コラム

2022/07/04

新築祝いのお返しはどうする? 選び方と基本マナー

新築祝いをもらう機会というのは、一生にそう何度もあるものではありません。
つまり新築祝いのお返しをする機会もたびたびあるものではありませんから、いざお返しをしようというときにどうしていいのか悩んでしまうのも無理はありません。

新築祝いに対するお返しは、一般的にはお披露目会をするのがよいとされています。
しかし、遠方に住んでいる方や、忙しくて自宅に招くことができない方などには、お披露目会に来ていただくことはなかなか難しいでしょう。
そういった方々には、お礼の品でお返しするという方法でも失礼には当たりません。

このページでは、新築祝いへのお返しに何か品物でお祝いをしたいと考えている方のために、内祝いに関する予算やタイミングなどの基本的なマナーから、ふさわしいとされる品物について詳しく解説していきます。

新築祝いのお返し(内祝い)とは? 覚えておきたい基礎知識

新築祝いのお返し(内祝い)とは? 覚えておきたい基礎知識

新築祝いをもらったらお返しをするのがマナーですが、これを「内祝い」と言います。
内祝いという言葉は新築祝いに限らず、結婚や出産、初節句、快気祝いなどのお返しとしても用いられます。

本来の内祝いとは、身内や親しい人との間で行われるお祝い事のことを指しています。
自分の家で出産などのおめでたいことがあった場合に、自分の方から周囲の人に贈り物をして、喜びを分かち合うというものでした。
しかし、最近では、お祝いを頂いたらそのお返しをするというのが内祝いの意味合いになってきているようです。

この風習は、お住まいの地域によっても異なる可能性があるため、事前に地元の習慣を調べておいた方が良いでしょう。

では、内祝いはどのタイミングが正解なのでしょうか。

新築祝いのお返し そのタイミングは?

新築祝いのお返し そのタイミングは?

新築祝いのお返しを品物でする場合、お祝いをいただいてから3週目ごろを目安にお礼の品を贈るのがポイントです。

新居への引っ越しが済んで1ヶ月が経過したころと覚えておくと良いですね。
引っ越し後の約1ヶ月間は荷ほどきや役所手続きなどと忙しい日々が続きます。

それらがひと段落した時期に贈るのがベストなタイミングとされています。

忙しさでお返しを贈り忘れてしまわないように、新築祝いをくれた方の名前や住所をメモしておくと良いでしょう。

次に、新築祝いのお返しの相場について見ていきます。

新築祝いのお返し その予算は?

新築祝いのお返し その予算は?

新築祝いのお返しの相場は、お祝いに頂いたものの半分の額が一般的です。
ですが、両親などかなり親しい間柄の人からは高額のお祝いを頂くこともあるでしょう。
そのような場合には、無理に半額にこだわる必要はありません。
お礼の気持ちが大切ですかtら、相手が喜ぶものをお返しに選ぶと良いでしょう。

次に、新築祝いのお返しにふさわしいとされる品物をご紹介します。

新築祝いのお返し ふさわしい品物は?

新築祝いのお返し ふさわしい品物は?

新築祝いのお返しにふさわしいとされる品物は、タオルや飲料、スイーツ(お菓子)、石鹸、グルメギフト、好きな商品が選べるカタログギフトといったものです。物足りないと感じたら複数のアイテムをセットにしてもかまいません。
タオルや飲料、石鹸などは消耗品であるため、相手のそれほど好みにとらわれる必要はないため、お返しに選びやすいギフトアイテムとなっているようです。

そういった意味では、お返しにお花を選ばれる方も多くいらっしゃいます。

新築祝いのお返しに「花」を贈る

新築祝いのお返しに「花」を贈る

お花は、老若男女問わず喜ばれるギフトです。
新築祝いのお返しに悩まれたら、お花のギフトをオススメします。
タオルや飲料、カタログギフトなどと違い、お礼の気持ちが伝わりやすいお返しでもあります。
正式なお礼状とは別に小さなメッセージカードを付ければ、感謝の気持ちがより伝わります。

花の種類は?

新築祝いのお返しには、カーネーションやガーベラ、バラなどが人気です。
お花のギフトの金額相場は、3,000〜5,000円ほどなので、内祝いにも向いています。

特別な方へのお返しには少し価格帯は上がりますが、胡蝶蘭(こちょうらん)もおすすめ。
お返しには、明るく華やかなピンク系や黄色系のお花が向いているようです。

では、お花のスタイルはどのようなものが良いのでしょうか。

花のスタイルは?

内祝いに贈るお花のスタイルは、フラワーアレンジメントが良いでしょう。
花束も良いのですが、活ける作業が必要になりますが、アレンジメントだとそのまま置くだけで飾ることができるので、贈り物には適切だと言えます。

新築祝いのお返し 基本マナーを守って

新築祝いのお返し 基本マナーを守って

内祝いには相場やタイミング以外にも大切なマナーがあります。

一つ目は、お返しの贈り物には「熨斗(のし)」をつけること。
その表書きには「新築内祝」もしくは、「内祝」と世帯主の姓を記載します。

二世帯住宅の場合には、姓を連名で記載すると良いでしょう。
その際は、目上の人が右にくるように書くのが基本とされています。
熨斗には紅白もしくは、金銀の蝶結びの水引を選びましょう。

二つ目は、お礼状を添えること。
お礼状には、「お返し」という言葉は使用しないように注意しましょう。
「お返し」という言葉は、仕方なく返礼しているという印象を与えてしまうことがあります。「お返し」ではなく「内祝い」という語を使い、ささやかながらも感謝を伝えるという気持ちを込めてメッセージを書くようにします。

また、現金や商品券は、お返しの金額が知られてしまうことからお返しには良くないとされています。

まとめ

この記事では、新築祝いのお返しに関する基本的な知識をまとめました。
新築祝いのお返しには、タオルや飲料などの消耗品やカタログギフトが定番です。
ですが、なかなかお礼の気持ちは伝わりにくいかもしれません。

そんな時にオススメのお返しがお花のギフトです。
お花は見た目も華やかで、老若男女問わず喜ばれるため、お礼の気持ちを伝えるのにちょうどいい贈り物と言えます。

新築祝いのお返しの相場に匹敵する価格帯のものも多く、そのスタイルも様々で、贈る人に合ったものを選ぶことができます。

内祝いには、いくつかマナーがありますが、知っておくと慌てずに用意することができます。