冬の寒くて暗い雰囲気から、春に向けてだんだん暖かくなってくると、あちこちで新芽が芽吹き花が咲き始めます。
春といえばお花見の桜や、母の日に贈るカーネーションはピンクのイメージが強いですよね?色とりどりの花がある中で、春を象徴する「ピンク色」のお花は気分を晴れやかにしてくれます。
桜やカーネーション以外にも春を彩るお花はたくさんありますので、本記事では春に咲くピンク色のお花を紹介します。
切り花で室内で楽しむことも、ガーデニングでお庭で楽しむこともできますので、それぞれおすすめを紹介します。ガーデニングは難しいという方でも、街路樹や花壇を見かけたときに春のお花に気づけると風流ですね。
春に咲くピンクの花① ガーベラ
一年中花屋さんで見かけるガーベラは春が開花時期の植物です。多年草のため、春と秋に花を咲かせ、うまく冬を越せば来年もまた花を咲かせます。普段切り花でみかけるガーベラは大輪のサイズで、ミニガーベラと呼ばれる直径3センチの花などもあります。
ガーベラはカジュアルで可愛らしい印象が強く、花束やフラワーアレンジメントでも多用されます。品種により花の色や見た目が異なり、見る人を楽しませてくれます。定番の赤はもちろん、ピンク、白、黄色やオレンジなど明るい気分になれる色合いが多いのも特徴。
ピンクのガーベラの花言葉は「感謝」や「崇高美」です。
春に咲くピンクの花② ハナミズキ
ハナミズキも春のお花の代表格です。庭木や街路樹でみかけるピンク色の小さなお花ですが、花のようにみえる部分は「がく」であり、実際には花ではありません。
開花時期はソメイヨシノが開花し終わった頃から咲きだすので、春本番に街並みを彩る街路樹です。背丈は10メートル程度、寒さには弱いですが寒冷地でなければ日本各地で見られます。
樹木の寿命は80年程度と言われています。日本各地で見かけることもあり、市や区の花として選ばれることが多い春のお花です。あなたの住む街の花かもしれませんね!
ハナミズキの花言葉は「華やかな恋」「私の思いを受けてください」とロマンチックです。
春に咲くピンクの花③ アザレア
アザレアと聞くとピンと来ない人も多いかもしれませんが別名「西洋ツツジ」といい、オランダやベルギーで改良されたツツジが日本に輸入されました。
ツツジとの違いは花の豪華さで、アザレアは花びらが大きい豪華な花を一気に咲かせます。ツツジとともに見頃は4~5月です。ツツジほど大きく生長しないので、鉢植えとしても人気があります。
春に咲くピンクの花④ ストック
ストックはガーデニング好きの人に人気のお花で、ピンクや黄色、白など優しい色合いのお花が咲きます。背丈20~80センチで、直線的な茎に穂状に花が咲くため見た目がよく、切り花としても人気です。咲き方は一重咲きと八重咲きがあり、八重咲きのほうが豪華なため、とても人気があります。
ストックは比較的手間がかかりにくく初心者でも育てやすい春の花です。
本来は多年草ですが、日本の夏の暑さには勝てず1年草として区分されています。開花時期は11~4月であり、長い間お花を楽しめます。ハウス栽培もさかんなため冬から春にかけてお花屋さんに並びます。
花言葉が「豊かな愛」「愛の絆」ということもあり、結婚式にも使われることがあります。
春に咲くピンクの花⑤ ベゴニア・センパフローレンス
ベゴニアは花壇や寄せ植えで見かけることが多い春の花です。地域によっては1年中花を楽しめ、白やピンク、赤の鮮やかな花を咲かせます。
世界中の環境に適応しているため、世界各地で品種改良が行われ、現在では15,000種を超える交配種があると言われているんですよ。
苗の印象が強いベゴニアですが、茎が木質になる木立ベゴニアや食用のベゴニアもあります。中でもベゴニア・センパフローレンスは一番見かける品種で、ハート形の花びらと肉厚な葉、もこもこした見た目が可愛らしくとても人気があります。
ベルギーのフラワーフェスティバルでは、首都ブリュッセルのグランプラス広場に数千株のベゴニアを敷き詰めるフラワーカーペットと呼ばれるイベントがあり、春の風物詩となっています。
ベゴニアの花言葉は「幸福な日々」「愛の告白」「片思い」など。幸せでポジティブな花言葉のため、プレゼントにも適しています。
春に咲くピンクの花⑥ スイートピー
スイートピーも代表的なピンクの春の花です。蝶のようにひらひらした花は可愛らしく、色も赤のみでなく、ピンクや白、黄色や紫などさまざまです。
3~6月が開花時期で、切り花としても人気です。マメ科に属するため、ツルをうまく生かせばアーチ状にして立体的に楽しむこともできます。
スイートピー全体の花言葉は「門出」や「別離」など別れを連想させる言葉です。開花時期に合わせ、卒業式などでお世話になった先生に贈る花の定番でもあります。花言葉は色ごとにが変わるものですが、歌のタイトルにもなった赤いスイートピーには固有の花言葉がありません。
まとめ
今回は春に咲くピンク色のお花を紹介しました。
卒業、入学など環境が変わりやすい季節のため、明るい色のお花が目に入るだけで、新天地で緊張している人に勇気や穏やかさを与えてくれるでしょう。
また、自分や家族だけでなく、ご近所さんや周りを通りかかった人との会話のきっかけになることもあるでしょうし、周りの方に切り花をプレゼントすれば幸せのおすそ分けができて、気分がいいですよね。
花屋さんで購入する場合、ハウス栽培のものが出回るため、少し早めの2月から春のお花を楽しむことができます。ガーデニングで楽しむ場合、冬場から準備が必要になりますので、ホームセンターやネット通販のお花屋さんなどをこまめにのぞき、春を迎える準備をしてみてください。