以前はフラワーベースといえば、口先がすぼんでいる大きめなものが一般的でした。しかし、形状的に水アカなどがついたときになかなか取れずに困ったというケースも数多くあります。
現在では、フラワーベースと一言で言ってもまるでインテリアのようなおしゃれなデザインのものがたくさん販売されているのです。
季節の移り変わりで、花の色が変わっていくように、使用するフラワーベースも変えてみましょう。
普段使いの透明・陶器の花瓶、花器を使うのも良いですが、できればよりお花を素敵に見せてくれるオブジェとしてフラワーベースを選んでください。
今回は、シンプルだけどおしゃれなフラワーベースを選ぶコツやおしゃれに花を生ける方法までご紹介していきます。
おしゃれなフラワーベースを選ぶコツ①:素材に注目
人気のフラワーベースは、シンプルで透明感のあるガラス素材です。丁寧に水の取り換えが必要になりますが、お花が持つ雰囲気を最大限に引き出してくれます。クリアなフラワーベースは、太陽の光に反射してとてもおしゃれに見えるのです。
また陶器素材も人気があり、北欧風やアンティーク風などデザイン性豊かなものが多いです。ナチュラルなデザインの他にも、特徴的な形をしたものだとモダンな印象になります。ガラス素材よりも陶器素材の方が、上品さと高級感があります。
よりインテリア性を出したい、ドライフラワーを飾りたい場合は、ワイヤー製のフラワーベースも人気があり、おすすめです。
おしゃれなフラワーベースを選ぶコツ②:合わせやすい色を選ぶ
おしゃれで魅力的なフラワーベースを選びたいと思うあまりに派手な柄付きや主張が激しいものを選ぶと、花との相性が悪くなります。自身でしっかりとアレンジメントができる、という場合は花とフラワーベースとのバランスが取れますが初心者は難しいです。
まずは定番のホワイトやグレー、透明のフラワーベースを選びましょう。和・洋どんな生花にも合わせやすく、どこに置いても違和感はありません。白や透明は定番なので、どんな雑貨店に行っても販売されていて、サイズや形も豊富です。
ホワイトや透明はシンプルすぎる、という人は花と同系カラーのフラワーベースを選びましょう。服やメイクと同じように、花とフラワーベースも統一性がおしゃれの近道です。
おしゃれなフラワーベースを選ぶコツ③:インテリアの雰囲気に合わせる
リビング、ダイニング、ベッドルームなど部屋の違いや、インテリアの雰囲気に合わせてフラワーベースを選ぶのも、1つの方法です。もしくは、自分がなりたい雰囲気に合わせて選びましょう。
初めてフラワーベースを購入する場合は、シンプルで無駄のないデザインの商品を購入すると花の魅力をきちんと引き出してくれます。慣れないうちは一輪挿しがおすすめです。
部屋の雰囲気が決まっていないのであれば、特に人気がある北欧デザインもおすすめです。北欧の人たちは、長い冬を過ごすためにお花を飾り、心地よい時間を過ごして温かい季節を待っています。
そのため、北欧デザインはとても種類が豊富なのですよ。
おしゃれなフラワーベースを選ぶコツ④:サイズ選びは慎重に
フラワーベースは、それぞれ置き場所があります。玄関に飾るのか、リビングなのか、窓辺なのかと色々変化があるのです。スペースには限りがあるため、置物のサイズ感はとても重要になります。
フラワーベースは、1つ買えば終了というわけではなくて、色々な花の量に合わせて飾れるものを揃えておくと便利です。ただ、初めて購入するときからあれもこれもと購入しても、金額が高いだけであまり使わず後悔します。
なので、初めて買うならスモールサイズがおすすめです。最初から大きなフラワーベースを買うと、毎回たくさんのお花を購入しなくてはいけないため負担になります。最初のうちは片手で持てる程度のサイズを選ぶのが無難です。
おしゃれなフラワーベースの相場
デザイン性に優れているフラワーベースは高いのでは?と思われますが、実際の相場は2,000円〜4,000円程度です。
手が出しにくい、とまでは言えない金額ですが、高いものでは6,000円以上するものもあります。
日々の生活に取り入れやすいものは、1,000円〜2,000円台が一般的です。
フラワーベースでおしゃれに花を生けるワザ
フラワーベースにお花を生ける際には花と花瓶のバランスを意味する「黄金比」というものがあります。初めて飾る人は、特に黄金比を覚えておきましょう。
黄金比は、5:3と3:5の割合。スリムなフラワーベースなら5:3、ふっくらしているフラワーベースなら3:5と覚えてください。
また、生ける前にしっかりと下葉は取って処理をしておくときれいに飾れます。見た目のインパクトがある、口径の大きいフラワーベースには花と茎が固定できるよう、口の部分に十字でセロテープを貼るのがおすすめです。
おしゃれに選ぶフラワーベースの形一覧
フラワーベースは、以下の形が存在しています。
- つぼ型
- 筒型
- ラッパ型
- 一輪挿し
- ユニークなデザイン
形によって、向いている花の高さや特徴も違うため、ご紹介していくので参考にしてみてください。
つぼ型
初心者向けとして人気があるつぼ型は、口がすぼっていてくびれがあるので、複数本の花や背が高い花でも生けることができます。安定感があるため、しっかりと花と枝、茎の部分を支えてくれます。
つぼ型の場合、サイズ感もさまざまあるため、水を替える際には片手で持てるものを選びましょう。
筒型
真っ直ぐな形状で安定感のある筒型のフラワーベースは、すらっとした茎でもきちんと支えてくれます。筒型の場合は、チューリップなどの背が高い花でも十分に飾ることができるでしょう。
かわいいけど背が高くて生けるフラワーベースをどうしよう、と迷った際は筒形を選ぶと良いです。
ラッパ型
口が広がった形状で、下に向かうにつれてキュッと引き締まった形をしています。上の方が面積が広いため、花を生けた時にバランスが保たれるよう、高さがない点も特徴です。
横に広がる生け方になるので、ブーケや花束を飾るのにピッタリと言えます。少し場所をとるので、ある程度スペースに余裕を持たせて飾ってください。
一輪挿し
その名の通り、1本もしくは数本のわずかな花を飾るためのフラワーベースです。自宅で飾るお花は、そんなにたくさんいらないという人は一輪挿しがおすすめです。花と花瓶のバランスを考える必要がなく、一輪挿しが置いてあるだけでインテリアとして完成します。
自分にとって、すごくお気に入りのお花を飾りたいという場合は、一輪挿しに生けて強調してみるのも素敵です。
ユニークなデザイン
デザイン性が豊かなフラワーベースもたくさんあります。壁掛けタイプの商品やパッと華やかなゴールドが入った商品まで、さまざまあるのです。目を引くインテリアアイテムとして演出が可能になります。
ただ、ユニークなデザインだとしても、花を生けたときに不安定になるのは危険なので、底が広くて安定感のあるものがおすすめです。
材質にこだわるおしゃれなフラワーベース
フラワーベースの選び方のポイントでもある、素材についてご紹介します。よくフラワーベースで使用される材質は、以下のとおりです。
それぞれの素材によって特徴が違うので、解説していきます。
フラワーベースの材質①:ガラス製
ガラス製のフラワーベースは、光に反射してノスタルジックな雰囲気を演出してくれます。場所を問わず馴染み、清潔で涼しげな印象を与えてくれる点が魅力です。
一方で汚れや水の濁りが目立ちやすく、割れる危険性があるため子供やペットがいるご家庭には不向きといえます。
フラワーベースの材質②:陶器製
陶器製は、温かみがある質感とシンプルながらおしゃれな雰囲気を出せる点が特徴です。デザインも豊富で、選択肢が多くあります。
汚れも目立ちにくく、安定性も高いので使いやすいです。ただ、水や花瓶自体の汚れに気付きにくいので、定期的な確認が必要になります。
フラワーベースの材質③:プラスチック製
プラスチック製のフラワーベースは、カラーバリエーションが豊かで軽量な点が特徴です。割れにくいので、子供やペットがいるご家庭でも手軽に利用ができます。価格がリーズナブルで気楽さも魅力です。
一方で、長時間置いていると変色・変形の可能性もあるので場所には要注意です。
フラワーベースの材質④:天然素材
木や竹などの植物の天然素材でできたフラワーベースです。
自然の素材を使用しているので、異なる木目が美しくインテリアとしてもおすすめです。ただ、木製素材は水を入れて使用できないので、ドライフラワーやアレンジメントなど、用途が限定されます。
フラワーベースの材質⑤:金属製
金属製のフラワーベースは、近年人気が出てきています。無機質な雰囲気なので、シックで落ち着いた印象のお部屋と相性が良いです。スタイリッシュ感が大きな魅力で、割れることもないので安心して花を飾れるでしょう。
金属なので、落としたりぶつけたりした時にへこむ可能性があるので注意してください。
一輪挿しのフラワーベースにおしゃれに生けるコツ
小さな一輪挿しに生ける場合、フラワーベースと花のてっぺんが1:1になるように生けましょう。美しく、バランスの取れた生け方になるので、初心者の場合でもうまくいきます。
一輪挿しだとスタイリッシュなおしゃれ感と可愛さも表現できるので、使いやすいです。
背の高いフラワーベースにおしゃれに生けるコツ
ちょっと高さのあるフラワーベースを利用する場合は、花も茎がスッと長くキレイなものを選んでください。高さがあっても、間延びする場合もあるので、花材を紐でまとめましょう。
上の部分でしっかりと結んで、縁によりかからせるように生けると映えます。
背の低いフラワーベースにおしゃれに生けるコツ
背の低いフラワーベースは、クレマチスなどの剪定した草花を飾るのがおすすめです。繊細な雰囲気をもつフラワーベースなので、同じように背が低くて柔らかい雰囲気の花材を生けましょう。
草花以外にも、茎や線が細い花との相性がよいです。
スタンダードなフラワーベースにおしゃれに生けるコツ
スタンダードなフラワーベースに生ける場合、黄金比をぜひ利用してください。スタンダードだからこそ、バランスが悪くなったりやぼったく見えたりと生け方が難しいものです。
そこで、絶対にバランスが良くなると考えられる8・5・3を意識してください。
比率の全体を8として、フラワーベースと花のバランスを5:3もしくは3:5にするとバランスがよい生け方ができます。
おしゃれなフラワーベースはプレゼントにも人気
花は好きだけど、フラワーベースは持っていないから買うことがないという人は意外に多いです。フラワーベースがあれば、花を買ってみたいと思っている人も多いので、プレゼントでもらえると非常に喜ばれます。
誕生日や結婚など、男女を問わず花をもらうシーンは幾度もあるので、いざという時にフラワーベースがあると便利です。
まとめ
おしゃれなフラワーベースの選び方についてご紹介しました。おしゃれなフラワーベースと一言で言っても、単純にデザインが良いというわけではなくて、素材や形など選択肢はさまざまあります。
初心者なら一輪挿しがとてもおすすめですが、少し慣れてきたら筒型やラッパ型などにチャレンジしてみましょう。
大きさもたくさんあるので、最初は小さなフラワーベースから始めて、花に合わせて変えられるよういろんな種類を用意してみてください。