コラム

2022/06/30

特別な日にはラナンキュラスの花束を贈りましょう

みなさんは、ラナンキュラスというお花を知っていますか?カラフルでかわいらしい、ブーケや花束に人気のお花です。

ラナンキュラスは花の種類が豊富で、同じ花とは思えないほど、色や形のバラエティが豊富です。どの種類も素敵なのですが、種類が多すぎて、花束に選ぶのが難しいという人も。

そこで、この記事では、花言葉や花の色、咲き方など、さまざまな角度から、ラナンキュラスの花束の選び方の情報をご紹介いたします。

誕生日や記念日、入学祝いなどのお祝い事のあるタイミングに合わせて、大切な人にラナンキュラスの花束を贈ってみてはいかがでしょうか?

ラナンキュラスで作る花束

ラナンキュラスで作る花束

まずは、ラナンキュラスの基本情報をご紹介します。

ラナンキュラスの基本情報

ラナンキュラスは、キンポウゲ科キンポウゲ(ラナンキュラス)属の花で、和名をハナキンポウゲ(花金鳳花)といいます。
何層にも重なった花びらが特徴的で、切り花用の品種を中心に盛んに品種改良が行われたので、実に多様な種類が存在しています。花の色も形も異なった香りのよい品種がたくさんあるんです。

3月から5月ごろに花を咲かせる球根の花で、庭で育てる場合は紅葉の時期でもある晩秋から初冬ごろに植え付けします。

ラナンキュラスが流通する時期は、切り花が11月から3月、苗ものは1月から3月がピークです。
実際の開花時期は春ですが、それよりも早い季節に出回っていますね。一株から複数の花が咲くので、お庭や花壇の寄せ植えとしても人気が高いお花なんですよ。

ラナンキュラスという花名の由来は「カエル」?

「ラナンキュラス」という花の名前にあまり馴染みがないかもしれません。

ラナンキュラスは、ラテン語でカエルを意味する「rana (カエル)」から来ています。これは、ラナンキュラスの原種の葉っぱの形がカエルの足に似ているからだとも、キンポウゲ(ラナンキュラス)属の多くの種が湿った場所で育つことに由来しているからだとも言われています。

ただし、園芸用として出回っているラナンキュラス・アシアティクス(Ranunculus asiaticus)という種類は、多湿を嫌うので、水はけのよい場所で育てます。この種類は、中近東からヨーロッパ南東部にわたる地中海性気候の地域に分布しています。このことからも、じめじめした湿気が苦手なことがわかりますね。

キンポウゲ(ラナンキュラス)属には約500種もの植物が存在していますが、一般的に「ラナンキュラス」と呼ばれているのは、このラナンキュラス・アシアティクスを中心として、園芸用に改良された品種です。

ちなみに、英語ではバターカップ(Buttercup)といいます。原種のラナンキュラスが、5枚の黄色い花びらをつけていたことに由来しています。黄色をバターに見立てるなんて、おしゃれな名付け方ですよね。

ラナンキュラスで作る花束の仕上がりは

ラナンキュラスは、色もサイズも形もバラエティに富んでいるので、選ぶ花の種類によって印象ががらりと変わるのも魅力です。

ピンクや白、黄色、オレンジなど、明るい色の花を咲かせるラナンキュラスを花束にすれば、存在感のある花束が出来上がるでしょう。華やかさとかわいらしさを兼ね備えたラナンキュラスの花束は、男性にも女性にも喜ばれること間違いなし。

でも、とても種類が豊富なお花なので、選ぶのが大変だというお客さまの声もよく耳にします。ここからは、みなさんが花束を贈る時にヒントにしていただけるよう、ラナンキュラスの選び方についてご紹介します。

ラナンキュラスの「花言葉」を意識して花束を選ぶ

ラナンキュラスの「花言葉」を意識して花束を選ぶ

まずは、花言葉から花束を選ぶ方法をご紹介します。

実は、ラナンキュラスの花言葉は、色による違いがあり、すべて同じではありません。
ラナンキュラス全般の花言葉としては、「とても魅力的」や「華やかな魅力」といった、魅力に関わるものがたくさんあります。

愛らしく華やかなラナンキュラスにぴったりの花言葉ですね。

その他にも「純潔」や「優しい心遣い」「名誉」「名声」「大家族」「合格」といったものもあります。

ですから、ラナンキュラスの花束は、魅力的な恋人や友人へのギフトとしても、試験や入試で合格をした子どもや甥っ子・姪っ子へのプレゼントとしても、にぎやかな家族の食卓を彩る花としても喜ばれるでしょう。

次に、花の色ごとの花言葉をご紹介します。どんな相手にどんなタイミングで花束を贈りたいのか、その理由や目的に合った花言葉を持つ色のラナンキュラスを選んでみるのも良いでしょう。

赤色のラナンキュラスの花言葉

赤色のラナンキュラスには「あなたは魅力に満ちている」という花言葉があります。赤には、情熱的で力強いイメージがありますよね。そんな色の印象から、「あなたは魅力に満ちている」という花言葉がつけられたのでしょう。

赤い色のラナンキュラスの花束は、自分のやりたいことを追い求めて、キラキラと輝いている人にぴったりです。たとえば、情熱を持って仕事に取り組む会社の上司や、バレエの発表会で活躍した子どもなどにプレゼントしたら、喜ばれること間違いなしでしょう。

白色のラナンキュラスの花言葉

白いラナンキュラスの花言葉は、「純潔」です。白は、けがれなく純粋で無垢な様子をイメージさせる色。この色の印象から、ウェディングシーンで人気があります。白いドレスを身にまとった花嫁を品よく美しく引き立ててくれるはずです。

黄色のラナンキュラスの花言葉

黄色いラナンキュラスの花言葉は、「優しい心遣い」です。明るい黄色を見ると、楽しくて幸せな気分になったりすることがありますよね。

そんな黄色のラナンキュラスを、あなたがお世話になった方へプレゼントするのはいかがでしょうか。元気な黄色のラナンキュラスを受け取ったら、受け取った方の気持ちまできっと明るくなりますよ。

オレンジのラナンキュラスの花言葉

オレンジのラナンキュラスの花言葉は、「秘密主義」。明るくオープンなイメージのオレンジ色ですが、意外にも意味深な「秘密主義」という花言葉がつけられています。オレンジ色のラナンキュラスだけで作った花束を、花言葉を気にされる方へプレゼントするのは避けたほうが無難かもしれません。

もし花束として渡すならば、他の色のラナンキュラスと組み合わせて、ラナンキュラス全般の花言葉である「とても魅力的」をアピールするのが良いでしょう。また、鮮やかなビタミンカラーで明るい気持ちにさせてくれる色なので、自分用として自宅に飾るのも良いですね。

緑色のラナンキュラスの花言葉

緑色のラナンキュラスの花言葉は、「お祝い」です。四つ葉のクローバーに代表されるように、緑色には「希望」や「幸福」といった明るい将来へのイメージがあることから来ているのでしょう。

そんな緑のラナンキュラスは、喜ばしいできごとにぴったりのお花。他の色のお花とも相性がばっちりなので、ブーケや花束として扱いやすいお花です。お誕生日や昇進祝い、入学式など、お祝いの場の主役にプレゼントをするのはいかがでしょうか。

ピンク色のラナンキュラスの花言葉

ピンク色のラナンキュラスの花言葉は、「飾らない美しさ」です。ピンクの持つ、かわいらしくて優美なイメージは、背伸びをしすぎない、等身大を生きる人が持つ魅力を連想させます。

中でも、淡い優しいピンク色のラナンキュラスには、ナチュラルな美しさがあります。自然を愛し、のびやかに生きる人にプレゼントしてみてはいかがでしょう。

ラナンキュラスの「咲き方」から花束を選ぶ

ラナンキュラスの「咲き方」から花束を選ぶ

ラナンキュラスの種類の豊富さは色だけではありません。お花の咲き方にもたくさんの種類があります。自分のインスピレーションにしたがって、直観で好きな種類を選んでみるのも楽しいですよ。

ラナンキュラスの花は、咲き方によって大きく6種類にわかれています。

カメリア咲き

たくさんの花びらが巻かれており、コロンとまるく、おさまりの良い形をしているのが「カメリア咲き」です。八重咲きの椿のような形になる「カメリア咲き」はボリュームがあるので、華やかな印象の花束になります。卒業式などお祝いのシーンにぴったりです。

フリンジ咲き

カーネーション咲きとも言われており、花びらの縁がギザギザと細かく波打った形をしているのが「フリンジ咲き」です。
まるで、レースを重ねたような繊細で優しい印象の花束が出来上がるので、大切な人との記念日に贈るのはいかがでしょうか。

ピオニー咲き

シャクヤクのように大きさが異なる花びらがフリルのように連なるのが「ピオニー咲き」。ピオニーとは、英語でシャクヤクや牡丹などの花のことを言います。
花全体が立体的な形をしており、「カメリア咲き」や「フリンジ咲き」よりもさらに華美でゴージャスな印象になります。結婚式の主役を引き立てる花束としても、おすすめです。

カール咲き

バラ咲きとも呼ばれる、花びらが内側にうねるように巻いて咲くのが「カール咲き」。バラの花びらのように、中心にくぼみのある花びらが目を引く咲き方です。一輪でもかわいい咲き方ですが、花束にしたときにはひときわ存在感があります。

デートの時に贈るお花として、バラは人気ですが、一味違った演出をしたい方は、彼女に「カール咲き」のラナンキュラスを贈ってみてはいかがでしょう。

半八重咲き

花の芯が見える平咲きをするのが「半八重咲き」です。
花びらが開いた形は、優しい印象を与えます。いつもお世話になっている家族に感謝の気持ちをこめて、おうちに飾ると、きっと癒される空間になるでしょう。

変わり咲き

つぼみの時はほかの種類と変わりませんが、開花すると中心から緑色の花びらが飛び出すのが「変わり咲き」です。花びらがボリューミーで存在感があり、フラワーギフトとしても人気の咲き方です。

このように、咲き方によって見た目の印象がずいぶん違いますね。お気に入りの咲き方のラナンキュラスを選んでみるのも一興ですね。

あの人が好きな色は?ラナンキュラスの色から花束を選ぶ

あの人が好きな色は?ラナンキュラスの色から花束を選ぶ

相手の好みを把握した親しい仲であれば、花束を贈る相手の好きな色のラナンキュラスを贈りましょう。
種類の豊富なラナンキュラスなら、幅広いカラーバリエーションの中から、ご希望の1色を選んでいただけますよ。もちろん、さまざまな色を組み合わせて花束を作ることもできます。

ちなみに、先述のとおり、それぞれの色には次のような花言葉があります。参考にしてみてくださいね。

  • 赤色のラナンキュラス:「あなたは魅力に満ちている」
  • 白色のラナンキュラス:「純潔」
  • ピンク色のラナンキュラス:「飾らない美しさ」
  • オレンジ色のラナンキュラスの花言葉:「秘密主義」
  • 黄色のラナンキュラス:「優しい心遣い」
  • 紫色のラナンキュラス:「幸福」

ユニークで特別な花束に!変わり咲きの品種から選ぶ

ユニークで特別な花束に!変わり咲きの品種から選ぶ

人と同じはいやだ!という個性派のあなたにおすすめなのが、変わり咲きのラナンキュラスの花束です。変わり咲きのラナンキュラスは、同じラナンキュラスの花とは思えないほど花が開いたときの形状が異なっています。

ここでは、日本に流通している変わり咲きのラナンキュラスの中から、おすすめの種類をいくつかご紹介します。数多ある中から、お気に入りの種類に出会えた時のしあわせを、ぜひ体感してみてください。

ラナンキュラス・シャルロット

ラナンキュラス・シャルロットは、アネモネ咲きと表現される薄く繊細なフリル風の花びらが特徴で、アネモネに似た雰囲気の種類です。
ピンク系やオレンジ系のお花があります。

ラナンキュラス・ビアンコフェスティバル

白地の花びらで中心部が、明るい緑色の花がラナンキュラス・ビアンコフェスティバルです。さわやかな雰囲気が魅力です。個体によって白地部分と緑色の部分の比率が異なるので、同じビアンコフェスティバルでも、印象がガラッと変わります。

ラナンキュラス・ポンポンシリーズ

ポンポン咲きと呼ばれる咲き方をするポンポンシリーズは、幾重にも重なったフリルのような花びらが複数の色を持つユニークな種類の総称です。一輪ごとに色や咲き方が違っていて、ランダムな色の組み合わせを楽しめます。

誕生日に素敵な思い出を!「誕生花」からラナンキュラスの花束を選ぶ

誕生日に素敵な思い出を!「誕生花」からラナンキュラスの花束を選ぶ

お誕生日に渡す花束であれば、誕生花はぜひチェックしておきたいところ。ラナンキュラスが誕生花になっている日にちは、1月20日、1月29日、2月25日、3月2日、そして5月25日です。

この日に生まれた方には、特別なギフトとして誕生花のラナンキュラスを贈ってはいかがでしょうか。

花束に伝えたい想いを込めて・・ラナンキュラスを「本数」から選ぶ

花束に伝えたい想いを込めて・・ラナンキュラスを「本数」から選ぶ

ラナンキュラスの花には、なんと本数にも意味がついています。伝えたい想いを花束に込めて大切な人に贈りましょう。

ただし、注意点もあります。花束の本数には、いい意味ばかりではありません。中には、ネガティブな意味を持つ本数もあるんです。次の本数は、プレゼントにする時には避けた方が無難でしょう。

15本…ごめんなさい
16本…不安な愛
17本…絶望の愛

ラナンキュラスの花束を渡す注意点は?

ラナンキュラスの花束を渡す注意点は?

色とりどりで、形も咲き方も個体によって異なる、バラエティの豊富さが魅力のラナンキュラス。花束にして渡すときには、どんなことに注意をしたら良いのでしょうか。

先述したとおり、避けるべき花の本数は、必ず頭に入れておきましょう。
また、人によっては「秘密主義」という花言葉をもつオレンジ色のラナンキュラスをもらうと、少し不快な気持になる人もいるため、注意が必要です。

さらに、ラナンキュラスだけではありませんが、花を生けることが好きでない人の場合、水換えなどのお世話が必要になる生花のプレゼントは避けたほうが良いかもしれません。
加えて、お花を飾るスペースがない部屋に住んでいる方だと、花束をもらっても邪魔に感じてしまうことも。お花の香りが強すぎると、においを不快に感じる方もいるので注意が必要です。

ラナンキュラスの花束をもらったら?長持ちさせるコツ

ラナンキュラスの花束をもらったら?長持ちさせるコツ

ラナンキュラスの花を長持ちさせるためには、どんなことに注意をしたら良いのでしょうか。
切り花でラナンキュラスをもらったら花瓶に生けますが、その際、長持ちさせるコツは、浅水で生けることです。ラナンキュラスは茎が柔らかいので、たくさんの水が入った深水に生けると、茎が途中で腐ってしまう可能性があります。

花瓶に水を茎の先の方だけ浸るように入れ、水を替えるたびに少しずつ先端の茎を切ると日持ちします。

花瓶で楽しんだ後は、ドライフラワーにしても綺麗です。花瓶に生けてしばらくしたら、状態が良いうちにつるしたり、シリカゲルを使ったりしてドライフラワーにして、より長くラナンキュラスを楽しみましょう。

新鮮なラナンキュラスの選び方

新鮮なラナンキュラスの選び方

せっかくなら、フレッシュなラナンキュラスを選びたいですよね。以下は新鮮なラナンキュラスの特徴です。ラナンキュラスを選ぶ際に確認してみると良いですよ。

  • 花の中央部分がしっかり閉じている
  • 外側の花びらが開いて広がっていない
  • 花の色が茶色く変色していない
  • 葉がだらりと垂れていない
  • 茎に硬さがある

ただ、街中のお花屋さんやフラワーショップの通販サイトでは、新鮮なラナンキュラスが販売されていることがほとんどですので、ご安心してお買い求めいただけますよ。

ラナンキュラスの花束を買う値段相場

ラナンキュラスの花束を買う値段相場

さまざまな表情があるラナンキュラスの花束を作るには、いったいいくらくらいかかるものなのでしょうか。

自分で花束を作る場合は、選ぶお花の種類や数、時期にもよりますが、だいたい一輪200〜700円程度で購入できます。そのため、3,000~10,000円ほどで、見栄えのする花束をつくることができるでしょう。

まずは、お花屋さんで好きなラナンキュラスの花を選びます。その際は、完成形をイメージしながら、色のバランスや花の大きさを考えながらお花を選んでみてくださいね。

次に下準備です。
斜めに茎をカットし、茎の長さを整えます。そして、処理をした花の茎の部分を新聞紙等でくるみ、冷たい水の中にしばらく入れます。こうすることでお花が水を吸いやすくなり、しゃっきりとします。

その後、茎の下のほうについている葉を切り落とし、束ねた茎の長さも切り揃えたら、ゴムやひもなどで固定し、バランスを見ながら花束をつくっていきます。

お店で買う場合はいかがでしょうか。種類や本数にもよりますが、5,000円~20,000円程度が相場です。自分で花束を作るよりも少し高くなりますが、手間がかからず、プロが美しくデザインしてくれた花束を手に入れることができます。

自分で作るのにも意外とお金がかかりますし、センスの良い花束作りは難しいので、お花屋さんにお任せするのが簡単でおすすめです。

ラナンキュラスの花束は、春のギフトとして人気があります。

ただ、色や形、咲き方が種類によって全く異なるラナンキュラスの花の中から、お気に入りを選んで美しく花束を作るのは、ハードルが高いと感じてしまう人もいるかもしれません。

そこで本記事では、花言葉や色、贈り物を贈りたいシーンといったさまざまな要素から、ラナンキュラスの花束の選び方をご紹介してきました。ラナンキュラスの花束をつくるときの注意点や長持ちさせるコツもまとめていますので、迷ったときには、ぜひ参考にしてみてください。