ひまわりと言えば、太陽のように明るい黄色の花びらが魅力の夏を代表するお花です。
そのため、多くの方がひまわりというお花に「活発」「元気」のようなイメージをもっているでしょう。
しかし、ひまわりの花言葉は、そういったイメージとは全く異なる意味ばかりであることをご存じでしょうか。しかも、種類や色、本数などによって全く違った意味を持ちます。
花言葉を知らないままだと、良かれと思って贈ったひまわりで相手の気分を害してしまうかもしれません。
そこで、本記事ではひまわりの花言葉について解説しています。ひまわりの花言葉について知ることで、大切な人に喜んでもらえるプレゼントを作れるようになるでしょう。
日本の夏を代表するひまわりは「キク科」のお花
7月から9月に咲くひまわりは、日本では古くから夏を代表する花として親しまれてきました。まず初めに、ひまわり（向日葵）とはどんな花なのか基本情報をご紹介しましょう。
北アメリカが原産地のひまわりは実は菊の仲間で、キク科ヒマワリ属に分類されます。
一見すると菊とは全く違うお花に見えますが、「花びらのように見える1枚1枚が実は独立したお花で、たくさんの花が集まってできている」という性質が共通しているのです。
ひまわりの英名は「Sunflower」、学名は「Helianthus annuus」で、どちらも「太陽の花」という意味を持ちます。
では、早速ひまわりの花言葉について解説しましょう。
ひまわりの花言葉
まずは、ひまわり一般に共通する花言葉から。
ひまわり全般の花言葉は「私はあなただけを見つめる」「崇拝」「憧れる」「情熱」「あなたを幸せにします」などです。
一途で情熱的な花言葉が目立ちますが、こういった花言葉はひまわりが持つ「ずっと太陽に向かって咲き続ける」という特性に由来したものと考えられています。
ただし、ひまわりは色や本数によって花言葉が変化することをご存じでしょうか？
色によって違うひまわりの意外な花言葉
あまり知られていませんが、ひまわりには黄色以外にも白や紫の花を咲かせる品種があります。続いては、色によって変わるひまわりの花言葉について解説していきましょう。
白のひまわりは「程よい恋愛」
上品な雰囲気漂う白いひまわりには、一般的なひまわりよりも控え目な「程よい恋愛」という花言葉が付けられています。
花言葉に詳しい恋人に贈る場合、誤解を与えかねないので注意しましょう。
赤紫のひまわりは「悲哀」
ダークな雰囲気漂う赤紫のひまわりには、快活なひまわりのイメージからは想像できない花言葉が付けられています。
赤紫のひまわりは、その神秘的な色合いに加えて、咲く姿が「うなだれている姿」にみえることから悲哀という花言葉が付けられたそうです。
ここからは、本数によって変化するひまわりの花言葉について解説します。
花束に使う本数で花言葉が変わる！本数別ひまわりの花言葉
では、花束などに使うひまわりの本数ごとに、花言葉をご紹介しましょう。
1本【一目惚れ】
1本のひまわりに付けられた花言葉は「一目惚れ」です。
想いを伝えるお花としてよく知られたバラではなく、あえてひまわりを渡すことで、他とは違った演出となり喜ばれるかもしれません。
3本【愛の告白】
3本のひまわりの花言葉は「愛の告白」です。夏の告白には、3本のひまわりで一直線な気持ちを表現してはいかがでしょうか。
7本【密かな愛】
ひまわりの本数が7本に増えると「密かな愛」という花言葉に。簡単には言葉にできないほど募った想いを表現しているようで、どこか切なさを感じますね。
11本【最愛】
11本のひまわりの花言葉は「最愛」です。パートナーだけでなく、子どもへの贈り物にも最適でしょう。
12本【恋人(妻)になってほしい】
12本のひまわりは恋人、または妻になってほしいという告白を意味します。
12本のひまわりの花束は程よい分量でプレゼントとしても見栄えが良く、100本近く渡すと相手が管理に困ってしまいそうな場合にも最適です。
99本【永遠の愛・ずっと一緒】
99本のひまわりの花束は、まさに圧巻です。節目となる結婚記念日のプレゼントなど、特別な日の贈り物に最適でしょう。
108本【結婚してください】
ひまわりの花が108本ある花束の意味は「結婚してください」です。プロポーズに人気のバラを使うと派手で大人っぽい印象の花束に仕上がりますが、ひまわりを使えば明るく眩しい花束となります。ひまわりのようにエネルギー溢れるあの人には、108本のひまわりでプロポーズするのも素敵でしょう。
999本【生まれ変わっても愛します】
999本のひまわりの花言葉は「生まれ変わっても愛します」です。実際にプレゼントすることは難しい本数ですが、一緒にひまわり畑に行って想いを伝えても素敵ですね。
このように、ひまわりの花束は本数が増えるほど、伝えたい想いが大きく深くなっていくのです。
種類によっても異なるひまわりの素敵な花言葉
ひまわりには様々な種類がありますが、種類によっても花言葉は変化します。
ここでは、代表的な品種の花言葉について解説しましょう。
サンリッチレモン【願望】
サンリッチレモンは、その名の通り花弁がレモンの様に鮮やかな黄色をしているのが特徴。
透明感があり、夏の青空によく映えるサンリッチレモンには「願望」という花言葉があります。
サンリッチオレンジ【未来を見つめて】
サンリッチオレンジは世界で最もポピュラーな品種。温かみのある色合いのサンリッチオレンジのひまわりは、他の花とも組み合わせやすく、花言葉を添えて花束を贈るのに最適です。
これから待ち受ける輝かしい未来への期待を込めて、卒業入学のプレゼントにもピッタリでしょう。
ソニア【太陽の恵み】
濃いオレンジ色をしたやや小ぶりなソニアの花言葉は「太陽の恵み」です。高い位置に小ぶりで鮮やかな花をつけるその姿は、まさに太陽を連想させます。
モネ【人情】
かの有名な画家「モネ」の描くひまわりにちなんで名づけられた品種で、八重咲きで中心部分が緑であるのが特徴。「人情」という花言葉は、お世話になっている方へのプレゼントに最適な花言葉です。
最後に、大きさによって変化するひまわりの花言葉について解説しましょう。
花の大きさごとに違いも！ひまわりの花言葉を花の大きさ別に紹介
ひまわりはお花の大きさによっても花言葉が変わってきます。意外な花言葉もありますので、ぜひご参考になさってください。
大輪【偽りの愛・偽金持ち】
ポジティブなイメージが多いひまわりですが、大輪のひまわりには「偽りの愛・偽金持ち」という花言葉があります。
これは、かのインカ帝国にまつわるエピソードに由来すると考えられています。
インカ帝国ではひまわりを「太陽神の化身」として信仰の対象としていましたが、ヨーロッパに侵略された際に、大輪のひまわりをモチーフとした宝飾品が略奪され、味気ない金の延べ棒などに変えられてしまいました。
こういった悲哀や無情を感じさせる出来事が、この花言葉の由来になったとされているのです。
小輪【高貴・思慕】
大輪のひまわりに対して、小輪のひまわりには「高貴・思慕」といった花言葉があります。花束などでプレゼントするならば、小ぶりで可愛いひまわりを選ぶと、花言葉を気にせずに贈ることができますね。
ひまわりの色・本数・種類・大きさによって変化する花言葉について解説しました。
ここからは、ひまわりの花名や花言葉に秘められたストーリーについて解説します。
フラワーギフトに添えたい、ひまわりの花名・花言葉に秘められたストーリー
ひまわりの花言葉ができた経緯には、情熱的な古代神話に秘密が隠されていました。解説していきます。
ギリシャ神話に由来する花言葉
上でもご紹介した、「私はあなただけを見つめる」という花言葉はギリシャ神話に由来していると言われています。
「『水の精クリュティエ』が『太陽の神アポロン』に恋しましたが、アポロンは既に『女神カイヤラピ』に恋しておりクリュティエの恋は一方通行となってしまいます。
胸を傷めながらも、クリュティエは毎日のようにアポロンが通る空の道を地上から眺めていました。クリュティエが涙を流しながら9日間同じ場所からアポロンの姿を追い続けていると、クリュティエの足が大地に根付き、ひまわりとなったのです。」
この神話における、水の精クリュティエの一途な想いから「私はあなただけを見つめる」という花言葉が生まれたとされています。太陽の神アポロンの姿を一心に眼で追うクリュティエの姿は、ひまわりそのものと言えるでしょう。
このように、大変ロマンチックなストーリーを持つひまわり。次は、そんなひまわりを贈るフラワーギフトにどんな種類があるかご紹介していきます。
ひまわりの花言葉を形にしたフラワーギフト【大切な人への贈り物に】
お花を贈ると決めても、フラワーギフトには様々な種類があります。それぞれのフラワーギフトについて解説していきましょう。
花束
お花のプレゼントの定番です。先述したようにひまわりは贈る本数によって花言葉が変わるので、ご自身の伝えたい気持ちに合った本数を選ぶ楽しさもあります。花言葉を知ることによって、更にロマンチックな演出ができるようになるでしょう。
バスケットアレンジ
バスケットアレンジは、バスケットに入ったフラワーギフト。プレゼントとして貰ったら、そのままお部屋に飾れるため管理が簡単で、普段お花に触れ合う機会の少ない方や忙しい方にピッタリです。造花でできている商品を選べば、更にお手入れが不要になりますね。
アレンジメントフラワー
アレンジメントフラワーにはたくさんの種類があります。
近年では箱にお花を入れたボックスフラワーや、リースにお花を取り入れたり、フレームにブリザードフラワーを入れたりと、花束では叶えられないデザイン性の高いギフトを選ぶことも可能です。
スタンド花
スタンド花はお店の開店祝いや、式場などに飾られる大きな花の飾りのこと。
胡蝶蘭などが定番ですが、華やかさの中に可愛らしさもあるひまわりも、スタンド花としてぴったり。また、黄色・オレンジのひまわりがもつ花言葉「未来を見つめて」も、新しい門出を祝うスタンド花に合っています。
ドライフラワー
ひまわりは、ドライフラワーとしてプレゼントすることもできます。「シリカゲル法」や「ハンギング法」などを用いて、自宅でひまわりのドライフラワーを作ることも可能ですよ。
水やりいらずで管理も簡単なため、喜ばれやすいフラワーギフトの一つと言えるでしょう。
ここまで、フラワーギフトの種類について解説しました。では、どのようなタイミングでフラワーギフトを贈ると喜ばれるのでしょうか。ここからは贈り物が喜ばれるシーンについて解説します。
花言葉はこんな場面で贈りたい！ひまわりの贈り物が喜ばれるシーン
ひまわりの贈り物が喜ばれるシーン別に解説をしていきます。
プロポーズ
108本のひまわりの花言葉は「結婚してください」です。薔薇の花束も定番ですが、「私はあなただけを見つめる」というひまわりそのものの花言葉を添えると、更に気持ちのこもったプロポーズとなるでしょう。108本の花束を用意するのは恥ずかしいかもしれませんが、一生に一度の思い出に残るプロポーズとなること間違いありません。
大切な人の誕生日
ひまわりの「憧れ」という花言葉は、大切な目上の方へのプレゼントとしてもおすすめです。ひまわりの太陽を追いかける姿のように、いつまでもあなたを目標としていますという尊敬の念を表現することができます。
明るくエネルギーに溢れた方のプレゼントにいかがでしょうか。
パートナーとの記念日
パートナーとの記念日にもひまわりはおすすめです。花言葉を引用して、一途にパートナーを想う気持ちを表現できますし、明るい未来を連想させますね。
記念日が夏の方は、毎年定番のギフトとするのも素敵です。
父の日
母の日に贈るお花といえばカーネーションですが、父の日に贈るお花はひまわりが定番であることをご存知でしょうか。
母の日は赤色、父の日は黄色というようにそれぞれコンセプトカラーがあります。父の日には黄色い物を贈るという流れから、花も生命力や男性らしさが溢れるひまわりをプレゼントするのが定着していきました。「憧れ」という花言葉を添えてひまわりをプレゼントされると、喜ばれることでしょう。
プレゼントするシーンが分かったところで、次はフラワーギフトの購入の仕方によってご紹介します。
素敵な花言葉を持つひまわりの買い方
ひと昔前までは、実店舗で購入するしか選択肢がありませんでしたが、現在は様々な購入方法があります。
実店舗
実店舗のメリットとして、店員と相談しながら購入することができる点があります。花の手入れの方法や、時期の花について等のアドバイスもしてくれる店員さんも多いでしょう。
また、花束を依頼する際には「ひまわりが入った、可愛い雰囲気の花束」など、やや抽象的なオーダーをしても、予算やイメージを相談しながら作り上げてくれます。
デメリットとしては、実店舗が近くにない場合、購入が難しい点。また、店舗ではお花を置くスペースが限られるため、ラインナップが少ない傾向にあります。
通販サイト
通販サイトは、自宅にいながらお花を購入できる事が最大のメリットです。忙しく、実店舗が開いている時間に来店できない方や、遠方の方にお花を贈りたい方におすすめの購入方法です。
デメリットとしては、細かいオーダーがしづらいという点。あらかじめ決まったデザインのフラワーアレンジメントを購入する場合が多く、購入する際に実物を見ることができないので、サイズ感や色味がイメージしにくいという点もデメリットの1つですね。
サブスク（定期購入）サービス
お花のサブスクリプションサービスとは、月額料金を支払うことで、定期的に旬のお花を使った花束が届くサービスです。
メリットとしては、お花がしおれてくるタイミングで、何の手間もかけずプロにコーディネートされた花束が届くため、ひとたび始めれば購入の手間がいりません。
部屋に四季のお花がある生活に憧れているけれども、購入にかける時間が無い方におすすめのサービスです。
デメリットとしては、花束の内容が送られてくるまで分からないことがほとんどです。とはいえ、夏のお花の代名詞ひまわりをシーズン中に取り入れるサービスは多くあります。サービス内容は会社により差がありますので、まずはサービス内容を覗いてみてはいかがでしょうか。
ひまわりの花言葉からギフトフラワーの選び方、購入方法までを解説しました。ひまわりの花言葉はポジティブなものが多いですが、色や種類によってはプレゼントには相応しくない場合もありますので注意が必要です。花言葉を知っていると、フラワーギフトを選ぶ際今まで以上に楽しみながら選ぶことができます。日本人にとって親しみ深いひまわりについて知っていただき、花言葉も含めたフラワーギフト選びの参考にしてください。