「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」と和風美人をモチーフに使われるほど、可憐で美しい花の芍薬。その華やかな姿に、年々人気が高まっています。
エレガントな雰囲気も醸し出す芍薬は、母の日のプレゼントとして選ばれることも多くなりました。しかし、ただお花をプレゼントするだけでなく、花言葉と自身の気持ちを合わせて贈りたい方も多いでしょう。
そこで本記事では、芍薬が持つ花言葉を色別に解説し、プレゼントにおすすめの時期やシチュエーションについても解説します。
記念日やお祝いにお花のプレゼントを考えている方は、是非参考にしてみてください。
芍薬とは?花の特徴や種類
まずは芍薬(シャクヤク)の基本情報について紹介します。
学名 | Paeonia lactiflora |
科・属 | ボタン科・ボタン属 |
和名 | 芍薬(シャクヤク)、ピオニー |
英名 | Peony |
開花期 | 5月〜6月 |
花の色 | ピンク、赤、白、紫 |
原産地 | アジア北東部 |
芍薬とは、中国やモンゴル、シベリア南部、朝鮮半島などの北東アジアが原産の多年草です。
ボタン科ボタン属ということもあり、牡丹に良く似た高貴で美しくエレガントな花の形をしています。
多数の園芸品種が改良されており、品種・形・色の種類の豊富さから鉢花・切り花としても人気です。
開花時期は5月〜6月であり、5月中旬に見頃を迎えます。
英名では「Peony(ピオニー)」と表記されており、日本でもピオニーと呼ぶ方も少なくありません。ただし、花の品種や形が似ている「牡丹」も英名ではピオニーと表記されているため、購入時は混同しないように注意しましょう。
実はバラの仲間?芍薬の歴史的由来
中国では古くから薬用植物として栽培されており、平安時代〜江戸時代にかけて「薬草」として日本で普及。その後、「茶花」として観賞用として好まれるようになりました。
また、花名の由来は姿がしなやかで優しい様を意味する「綽約(シャクヤク)」に準え「芍薬(シャクヤク)」と表記されています。
ヨーロッパでは「薔薇(バラ)」に近いと考えられ、スペインやイタリアでは「山のバラ」、フランスでは「聖母のバラ」として知られています。
さらに、芍薬の花言葉は「はにかみ」で、英国の逸話に由来しています。恥ずかしがり屋の妖精が「芍薬」に隠れると、妖精の顔色に合わせて「芍薬」の花びらが赤く染まったという話を元に花言葉「はにかみ」が生まれました。
ちなみに、米国では英語の慣用句「Blush like peony. (芍薬のように顔を赤らめる)」から由来しているそうです。
ここから先では、色別に芍薬の花言葉について紹介します。
ピンクの芍薬の花言葉は「はにかみ」
芍薬の基本色でもあるピンクの花言葉は、芍薬全体の花言葉でもある「はにかみ」です。
この花言葉には「恥じらい」という意味も合わせ持ちます。
ウェディングブーケに良く使われますが、ピンクが似合う可憐な女性に花束をプレゼントするのもおすすめです。
赤い芍薬の花言葉は「誠実」
ピンクよりも大胆かつ迫力のある赤の芍薬には、「誠実」という花言葉があります。
花の色は大胆でエレガントなイメージですが、その内に秘める誠実さを象徴しているのではないでしょうか。
可愛らしい女性というよりは、華やかさが際立つ女性にプレゼントするのが良いでしょう。
白い芍薬の花言葉は「幸せな結婚」
白い芍薬の花言葉は「幸せな結婚」。純白に煌めく白い芍薬は、穢れのない清楚、純粋無垢というイメージです。
ピンクと同様に、ウェディングブーケに良く使われ、ピンクよりも主張が激しくないことから他の花と合わせて花束を作るのも好まれています。
紫の芍薬の花言葉は「怒り」「憤怒」
上品な色合いの紫の芍薬ですが、花言葉は「怒り」や「憤怒」と他の色とは異なり、マイナスな意味を持ちます。
濃い紫色の芍薬は一見豪華なイメージを抱きますが、マイナスな花言葉を持つ花は相手次第では不快感を与えてしまうため注意が必要です。
海外で芍薬はどんな意味?英語版の花言葉
海外で芍薬が持つ花言葉は、「bashfulness(恥じらい、はにかみ)」、「compassion(思いやり)」など。日本で知られている花言葉とかなり近しい意味合いです。
また、海外(特に英語圏)では「芍薬」と「牡丹」は花姿がにているので、花の種類としてはあまり区別されていません。
芍薬は5月の誕生花でもある
芍薬は5月が見頃の花でもあり、5月の誕生花として広まっています。さらに、5月は芍薬が旬を迎えているため、お花屋さんにも豊富な種類の芍薬が陳列されています。
自分のシンボルフラワーとして購入するのも良いですし、同じ5月生まれの方にプレゼントするのもおすすめです。
ちなみに、誕生花としての正確な日にちは「2月8日」、「5月14日」、「7月24日」です。ただし、開花の時期が5月〜6月のため、プレゼントするなら5月14日が誕生日の方か、その日に近い方が良いでしょう。
芍薬と「牡丹(ボタン)」の見分け方
芍薬と良く比較されるのが「牡丹(ボタン)」。その違いは蕾の大きさや香りの違いなど、普段お花に触れていないと分からないものが多いです。
例をあげると、芍薬は草本姓(草)なのに対し牡丹は木本姓(樹木)であり、「枝分かれがあるか、ないか」が違いの1つです。
さらには、5月〜6月(初夏)が芍薬の開花時期ですが、4月下旬〜5月下旬(晩春)が牡丹の開花時期とされています。
他にも細かい違いはありますが、気になる方はお花屋さんで聞くか、通販サイトで購入前に確認し、間違えないよう気をつけましょう。
芍薬の生花・切り花は通販サイトでの購入でプレゼントを直接お届け
ここまで芍薬について紹介してきましたが、実際にプレゼントしてみたいと思った方はいるのではないでしょうか?そこでおすすめなのがお花の通販サイトでの購入、プレゼント送付です。
通販サイトのお花と聞くと、
「時間が経って傷むのではないか?」
「注文〜配達まで日数がかかってしまうのではないか?」
などの疑問が浮かぶ方は少ないはず。
しかし、お花の通販サイトでは新鮮な生花や切り花を迅速に配達可能。さらに、花束やアレンジメントも注文できるため、プレゼントとしての幅も広がります。
また、通販サイトによっては花の管理状態を確認できることもあり、購入前に確認することで安心して配送を待てますね。
まとめ
「はにかみ」や「思いやり」など、優しく可憐な女性をイメージさせる花言葉を持つ芍薬。
5月〜6月にかけて満開する芍薬は、初夏の訪れを表す代表的な1つでもあります。
ウェディングブーケとして用いられることが多いですが、生花や切花、フラワーアレンジメントとしてプレゼントするのもおすすめです。