バラは栽培が難しい花ですが、大切に育てられて開花し、お花が開いた姿はとても優雅です。
その見た目と香りから、特別なお祝いごとやプレゼントで花束に含まれることも多いお花です。
自分用に購入される方も多く、普段の生活に特別感を与えるいい香りにより日常に特別感が生まれます。
バラは植物ですから、誰かにプレゼントされたバラもいつかは枯れてしまいます。
ですがバラはドライフラワーに適したお花なのです。
そこで今回は、バラのドライフラワーを自作する方法をまとめました。
ドライフラワーにする3つの方法やそれぞれの注意点など、バラを長く飾って楽しみたい方、もうしばらくバラにそばにいてほしいと思う方は、ぜひ挑戦してみましょう。
ドライフラワーで楽しむバラの魅力!
近年、ドライフラワーは花の飾り方として人気が高まっています。
に伴ってドライフラワー専門店も増えており、自宅や店舗に飾って楽しむ人も少なくありません。
贈りものの定番でもあるバラはドライフラワーにしても美しく、素材としても非常に人気です。
バラはドライフラワーにすると、ドレスのように開いた花びらが儚く落ち着いた雰囲気へと変わり、花の鮮やかなカラーも、シックでモダンな色合いになり生花とは違った姿を見せてくれます。
ドライフラワーの飾り方
ドライフラワーの飾り方はさまざまです。
花瓶に飾る(水は不要)
ガラス瓶につめてインテリアに
スワッグやリースとして壁や天井で逆さにつるす
箱に詰める
フラワーのコサージュやミニ花束などのアレンジ
自宅の雰囲気や好みに合わせた方法で飾れて、空間のオシャレ度は格段に上がりますよ。
バラのドライフラワーを作るのは難しい?初心者向きの方法もある
栽培が難しく手間がかかると言われるバラなので「ドライフラワー加工も難しいのでは?」と思うかもしれません。
しかし、初心者でも簡単にドライフラワーを作れる方法があります。
ドライフラワーにはその作成方法にいくつもの方法があるのです。
お店で商品として販売されているようなドライフラワーは、確かに技術やお花の知識、特別な道具や薬剤が必要なものもありますが、特別な道具や知識は不要で個人で自宅でつくれるドライフラワーの方法もあるのです。
プレゼントでもらったバラの花束は枯れても捨てないで、ぜひ自作のドライフラワーを作ってみましょう。
バラのドライフラワー作成方法①ハンギング法
ハンギング法は自然乾燥でドライフラワーにする方法です。
簡単で初心者でも挑戦しやすく、手間もかかりません。
準備する物と手順
用意するもの:ハサミ・ヒモ
バラの茎をハサミで好みの長さにカットし、葉は風通しがよくなるよう適度に落とします。茎を紐で縛り、逆さの状態で室内に吊るして10日から2週間ほど待てば完成です。
生花からドライフラワーへ変化する姿も観察できますよ。
ハンギング法でバラのドライフラワーを作る際のポイント・注意点
バラを吊るすときに使う紐は、柔らかい麻ひもにするとダメージを抑えられます。
また、茎に水分が残っていると、そこから折れ曲がってしまうので十分な乾燥が必要です。
吊るす場所は直射日光が当たらず風通しの良い室内にしましょう。
お風呂場や洗面台、キッチンといった湿気がある部屋はNGです。
ハンギングでバラをドライフラワーにすると、色が大きく変わることがあります。
例えば赤かったバラが黒っぽくなったり、オレンジのバラが赤っぽくなったりするので、品種や色の変化を試してみましょう。
バラのドライフラワー作成方法②シリカゲル法
バラの花をシリカゲル材で乾燥させてドライフラワーを作るのが、シリカゲル法です。
シリカゲルとは吸湿性に優れた物質で、身近なものでは食品などの乾燥剤に使われています。ドライフラワー用のシリカゲルも販売されており、100円ショップやネット通販で購入できますよ。
準備する物と手順
花を入れられて深みがあり、密閉できるタッパーなどの容器
ハサミ
シリカゲルをすくうスプーン
ドライフラワーを取り出すときにシリカゲルを掃う筆
容器の底が隠れるぐらいのシリカゲルを注いで、茎から切り離したバラを上向きに載せます。
花びらの隙間にもシリカゲルが入るようにスプーンで入れて、バラが見えなくなるまでシリカゲルを敷きつめ、1週間ほど待てば完成です。
上述したハンギング法より色が残りやすく、さっぱりと乾燥させられます。
シリカゲル法でバラのドライフラワーを作る際のポイント・注意点
バラの茎は水分量が多いので、シリカゲルでの乾燥は難易度が高く、バラの花部分だけを乾燥させるのに向いています。
しっかり乾燥するので崩れやすく、慎重なバラの扱いが必要です。
また、シリカゲルの重みで形が崩れることもあります。
シリカゲルは変色したらフライパンで乾煎りすれば、再度使えるようになります。
ただし、テフロン加工のフライパンだと、フライパンが痛んでしまうのでご注意ください。
バラのドライフラワー作成方法③ドライインウォーター法
ドライインウォーターとは、花瓶に花を生けたまま水を少しづつ減らしてドライフラワーを作る方法です。
準備する物と手順
用意するもの:ハサミ・花びん
あらかじめ葉はカットしておき、10分咲きになる前から水を減らすのがポイントです。
ドライフラワーを作る方法の中ではかなり時間がかかる方法です。
ドライインウォーター法のコツ・注意点【バラのドライフラワー】
ドライインウォーター法では、水を交換する必要はありません。
気をつける点としては、風通しの良い場所で、直射日光の当たらない場所で作成しましょう。
しかし、ドライインウォーターは、花の種類によって向き不向きがあります。
実は、バラは、ドライインウォーターは不向きな品種ですので、作るのが非常に難しく、首が垂れてしまったり、葉が垂れ下がってしまったりと失敗しやすい点にご注意ください。
まとめ
バラは美しいお花ですが終わりがあります。
美しさをなるべく長く楽しむ為のドライフラワーは、自宅で作れてその方法にもいくつかの方法があります。
バラに関してはドライインウォーター法が向いていないので、手間がすくない「ハンギング法」をおすすめします。
カラーは変わってしまうことが多いですが、それもまたそのバラの別の一面の発見になります。
バラのドライフラワーは、ドライフラワーの中でもよくみられる品種です。
長くバラの花を愛でたい人は、ぜひ試してみてくださいね。