コラム

2022/07/07

正月飾りで縁起を担ごう!飾り付けに使われる花について解説

お正月が近づいてくると、玄関やドアにお花を飾るご家庭をよく見かけます。
お正月に飾る花には、門松やしめ飾りなどがありますが、ただ飾られているのではなく、これには縁起を担ぐ役割があるとされています。

お正月に飾ると縁起が良いとされているものは、門松やしめ飾りだけではありません。

そこで本記事では、お正月に縁起が良いとされるお花をご紹介するとともに、選び方のポイントや飾る場所や予算について解説します。

さらに、お正月に知人にお花を贈りたいとお考えの方にワンポイントアドバイスを記載していますので、ぜひ最後までお読みいただき、お花選びの参考にしてください。

正月に玄関やドアなどに花を飾る理由

正月に玄関やドアなどに花を飾る理由

お正月に玄関や扉にお花を飾るのは、年神様(歳神様)をお迎えするためです。年神様をお迎えするのは、縁起が良いことです。
お正月の飾りは、年神様を導く目印となるので、飾る場所も玄関であることが多いのです。縁起の良い花の飾りについて、次項から詳しく解説していきます。

正月飾りにおすすめの縁起の良い花10選

正月飾りにおすすめの縁起の良い花10選

お正月の飾りにふさわしく、縁起がよいとされるお花10種類をご紹介します。

松は、常緑樹で1年を通して見られるキレイな緑が特徴で、生命力や長寿を象徴するとされています。
松は私たちが知るよりずっと古い昔から神様が宿る植物とも言われており、お正月を代表する門松にもたくさんあしらわれています。

松と同様、門松の中心的存在として真ん中にそびえる竹は、生命力や長寿の証とされます。
その他、邪気を払う植物としても崇められています。

冬の寒さが落ち着いてくる頃に花を咲かせる梅は、春を告げる喜びの花として知られています。
梅は開運や出世、忍耐、高潔などの意味を持ち、開運に良い花とされています。

ウメモドキ

名前からもわかるように、梅によく似ている植物です。
ですが、実はウメ科ではなく、モチノキ科というセイヨウヒイラギなどと同じ科に属しています。
花言葉は、知恵や明朗で、縁起が良いものと考えられています。

胡蝶蘭

胡蝶蘭の花は、蝶が飛んでいるような姿に似ていることから、幸せが飛んでくると表現される花です。
幸福を呼ぶ花言葉をもつ胡蝶蘭はお祝い事には最適のお花です。

キクは、中国では不老長寿の薬として使用されているほど縁起が良いと考えられています。
また、キクの花はもちが良いことから、末永く続く、高貴、幸福の繁栄の花としても知られています。
キクの花を飾ると幸福がやってくるとも言われているのです。

南天

南天という名前は、難を転じて福となすということわざに由来しており、縁起が良い植物とされています。地面に向かって実をつけるのが特徴です。

千両

千両は無数の実をつけるため、利益や富という花言葉を持ちます。
何と言ってもその名前からしても豊かさや縁起のよさを表していますよね。

葉牡丹

葉牡丹もお正月を代表とする植物の一つ。
祝福や利益といった花言葉をもち、縁起が良いとされています。

裏白

裏白は、お正月のしめ飾りなどによく用いられるシダ科の植物です。
裏白は葉の裏が白くなっていることから、心の潔白さや白髪になるまで長生きするといった長寿の意味をもつ植物なのです。

正月に花を飾り付ける方法

正月に花を飾り付ける方法

では、縁起の良い植物はどのように飾ると良いのでしょうか。

門松

お正月と言えばやはり門松ですよね。
毎年クリスマスを終えると、街なかでもちらほらと見られるようになります。

そんな門松には、年神様が降りてくる目印としての役割があります。
竹や松、葉牡丹、南天などの長寿や幸福の意味をもつ植物がたくさん使われている門松は、縁起の良いものの代表格とも言えるでしょう。

しめ飾り

門松に次いでお正月によく目にする飾りには、しめ飾りがあります。

しめ飾りの「しめ」は神様が占める場所、つまり訪れる場所を表しており、神様が訪れるとされる場所に飾るのが基本です。たとえば玄関扉であったり、門や神棚、さらに台所や水回りにも置くと良いでしょう。

盆栽

お正月には和の象徴である盆栽も素敵ですよね。
盆栽にも、松や梅、南天、葉牡丹といった縁起のよいものがよく使用されます。

フラワーアレンジメント

和のテイストを楽しめるフラワーアレンジメントもお正月の飾りにはよく合います。
フラワーアレンジメントの場合でも、やはりお正月ですので、縁起の良いお花が使用されます。
それには、胡蝶蘭やシンピジウムといった蘭、またキクも人気です。

生け花

お正月には立派な生け花を供えられるご家庭も多いでしょう。
生け花にも、縁起の良い植物を用いることで、昔から縁起担ぎをしていたのですね。
お正月の生け花には、菊や葉牡丹、福寿草、水仙といった縁起の良い植物が取り入れられます。
生け花は通常お家の中に飾ることが多いのですが、これは年神様がお部屋の中まで来てくれることを意味しています。

このように、お正月でもいろんな飾りつけの方法を楽しめますが、飾りつけに使用するお花にはどのようなものを選ぶのが良いのかピンと来ない方も多いでしょう。
次項では、お正月の飾りに使用するお花の選び方のポイントを解説していきます。

正月に飾る花を選ぶポイント4選

正月に飾る花を選ぶポイント4選

お正月の飾りに使用するお花を選ぶポイント4つをご紹介します。

長持ちするか

1つめのポイントは、日持ちするお花を選ぶことです。基本的に松や梅、竹などのお正月を代表とする植物は、持ちが良いため、これらを使用すると間違いないでしょう。

彩りが良いか

2つ目のポイントは、彩りが良くなるような組み合わせを選ぶことです。赤色が鮮やかな梅や南天を使用することで、一気に華やかな飾りになります。
冬なので単色になりがちですが、工夫一つで彩りも良くなりますよ。

飾る場所

3つ目のポイントは、玄関やリビングに飾ることです。縁起の良いものは玄関やリビングに置くと良しとされています。

高さ

4つ目のポイントは、飾るものの高さを考慮することです。
玄関など、床に置く場合はある程度高さのあるものが良いでしょう。
反対にリビングや和室などの棚の上に置く場合には、低めの植物を使用したものを選ぶのが良いでしょう。

では、お正月の花を飾るのは、どんな場所が良いのでしょうか。
次項で詳しく解説していきます。

正月に花を飾る場所

正月に花を飾る場所

お正月の飾りと言えば、玄関のことが多いのですが、ほかにも置くと良いとされている場所があります。

玄関

お正月の飾りを玄関にとお考えの方は多いでしょう。
玄関には、年神様を先導すると言われている門松を置くのがおすすめです。

リビング

リビングにお正月の飾りを置く場合は、年神様や新年の挨拶に来訪されたお客様を歓迎するという意味を持つお花を飾るのが良いでしょう。

神棚

神棚には、しめ縄を飾るのが良いでしょう。しめ縄の内側は神聖な場所とされています。

台所

台所には、生け花やアレンジメントを飾るのがオススメです。
最近では洋風の生け花などもあり、部屋の雰囲気を問わないのもポイントです。

では、このようなお正月の飾りは、いつからいつまで飾っておくのが正解なのでしょうか。

正月花を飾る期間

正月花を飾る期間

お正月の花などを飾るタイミングは、12月28日までに済ませるのが良いとされています。
年神様がいるとされる期間は、1月1日から1月7日までの期間で、その期間が過ぎると飾りを直すとされています。

正月花にかける予算

正月花にかける予算

正月のお花の予算は、3,000~10,000円です。
飾るものの種類や、大きさによって価格は大きく異なります。

正月に花をプレゼントする際のワンポイントアドバイス

正月に花をプレゼントする際のワンポイントアドバイス

お正月にフラワーギフトを贈ろうとお考えの際には、メッセージを一言添えると大変喜ばれますよ。
お花を贈る予定がなかった人も、ご自宅のお正月の準備がてら、新年祝いのご挨拶と合わせてお花を贈られてみてはいかがでしょうか。

まとめ

お正月には、多くのご家庭で玄関やリビングなどにお正月用の装飾を施していることでしょう。
お正月の飾りには縁起の良い花が多数取り入れられており、お正月を代表する門松も然り、竹や松、梅、南天、葉牡丹など縁起の良いものばかりで成り立っています。

お正月の花飾りには様々な種類があり、置く場所によってアレンジできるのも正月花の魅力です。
最近は和ばかりでなく洋風のアレンジも多く出回っており、どのようなご家庭でも飾っていただけます。

このページでお伝えした情報を参考に、新年のお祝いに一言メッセージを添えたお花を贈ってみるのも良いかもしれませんね。