ウェディングで新郎が胸のあたりに装飾するお花のことを「ブートニア」と呼びます。
ブートニアは「男性が女性にプロポーズする際にお花を贈り、女性がプロポーズを受けた証として、プレゼントされた花束から花を抜き取り男性の胸元に飾った」というロマンティックなストーリーが始まりだとか。
そういった歴史もあってか、ブートニアは新婦のウェディングブーケと同じ花材を使うことがほとんどです。
フローリストにお願いしがちなブートニアは挙式会場などで用意しますが、実は自分で手作りすることもできるんですよ。
新婦や家族が想いを込めてブートニアを作れば、心に残る結婚式になる事間違いなし。
そこで本記事ではブートニアの作り方についてまとめました。
特別感のあるブートニアは造花より生花で作るのが◎
まずはじめに、ブートニアを作る際にどのような花材を使用するのかをイメージしてみてください。
花材は、生花、アーティフィシャルフラワー、ドライフラワーがあります。それぞれの花材の特徴やメリット・デメリットも確認しておきましょう。
生花
新婦のウェディングブーケには生花を使うことが多いため、新郎のブートニアも生花で作られることが多いです。
ブートニアを手作りする場合に生花を使うとなると少し工夫が必要ですが、やはりブーケとしては瑞々しい生花が特に人気ですよ。
アーティフィシャルフラワー
アーティフィシャルフラワーは、造花の一種。造花と言えば「質感が本物と違い、ニセモノのように見えてしまう」といったネガティブなイメージを持ちがちかもしれませんが、アーティフィシャルフラワーはまるで本物のお花のように鮮やかなのが特徴です。
手作りする際にも、アーティフィシャルフラワーの花材を使用すれば、数日前から作っておけるので取り扱いが楽なのでおすすめです。
ドライフラワー
近年ウェディングシーンで流行しているドライフラワー。特有のアンティークな色合いがおしゃれで、近年ではブーケやブートニアに用いる人も増えています。
アーティフィシャルフラワー同様、挙式日より前に作ることができるので作り直しもできます。
一方、ドライフラワーを使ったアイテムは、挙式スタイルによってはカジュアルすぎる仕上がりになってしまう場合があります。
ドライフラワーを使用したい場合には、式の雰囲気に合っているかを確認しましょう。
自宅で簡単DIY!生花を使ったブートニアの作り方
一見難しそうに見えるブートニアですが、自分たちで作る方法もあります。フローリストに任せず自分たちで作り上げることで、特別なブートニアが出来上がるでしょう。
必要なもの
- はさみ(花材を切るはさみ、ワイヤーを切るはさみ)
- フローラルテープ(花用テープ)
- ワイヤー
- 装飾用リボン・麻ひも
手順1.花材を選ぶ
ブートニアで使いたいお花を選びましょう。
アーティフィシャルフラワーやドライフラワーを使う場合は挙式より前に準備してもOK。
生花でブートニアを作る場合は、しおれてしまわないように当日の朝作るのがベスト。
メインのお花を決めたら、サブのお花や葉を選びましょう。
完成したブートニアがあまり大きすぎたり小さすぎたりしないように、全体のバランスを想像しながらお花を選んでください。
手順2.お花を加工する
お花を選んだら花くびから少し下を残してカット。ワイヤーでぐるぐる巻いて花材のパーツを作りましょう。
ワイヤーで巻いただけでは見た目が美しくないので、ワイヤーの上からフローラルテープを巻きつけます。フローラルテープを巻けば花材のパーツが完成します。
手順3.お花を束ねる
フローラルテープを巻きつけて加工した花材を、バランスよく束ねます。
メインのお花を軸に、サブのお花やグリーンは全体を見ていい感じに入れこみましょう。
お花の配置が決まったらバランスが崩れないように、しっかりフローラルテープを巻きつけます。
手順4.装飾を施す
フローラルテープを巻いた場所に、リボンや麻紐などで装飾すれば完成。
最後に結ぶリボンなどの飾りによって、ブートニア全体の雰囲気が変わります。
新婦のブーケとのバランスも大切にしてくださいね。
手作りブートニアの注意点は?結婚式当日の朝に作れる準備が大切
鮮度が命!作るのは当日の朝が理想的
結婚式当日の新郎新婦は、お支度などで大変忙しくなります。
特に新婦はウェディングドレスの着用やヘアメイクなどの支度に時間がかかるため、新婦が自分で作る場合は何度か練習して手早く作れるようになっておく事をおすすめします。
事前に花材と道具をできるだけ準備しておき、挙式当日の朝サッと作れるようにしておきましょう。
新婦のブーケとのバランスを考える
ブートニアを作る際は、ウェディングブーケとのバランスを考慮して作成しましょう。
ウェディングブーケと同じ花材を選んでも、お花の選び方やブートニアの装飾部分で雰囲気が変わってしまうので要注意です。
持ちの良いお花を選ぶ
お花の最適温度は5〜10℃です。挙式前にお花を暑い場所に置くのは避けてください。
特にブートニアはお支度の最後に付けるもの。窓際などの直射日光に当てないように心がけましょう。
特に夏場などの暑い時期の挙式の際は、次に紹介するような、お花がしおれにくい持ちの良い花材を選ぶことをおすすめします。
ガーベラ
新鮮なガーベラであれば2週間程度は日持ちすると言われています。
持ちが良いため、会場装花にもよく使われるお花のひとつ。
ひまわり
元気なイエローカラーが人気のひまわりは、暑い時期にも日持ちがするお花。
真夏の挙式にもおすすめです!
ひまわりに込められた「あなただけを見つめている」という花言葉も素敵ですね。
オンシジューム(オンシジウム)
近年のウェディングシーンでは蘭のお花がトレンド。
オンシジュームは、蘭のお花の中でも小ぶりなお花を咲かせる品種です。
フレッシュなイエローのお花が定番ですが、オレンジや白、ピンクのお花もあります。
マーガレット
ウェディングシーンで大変人気のあるお花のひとつ、マーガレットも持ちの良いお花です。
マーガレットの可憐で清楚な白が結婚式にぴったり。
ナチュラルなガーデンウェディングであれば、グリーン系を多く入れたブートニアを取り入れるだけでワンランク上のおしゃれを演出してくれます。
アンスリウム
まるでハート型のようなお花が特徴のアンスリウム。アンスリウムの「情熱」という花言葉も素敵です。
アンスリウム自体がインパクトのある形なので、控えめで小ぶりなお花や、ほのかにグリーンを添えてあげるとお洒落に見えます。
まとめ
新郎の衣装を引き立てるアイテムのひとつ、ブートニア。
大切な挙式に使用するブートニアを手作りしてみてはいかがでしょうか?
手作りとなると難しいイメージがありますが、手作りのブートニアは、花材を切ってワイヤーを通し、フローラルテープでぐるぐる巻くだけで簡単に作ることができます。
生花の他に使える花材は、アーティフィシャルフラワーやドライフラワーといった種類があります。ウェディングシーンや衣装に合わせて、花材を決めてみてくださいね。
手作りのブートニアを付ければ、きっと素敵な思い出として残ることでしょう。
気持ちが高まる素敵なブートニアを身に着けて、幸せな1日をお過ごしください。