブルースター」の名前がついています。
全体に短い白い毛が生えていることが特徴。花は3cmほどで、咲き始めは水色ですが、咲き終わりに近づくにつれて青が濃くなります。

南米原産で暑さに強く、初夏から秋まで咲き続けます。暖地では戸外でも冬を越せるほど、丈夫な多年草です。
オキシペタラムは、庭植えよりも切り花としてよく用いられますが、茎を切ると出てくる白い乳白色の液体は、人によってはかぶれの原因になるため注意してください。

ブルースターの花言葉は、「幸福な愛」です。七夕にふさわしい、素敵な意味を持っています。

七夕に飾る星形の花③:ブバルディア(ブバリア)

七夕に飾る星形の花③:ブバルディア(ブバリア)

ブバルディアは、可愛らしい花を咲かせることから、ウエディングに用いられることもよくあります。七夕ごろの結婚式にぴったりの花です。

植物名 ブバルディア
和名 管丁字
科名 アカネ科
属名 ブバルディア属
原産国 熱帯アメリカ

四角形の蕾から美しい4枚の花弁が広がり、十文字のような花を咲かせます。ひとつひとつの花は小さく、何輪も集まって咲くのも特徴。
花姿が可愛く、ホワイト系や淡い色合いが多いので、ウェディングブーケの花材としてもよく用いられます。

ブバルディア(ブバリア)は、夏の強い日差しが苦手で、耐寒性が弱いです。家庭菜園では珍しく、お店で見かけることの方が多い品種。日本では、切花や花束の花材として人気があります。

原産国は熱帯アメリカですが、日本では伊豆大島などの温暖な地域で多く栽培されています。
また、ブバルディア(ブバリア)の花は、丁字の花に似ています。細い管のようになっている先に花がつくので、和名では「管丁字」と呼ばれています。

ブバルディア(ブバリア)の花言葉は、「空想」「交流」です。会えない間も想いを通わせる、織姫と彦星を表しているかのような花です。

七夕に飾る星形の花④:スプレーカーネーション

七夕に飾る星形の花④:スプレーカーネーション

スプレータイプの花は、1つの茎から枝分かれしていくつも花がついています。まるで星がいくつもちりばめられているようにも見えます。

植物名 スプレーカーネーション
和名 スプレーカーネーション
別名 ダイアンサス、オランダセキチク、ジャコウナデシコ
科名 ナデシコ科
属名 ナデシコ属
原産国 南ヨーロッパ、西アジア

カーネーションというと、フリル状になった花びらがギュッと集まっている、コロンとした形状のものをイメージする方が多いでしょう。
しかし、「スターチェリー」は花びらが剣のように尖った形で咲く、いわゆる「スター咲き」と呼ばれる品種です。

スプレータイプは花のサイズが小さいので、沢山のグリーンや実物と合わせると素敵なアレンジになります。花の特徴から、ポップな雰囲気を楽しむことができますよ。

スプレーカーネーションのスターチェリーは、水替えの度に茎を少し切ってあげるととても長持ちします。茎が短くなったら、小さな花瓶に入れ替えましょう。1ヶ月程度、花の美しさを楽しむことができます。

スターチェリーの花言葉は、「熱烈な愛情」「あなたの愛を信じる」です。年に一度だけ会うことが許された、織姫と彦星の気持ちを表現しているようです。

七夕に飾る星形の花⑤:ペンタス

七夕に飾る星形の花⑤:ペンタス

ペンタスは、アジサイのように見える、星形の花です。

植物名 ペンタス
和名 クササンタンカ(草山丹花)
別名 ペンタス・ランケオラータ、エジプシャン・スターフラワー
科名 アカネ科
属名 クササンタンカ属
原産国 熱帯アフリカ~アラビア半島

ペンタスは夏の暑さに強く、春から秋ごろまで咲きます。花色は鮮やかなものが多く、赤色やピンク色、ホワイトなどがあります。
アジサイに似た見た目をしていますが、別の科です。葉の形で見分けましょう。ペンタスの葉の形は、先が少しとがった形をしています。

ペンタスは、アレンジメントや花束で使う「切り花」での流通よりも、「鉢植え」での流通が多いです。

ペンタスの花言葉は、「願い事」「希望がかなう」です。花言葉の意味も、七夕に合っています。

七夕に飾る天の川のような花、カスミソウ

七夕に飾る天の川のような花、カスミソウ

カスミソウは、小さく可愛らしい花をたくさんつけます。この様子がまるで天の川のように見えることから、七夕にぴったりの花として知られています。

植物名 カスミソウ
和名 カスミソウ
科名 ナデシコ科
属名 カスミソウ属
原産国 地中海、アジア

カスミソウは、誕生日や結婚記念日などのフラワーギフトに好まれます。
カスミソウをフラワーギフトに入れると、アレンジメントや花束のボリューム感を出すことができるため、わき役としても非常に人気。
小さな花が特徴なので、メインのお花を引き立てる効果があります。

また、花の香りが強いことも特徴です。美しさに加え、花の香りも楽しみたい方にはとくにおすすめ。さらに、ドライフラワーや押し花にも向いています。七夕の季節が終わった後も、長く楽しむことができるお花ですよ。

七夕がある7月7日は「カスミソウの日」

ちなみに、7月7日は、カスミソウの日でもあります。

小さな花々が天の川の星屑のように見えることから制定されました。カスミソウには「アルタイル」「ベールスター」など、星にちなんだ品種もあり、七夕にぴったりの花です。

七夕は、七夕の織女(しょくじょ)という娘と農耕に熱心な牽牛(けんぎゅう)がよく知られています。2人の地上でのロマンスが、空高く流れる天の川のほとりに輝く、こと座のベガ(織女)とわし座のアルタイル(牽牛)になぞらえられています。

この天の川をカスミソウで表現するため、花をブルー・イエロー・ピンクなどに染めたプリザーブドフラワーも多く流通しているんですよ。

カスミソウの花言葉は、「切なる願い」「清い心」。七夕の物語中の2人の想いと重なるような、ロマンチックな意味を持っています。

まとめ

七夕にぴったりの花は、星形や天の川がモチーフになっています。
大きな星形の花には、キキョウの花があります。小さな星形の花には、オキシペタラム、ブバルディア、スプレーカーネーションのスターチェリー、ペンタスがあります。そして、天の川のイメージの花には、カスミソウがあります。

それぞれの花には七夕にふさわしい花言葉があり、大切な方に想いを伝える方法の1つとして花を贈りたい場合にもぴったりです。どんな花の組み合わせが良いか、花屋さんに問い合わせてみましょう。
七夕に花を飾る習慣はありませんが、これを機会に七夕にも花を飾ってイベントを楽しみましょう。