新年に飾るしめ飾りはお正月に欠かせない存在です。
神様を迎え入れる準備ができた目印として玄関先に飾りますが、しめ飾りを手作りすると愛着が湧きます。
市販のしめ飾りは定番のイグサの土台と縁起物の組み合わせですが、手作りすると土台や飾り付けを自由に変更できます。例えば、飾りつけに造花やリボンを使うと、洋風のしめ飾りになり、暮らしの雰囲気に合わせたしめ飾りを作ることができます。
玄関先に飾ると、ご近所さんや新年の挨拶に来た人にも見ていただけますね。
この記事では、自宅でしめ飾りを作る際に準備するもの、作るポイントをご紹介します。
しめ飾りを手作りするメリット!作り方は簡単で愛着も
年末になると、しめ飾りは商品としてさまざまなショップや通販サイトで販売されます。もちろんそれを購入すればよいのですが、手作りするとより愛着が湧きますよ。
土台になるしめ縄の色や形を好みのものに選んだり、飾りの縁起物を自由に選ぶことができます。
手作りのしめ飾りで年神様をお迎えすれば、気分よく新年を迎え入れられること間違いありません。
しめ飾りの作り方を知る前に作る際のポイントを押さえよう
地域の風習
しめ縄の形、飾り始める時期、取り外す時期など地域によって差があります。自由に作ることができるとはいえ、住んでいる地域での特色を知っておいたほうが無難です。ご近所の方やホームセンターなどで店員さんに聞いてみると教えてくれるはずです。
全体のバランスが大事
自分好みに作ることができるからといって、たくさん飾り付けたくなる気持ちはわかります。しかし、しめ飾りを遠くから見た時の全体のバランスを重視しましょう。
しめ飾りは主に玄関先に飾るため、遠くからみたイメージ、玄関を開けるときの向きを想像することが大切です。大きな飾りから付けていき、造花は隙間に少し飾る程度にとどめましょう。
土台全体に飾りつけるとクリスマスリースのように盛りだくさんになるため、土台が活きるようバランスが大事です。
どの材料を使うか
いざ自分で手作りするとなると、どんな材料を使うか選択肢が多くて悩みますよね。100円ショップでもお正月用品や造花などは購入可能であり、色々買ってみて組み合わせてみるのも方法のひとつです。
ただ、生花やドライフラワーは衝撃に弱く、きつく結びつけるのが難しいので、小さな花束のように先にひとまとめにしてから、土台にくくりつけると割れにくいですよ。
色合いで印象が変わる
市販のしめ飾りは土台がイグサの茶色、飾りが赤や緑などの組み合わせが定番ですが、手作りの場合、定番にとらわれず自由につくることができます。土台を色付きに変えると華やかさが増しますし、和風の小物を使うとお正月の雰囲気が高まります。手作りでは色合いを変化させられるので、自分好みのしめ飾りを作ることができます。
しめ飾りを作る際に必要な道具と作り方
必要な道具ははさみ、グルーガン、ペンチ、ワイヤーなどです。飾りを適当な大きさに切りそろえるはさみやペンチ、土台のしめ縄に飾りを括りつけるためのワイヤーは必須です。グルーガンとはプラスチックを熱で溶かして接着する手芸品用の工具で、100円ショップでも購入可能です。
しめ飾りに使う材料の揃え方と作り方
しめ飾りに必要な道具がわかったところで、早速材料を揃えましょう。高価なものでなく、身近にあるものを活用できますよ。
自宅の庭
ご自宅の庭から材料を調達することもできます。フレッシュな枝葉をつかえば、香り高く、家庭の色を出すことができます。赤い実をつけた葉などは特に縁起が良く、南天やヒイラギなどが活躍します。お店に買いに行く前に一度お庭を探索してみてください。
100円ショップなどの店舗
100円といって侮ることはできません。花材や和小物、リボンや水引き以外にも、しめ縄の土台も100円ショップで購入することができます。市販のしめ縄を土台にすると、手作りのハードルがぐっと下がります。
通販サイト
店舗に行く時間のない方には通販サイトがおすすめです。ハンドクラフトのサイトではしめ飾り作りのキットが購入できます。生花や木の実、紅白の水引きや稲穂のみならず、ピンクや紫のカラー染めしてあるしめ縄など、個人では集めづらく、お金がかかるものも簡単に取り寄せられます。
しめ飾り本体の作り方
早速しめ飾りを作っていきましょう。まずは土台となる本体が必要です。食べるものに困らないように藁で作るのが正統なしめ縄ですが、100円ショップで購入できる麻ひもを分解する方法もあります。
- 藁を適当な長さ(リース状のしめ縄であれば約60センチ)に切り取り、束の端を輪ゴムやタコ糸などで縛ります。
- 束を二等分して、2つの束をそれぞれ右方向に捻じります。きつめに捻じるのがポイントです。
- ねじった2つを絡めていきます。ここでもきつめにねじるのがポイントです。両手でねじっていくと、自然と2つの束が絡まっていきます。
- 端までねじりきったら端を輪ゴムなどで縛ります。
- リース型やタッセル型などに形を整え、針金で留めて完成です。
作り方と同じくらい大事!しめ飾りの飾りつけ方
土台ができたら飾り付けをしましょう。生花や木の実、紅白の水引きや稲穂など縁起物をつけることが定番です。
しめ飾りは遠くからみた全体のバランスが重要です。土台の飾る向きを決めてから、大きい飾りから順番につけていきましょう。ワイヤーでしめ縄に括りつけるか、グルーガンで接着させましょう。
市販されているしめ飾りをアレンジする作り方も
ここまででしめ飾りの作り方は理解できましたが、一から作るとなると大変そうですよね。その場合は市販のしめ飾りをアレンジするところから始めましょう。
100円ショップなどで売られているしめ飾りをベースに、好きな飾り付けを足してみましょう。花や実、葉はもちろん、キラキラのビーズやリボンを足してみるとオリジナル感が出ますね。お子さんでも楽しめるはずです。
しめ飾りの作り方を身に付けるために教室に通うのもおすすめ
ご自宅でしめ飾りを手作りする方法を紹介しましたが、材料を自力で集めるのは労力がかかりますよね。作り方に悩んだときは誰かに相談できると安心しますし、より手の込んだきれいなしめ飾りを作りたいと感じることもあるはずです。
そんなときはしめ飾りの教室やワークショップに参加してみるのはいかがでしょうか。11月ごろから各地で開催されるので、調べてみてください。
しめ飾りの作り方だけでなくその後の取り扱いも大事
しめ飾りを飾り終わった後は神社に持っていき、お焚き上げをお願いしましょう。しかし神社によっては、しめ飾りは焚き上げの対象外の場合もあります。その場合は自宅でお清めしましょう。
自宅の庭で焚き上げることも1つの方法ですが、マンション住まいで難しい場合にはゴミ袋に入れて処分することも可能です。大きめの白い紙の上にしめ飾りを置き、感謝の気持ちを込めて塩をふります。白い紙に包んだのち、自治体のルールに従って出しましょう。
まとめ
今回はしめ飾りを自宅で作る方法をお伝えしました。
「しめ飾りを手作りする」となると、大ごとのように聞こえますが、材料は身近なもので作れますし、なにより手をかけることで自分好みのしめ飾りになり、愛着が沸くはずです。
昔ながらのイグサの土台のみでなく、カラー染めのしめ縄を使い、造花をふんだんにつかうしめ飾りもおしゃれなマンションに合いそうですね。
しめ飾りは新年の準備の1つですので、新年を気持ちよく迎えられるよう準備できるといいですね。