バラエティに富んだ咲き方と花色で、とても人気が高い「トルコキキョウ(トルコギキョウ)」は優雅で愛らしい花の姿にちなんで、花言葉は「すがすがしい美しさ」「優美」です。
花持ちもよく、慶弔いずれのシーンにも使える花です。
白やピンク、紫といった王道の色のほかに、緑色や褐色などのニュアンスカラー(中間色)、縁取りのある二色咲きなど色も豊富なので、花束やアレンジメントなどの贈り物や結婚式や披露宴、パーティの会場装飾でもよく選ばれています。
本記事では、その中でもとくに好まれる「白のトルコキキョウ」について取りあげました。
白いトルコキキョウの花言葉や人気品種、おすすめのアレンジメントにお値段の相場などの情報を、さまざまな観点から解説しています。
白いトルコキキョウの奥深い魅力に触れ、花のある暮らしをより楽しんでもらえると幸いです。
そもそもトルコキキョウとは?
優雅でさわやかな気品があり、花持ちのいいトルコキキョウ(トルコギキョウ)は、ウェディングや高級ホテルのようなラグジュアリーな空間から、お祝いの花束、仏花まで、あらゆるシーンでとてもよく選ばれている花です。
トルコキキョウの原産国はアメリカです。原種は一重咲きで、紫色のみでした。昭和10年代に日本に入ってきてから品種改良が進み、さまざまな咲き方や花色が誕生しました。日本は今でも、世界有数のトルコキキョウ輸出国です。
開花時期は3~7月ですが、市場には一年中流通しています。
白やピンク、オレンジなどの明るい花色だけではなく、ベージュ色や褐色などのニュアンスカラー、マスカットのようにあざやかな緑色まで揃っているので、花束やアレンジメントでいろいろな使い方ができますよ。
白のトルコキキョウの特徴は?花言葉もご紹介
トルコキキョウはさまざまな咲き方があり、同じ白色でもずいぶんイメージが異なります。八重咲き、フリルが重なったようなフリンジ咲き、バラやカーネーションに似たものなど、とにかくバリエーション豊かです。
白色も、パステル系の白から純白、オフホワイトまで揃っており、紫やピンクの縁取りのある種類もあります。
花色ごとに花言葉があるトルコキキョウですが、共通している花言葉は「すがすがしい美しさ」「優美」です。清らかな気品や愛らしさのある花の姿からつけられたと言われています。
白いトルコキキョウの花言葉は、「思いやり」「永遠の愛」です。大切な人を深く想う心をイメージさせる花言葉なので、感謝の花束やウェディングブーケ、故人をしのぶ仏花などによく選ばれています。
魅力あふれる白いトルコキキョウの品種一覧
白色で花持ちがいいトルコキキョウは需要が高いので、姿や色が少しずつ異なる種類がたくさんあります。その中でも、とくに人気の5品種を紹介します。
F1ミンク
バラのように厚い花びらが幾重にも重なった、純白色の中小輪種です。花びらの数は少し少なめですが、花持ちがとてもいい品種です。
F1ミンクティ
とても人気が高い中輪種の八重咲きです。色は純白色です。花びらの数が多く、花の姿が清楚で優美なので、ブライダルブーケやアレンジメントなどによく使われます。
F1ファイナルホワイト
八重咲きで、白の大輪種です。花びらが綺麗に重なり、花の姿が安定しています。
F1オードリー
純白色で八重咲きの大輪種です。立体的でボリュームのある花がたくさん咲くので、気品とゴージャスさを兼ね備えた印象を与えます。
F1スプリングスノー
八重咲きの大輪種で、純白色の丸い花です。大きさが揃っており、茎も丈夫です。
白のトルコキキョウが映える「アレンジメント」のコツ
白のトルコキキョウを使ったアレンジメントでとくにおすすめなのは、花材を「白色の花+グリーン(葉)」だけに絞った花束です。
白色と緑色の組み合わせは、おしゃれでとても人気があります。そのため、ウェディングやそのほかのパーティ会場、ラグジュアリーなホテルのエントランスの装花など、高級感やモダンさを求められる空間でとくに好まれている花です。
「白色の花+グリーン(葉)」は、アレンジメント初心者でもあまり失敗することなく、完成度の高い花束が作れます。
コツは、花材の種類を少なくすることです。多種類の花を使うと、初心者にはバランスがとりにくいため、同じ材料で大きなまとまりを作ったほうがモダンに仕上がります。
また、トルコキキョウにはちょっとめずらしい緑色の花があるので、葉以外のグリーンを加えやすく、おすすめです。
白いトルコキキョウを渡すシーン(1):恋人との記念日に
白いトルコキキョウは、大切な恋人に日ごろの感謝を伝えるときにおすすめの花です。
ふだんはさらりと言える「ありがとう」も、記念日や誕生日などのあらたまったシーンでは照れくさく、うまく言葉にならないこともありますよね。そういうときは、フラワーギフトに代弁してもらうのはいかがでしょうか。
「思いやり」「永遠の愛」が花言葉の白いトルコキキョウなら、恋人同士や夫婦など、ある程度長い時間をともに過ごしてきた人たちの絆をさらに深めてくれます。
また、おすすめのアレンジメントでも紹介したように、今は「白色の花+グリーン(葉)」のさわやかな花束が人気です。バラでは少し派手だと感じる場合に、ぜひこの色合わせのトルコキキョウを選んでみて下さいね。
白いトルコキキョウを渡すシーン(2):ビジネスパートナーに日々の感謝を
花言葉が「思いやり」である白いトルコキキョウは、ビジネスシーンでパートナーに感謝を伝えるときにも好まれています。退職祝いでは「希望」という花言葉の紫色が人気ですが、これからも続いていくビジネスパートナーへこれまでの感謝を伝えるのであれば、白もおすすめです。
白いトルコキキョウを渡すシーン(3):故人をしのぶ供花や仏花に
トルコキキョウは花持ちが良く、通年手に入るので、供花や仏花によく使われます。開花時期がちょうど6~8月ごろの初夏で、暑さに強いこともあり、お盆のお供えにも最適です。
また、白色のトルコキキョウの花言葉が「思いやり」「永遠の愛」であることも、好まれる理由の1つでしょう。
白色にグリーン(葉)やパステルカラーの花を添えると、ほどよい柔らかさや明るさのある花束になります。
白いトルコキキョウのお値段相場
白いトルコキキョウの相場について、切り花、花束、ガーデニング用の苗・種の3パターンに分けて紹介します。
生花で買う場合の値段
白のトルコキキョウは1本約400円が相場ですが、大輪種では1,000円以上するものもあります。一重咲きよりもフリンジ咲きほうが、値段が高い傾向です。10本、20本と、購入する数が増えるほど1本あたりの単価が安くなることが多いようです。
ですが、1本に3輪以上の花やつぼみがついていることが多いので、同じ大きさの他の花よりもお得なアレンジメントができます。
花束で買う場合の値段
花束の場合は、用途によってかなり値段に違いがあります。誕生日祝いは5,000円、開店祝いであれば10,000~15,000円が相場です。退職祝いの場合、個人的に贈るのであれば約3,000円、複数人であれば合計額が5,000~10,000円が相場です。
ガーデニング用に苗や種を買う場合の値段
苗は、八重咲きが1ポット500円前後です。
種は1袋に約40粒以上入っていて、200~500円ほどです。
白いトルコキキョウを長持ちさせるには?
花持ちのいいトルコキキョウをさらに長く楽しむためのコツは、「選び方」と「日々のお手入れ」にあります。
新鮮なトルコキキョウの切り花を選ぶ3つのポイント
下の3つにあてはまる花は、避けたほうがいいでしょう。お店が花の管理をきちんとできていないことも考えられるので、他店と比べてみて下さい。
- 「ガク」という、外側から花びらを支えているようなグリーンの部分がだらりと下がっている
- 茎の切り口付近や葉が腐ってドロドロになっている
- おしべが黒ずんでいる(新鮮なおしべはあざやかな黄色)
トルコキキョウを切り花として長く楽しむコツは?
トルコキキョウを生け花にして飾っておくときには、水量を茎の長さの1/3程度にしましょう。夏はそれよりも少なめの水量にして、茎が腐るのを防ぎます。
花瓶の中が濁ってきたタイミングで水を換えます。そのとき、花瓶も一緒に洗うようにしましょう。水を毎日換えると、花をより長く楽しめます。水を換えるたびに茎を1センチほどカットすると、水の吸い上げがよくなります。
まとめ
定番の八重咲きから一重咲き、フリンジ咲きなど、とても多彩な咲き方があるトルコキキョウ。
花色も、ひとえに「白」と言っても、純白色からパステルカラーまで豊富に揃っています。華やかさとさわやかな気品のある白のトルコキキョウは、ブライダルシーンでとくに人気があります。
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